「インタビュー・ウィズ・バンパイア」(94)から約20年。
それまでも数々の作品を撮ってきたニール・ジョーダン監督が今回描くのは、
永遠の孤独を運命づけられたヴァンパイアの少女の哀しき物語
原作/脚本は、モイラ・バフィーニの戯曲「A Vampire Story」(08)
ヴァンパイアもの好き♡ニール・ジョーダン作品も好き
「つぐない」で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートされ、「ラブリーボーン」
「ハンナ」など話題作にも次々主演のシアーシャ・ローナン。
死を望む者の生き血しか吸わないヴァンパイア少女、エレノア。
赤ずきんちゃんの物語ではない
謎の女で母親、「007/慰めの報酬」のジェマ・アータートン。
「つぐない」にも出演の、ダニエル・メイズ。
母親のホテル「ビザンチウム」の跡継。ここに住まわしてもらう。
いいひと。
ヴァンパイアの少女が、白血病の少年、フランクに出逢った~。
クローネンバーグ息子の初監督作「アンチヴァイラル」主演の
病的さも良かったケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
見るからに血が薄く、病がハマるケイレブくん。
ヴァンパイアは「オン・ザ・ロード」にも出演のサム・ライリー。
ほか、ヴァンパイアの皆様。ジョニー・リー・ミラーも。
女性はヴァンパイア同名になって仲間を増やすのはタブーらしい。
そこで、彼らに見つからぬように母子二人で仮住まいをしながら逃げる日々。
果敢ないヴァンパイアの恋の行方は。
自らの宿命に苦悩しながらも生きなければならない少女の、哀しき定め。
海辺の寂れた保養地にたたずむホテル“ビザンチウム”に身を寄せた16歳の少女エレノアは、神秘的なまでに謎めいた美しさと孤独の影をまとっていた。8つ年上のクララに連れられ、見知らぬ街から街へと移り住んできた彼女は、決して他言できない秘密を抱えながら永遠の時を生き続けている。エレノアは不老不死のヴァンパイアなのだ。その呪われた運命を受け入れたはずの彼女が、難病に冒されて余命幾ばくもない若者フランクと恋に落ちた。それはたったひとりの肉親であるクララと交わした血の掟に背く行為。やがてエレノアとクララの固い絆が揺らめくなか、遠い過去からの追跡者の魔手がふたりに迫っていた……。
6/10(66点)
傑作、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」ほどの耽美さと面白さはないけど
この雰囲気はさすが。
ヴァンパイアの生きる世界はそんなに描かれずに
少女が物語として紡ぎ出す、その生きた記録、ヴァンパイアダイアリーズ。
ヴァンパイアモノなので、美しく殺すが画的にはもちろんエグいシーンあり。
首からバッサリとか朝飯前。
内容としては、静かで淡々としてるので油断すると中盤眠くもなる。
原作は知らないけど、映画にしても30分の短編でも良さそうなストーリーなので
観終えたあとの充実感はそんなになかったな。
(2時間は長い)
ケイレブくん、やっぱりいい雰囲気持ってる
X-Menの時はまさかこんないい感じになるとは予想してなかったけど
今後の出演にも注目だな。
ヴァンパイアムービーがお好きな方はぜひどうぞ
公式サイト
BYZANTIUM 2012年 イギリス/アイルランド 118min
9月20日より、公開中~
2012年、トロント映画祭にて