やっぱり涙なしに観られなかった実話。
後半からエンドロールまで泣いてしまった〜
5歳で迷子になり、オーストラリア人夫婦の養子として育てられたインドの少年が、
大人になってGoogle Earthを駆使して生家を見つけ出し、25年の時を経て実の家族との再会を果たした奇跡の実話の映画化
今年のアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、助演女優賞他、6部門でノミネート。
5歳のサルーを演じるのは、なんと映画初出演のサニー・パワールくん。
先日のレッドカーペットにも現れて生で見れたけど、めちゃくちゃ可愛くて
こんなお目目クリクリのかわゆい子が、デヴくんになるか?というのはさておき。
(※デヴもいい役者です!)
大人になったサルーには、デビュー作で主演した「スラムドッグ$ミリオネア」から
順調にキャリアを積んで素晴らしい演技力で魅せる、デヴ・パテル。
深みが出ていい役者になったよー
しかもなんだかロン毛だとセクシーだぞ
養子として育ててくれる父母に、ニコール・キッドマンとデヴィッド・ウェンハム。
特にニコールの涙。さすがオスカー女優
二人ともオーストラリア出身俳優。
ナオミ・ワッツやヒュー様もそうだけど、彼らじゃ確かにイメージ違う。
ニコールとは、バズ・ラーマン監督の2作「ムーランルージュ」と「オーストラリア」で共演済みで今回3度目。
恋人、ルーシーにルーニー・マーラ。
あまりいなくても良かったような 笑
監督は本作が長編デビューのガース・デイヴィス。
今はネットで何もかも調べることができるという事実。
養子になってオーストラリアのタスマニアで何不自由なく暮らせていたけれど
常に心にあるのは、故郷にいる家族のこと。
今でも自分を探しているんじゃないか。という気持ちになるのは当然で
自分が幸せにしていればいるほど、家族のことが頭から離れない。
その反面、育ての両親に後ろめたい裏切りの気持ちもあって「本気で家を探す」という行為には及ばずにいた。
それでも彼は実行に移した。
列車に乗っていた時間と速度を計算し、コルカタからの距離を算出。話していた言語や記憶に残る寒暖差から地域を特定し、
グーグルアースで探したが見つからない。
2011年春、こだわっていた地域から少し離れて探し始めると、見覚えのある駅の水道塔にたどり着いた。
そこは乗り込んでしまった駅だった。
家族と離ればなれになってしまった5歳の男の子が、25年後Google Earthを駆使してとうとう生まれた家を見つけた。
無償の愛と、家族の永遠の愛。 どちらも、本物のたからもの。
8/10(84点)
言葉も話せない国で、幼い頃迷子になったら、、、、
今みたいにネットが普及していない時代で、ましてや5歳の子供であれば自分の家なんて探す術もない、、、、
原作者であるサルー・ブライアリーも作品を鑑賞して、「映画として脚色した部分はもちろんあるけど
大まかにはだいぶ再現していた」と答える。
デヴくんも助演にノミネートされただけあって素晴らしかった。
家を確信。素晴らしいシーン。思わずもらい泣き。
実話を映画化したということで
タイトルからも、最終的には会える。と分かってみてしまう。
会えるのか?ということでドキドキして観る作品ではない。
だけど、原作本のタイトルにあるからとつけたと思うけど「25年目のただいま」ってサブタイトルはいらないなー。
確かに「ライオン」だけじゃ意味不明だし、検索にも上がってこないからキビシイけど
その「ライオン」の意味は、なんでだろうと思ってたけど最後にしてわかる。
ハラハラな展開になるというほど過剰な演出してないし、
(お兄ちゃんが出稼ぎに行ったのについていった先で迷子になるのではなく、本当は
駅でお兄ちゃんと駅で物乞いをしてたら電車で寝ちゃって運ばれたらしい)
幼かった彼はいまいる場所も、どこに住んでいたかもわからなかったわけで
奴隷として売られそうになったこともありながら親のいない子たちと孤児院で暮らすことに。
その孤児院で子供を引き取ってくれる仲介をしてくれる人からオーストラリア人夫婦に引き取られて、オーストラリアに移住。
ご本人は今もインドに帰る気はなく、オーストラリアで自分のような境遇の子たちを支援しているという。
お兄ちゃんはその年に列車にはねられて亡くなったそうで、それも事実。
同じ兄弟でも運命は全く違ったんだね。
サルーは諦めずに探したこと、素晴らしいオーストラリアの両親と出会えたことで運命が変わった。
母親との再会のシーンは当然ながら、
お兄ちゃんと歩く子供の頃のラストシーンに余計、涙が止まらなかった。
劇場で是非見て欲しい1本
優しい養父母のもと、オーストラリアで何不自由なく育った青年サルー。友人や恋人にも恵まれ、幸せな日々を送る彼だったが、ひとつだけ誰にも言えない悲しい過去があった。インドの田舎町に生まれたサルーは5歳の時、不運が重なり兄とはぐれ、たったひとり回送列車に閉じ込められて、遥か遠くの街コルカタに運ばれてしまう。そして言葉も通じない大都会で過酷な放浪の末に、オーストラリア人夫婦に養子として引き取られたのだった。ある時、サルーの脳裏にこれまで押しとどめていたそんな少年時代の記憶が強烈によみがえる。インドの家族への思いが募り、わずかな記憶を頼りに、Google Earthで故郷の家を見つけ出すと決意するサルーだった…。
LION 2016年 オーストラリア 119min
4月7日より、公開中〜
トロント映画祭にて
右、監督。
そういえば、去年NYの機内で観た、デヴくん主演の「奇跡がくれた数式」まだレビューしてなかった
オスカーナイト。
可愛い
インドのお母さんとサルー。
こちらオーストラリアのリアルご両親と。