トロント映画祭にて、観客賞(最高賞)受賞
アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、主演女優賞ノミネート(主演女優賞は受賞)
ほか、数々の映画祭でノミネート&受賞
エマ・ドナヒューの小説「部屋」を、「FRANK −フランク−」などのレニー・アブラハムソン監督が映画化。
ママを演じたブリー・ラーソンは、本作でゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門主演女優賞)に続き、アカデミー賞®主演女優賞を受賞
「21ジャンプストリート」「ドン・ジョン」にも出演。
ジャック演じた天才子役、ジェイコブ・トレンブレイくんは現在10歳。
「スマーフ2」に出演して本作は2本目。とにかくこの子の自然な演技が素晴らしくて。
今後も期待。
7年前に監禁されてどこかわからない場所に閉じ込められた。
夜な夜な暗証番号を使って入ってくるその男は、誘拐した張本人でオールドニックと呼んでいる。
その間に出来たボクは、5歳になった。
ボクは、他の人や、「外の世界」を知らずに育ってきた。
小さな天窓しかない部屋で。
歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駆けっこ。
日曜日には頼んだ物が届く。
ジャックは毎朝のルーティンを、ゲームのように楽しそうにこなす。
ある朝、5歳になったのをきっかけに、ママは「外の世界」の話と、ある作戦をボクに話しはじめる。
7/10(78点)
実話だと勘違いしてたけどベストセラーの映画化でした。
はじめは閉ざされた部屋の中だけのシーンが続き、そのひとつの「ルーム」内での1日の母子の様子が描かれる。
もっと、サスペンス的だったりスリラー風であったりするかと思ってたけど、
わりと淡々と進み、予告編でもネタばらしになっちゃってるけど カーペットにくるんでジャックを死体に見せ
外に出させてからがどきどき。
ムリーって思っちゃった。そんな死んだか確認もせずに捨てに行かないでしょう、、、、
ちょっと脚本(原作)にムリがある、、、、んじゃない?
でも結構すぐに犯人の場所が確定され
二人が助かってからあとの方が意外と話が長かった。
とにかく、ジャック演じたジェイコブくんが素晴らしくて。
生まれて初めて外を目にしたときの感情、恐怖をしっかりとリアルに演じてたので
観るものにも感情移入させる。
母親にはジョーン・アレン。父親にはウィリアム・Hメイシー。
自宅に無事帰ることが出来た後、想像していた家とは変わっていて、
両親は離婚し、父親は遠く離れたところに住み、母親には新しいパートナーがいた。
思うようにいかないことも多いけれど、人生は希望に満ちている。
一度監禁されてた場所なんて、二度と見たくないと思うのが普通だと思うけど
この二人はその「部屋」へと戻ってみる。
少年、ジャックにとっては「世界」はその「部屋」だけだったのだし、
シンクや、クローゼットのベッド、カーペットや天窓、、、そこは毎日声をかけ、愛した物が残っている場所でもある。
犯罪が絡んだ密室スリラーではなく、
初めて「世界」を知ったひとりの少年の成長と、勇気を伝える母親の物語。
ママとジャックが二人で暮らす狭い部屋に、今日も新しい朝が来た。ジャックは、電気スタンドや洗面台、トイレにまで「おはよう」と挨拶。今日はジャックの5歳誕生日、ママがケーキを焼いてくれると聞いて喜ぶジャック。けれど、出来上がったケーキに火のついたロウソクがないのを見たジャックは、すねて怒り出す。ママはそんなジャックを抱きしめるしかない。そう、この部屋にはロウソクだけでなく、色んな物がない。
窓さえも天窓が一つあるだけ。夜になると、ジャックは洋服ダンスの中で眠る。時々夜中にオールド・ニックと呼ぶ男が訪ねてきて、服や食料を置いて行くのだが、ジャックはママの言いつけ通り洋服ダンスから出ない。ママはオールド・ニックに、「ジャックにもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないと逆上される。さらに、真夜中にジャックがタンスから出てきたことから、ママとオールド・ニックの間に争いが起きる。翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、ママは心を決める。生まれてから一歩も外へ出たことがなく、この部屋が全世界だと信じているジャックに真実を話すのだ。ママの名前はジョイ、この納屋に閉じ込められて7年。外には本物の広い世界があると聞いて、にわかには信じられず、大混乱に陥るジャックだった。
主演ブリー・ラーソンがオスカー受賞 映画「ルーム」予告編
ROOM 2015年 アイルランド/カナダ 118min
4月8日より、公開中~
トロント映画祭にて
左、監督。