「人が、人を好きになる時。好きになる瞬間」
誰もが経験する、そんなピュアな想い、気持ち、感覚。
予測不能の町田くんの行動にちょっぴり笑えて、暖かくなれる、これまで見たことのないマジカルな作品
映画「川の底からこんにちは」「舟を編む」の石井裕也監督が、自身初となる漫画原作を映画化。
別冊マーガレットに連載され、第20回手塚治虫文化賞で新生賞を受賞した安藤ゆきの同名コミック「町田くんの世界」。
昔、別マは読んでたこともあったけど最近のは全然知らないので本作も知らなかったんだけど
弟、翔が今回 脚本で参加させていただいたので早速試写にて鑑賞。
今回、なんと主演の二人は1000人超えのオーディションから、演技経験ほぼゼロの超新人を起用
町田くんには、細田佳央太。猪原さんには関水渚。
新人二人が主演で、脇を固めるのは豪華キャスト
というのもこれまであまりないだけに、面白い。
誰がどんなキャラで登場かはあえてここでは伏せときますが 笑
岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子。
岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀さんに関しては町田くんの同級生ってことで
25歳オーバーの方々の一見コスプレのような?制服姿の高校生役も見所の一つ?
特に、前田あっちゃんは可愛いのに男っぽいキャラで冷めた口調が面白く個人的にお気に入りキャラ。
モテ男と付き合っている高畑充希さんのあざといぶりっ子キャラも面白い。
この方は学生ではないですが。↑
太賀さんて、中野英雄さんがお父さんだったのねー。いい味出してました
町田くんが何しろピュアすぎる(もちろん、良い意味)
8/10
年齢関係なく、人を好きになる。って、生きていれば、感情がある人なら経験すること
かくゆうわたしも、初恋を思い返せば小学一年生の頃にクラスメイトの男の子を好きになったのを覚えてるな〜。
恋愛モノって、当然かもだけどまず「恋を知ってる」状況で恋が始まり、、、ってパターンだけど
町田くんは、小学生か?ってほどめちゃくちゃピュア!!
「誰にでも優しく」て「好きになるという感情」をまだ知らなくて。
こんな子、今時いるのか?という感じではあるけれど、実際町田くんの行動が
あらゆる人に知らず知らずのうちに影響を与えていく。
「人嫌いな」女の子と、「人が大好きな」男の子が出会ったら。
人が人に与える影響というものは計り知れなくて、自分が気づかずにしていたことが
ある人にとっては勇気になり、希望になり、転換になり人生そのものを変えてしまうことは
日常何気に生きている中で、実はたくさん起きていることなのかもしれない。
後半のクライマックスでは、まさに予測のつかない展開で
ベタな笑いとまさかと言いたくなるところもあり 笑
「漫画か!」とか「チャウシンチー映画か!」と突っ込みたくもなるけど
実際、漫画(コミックの映画化)でした
そこに片岡翔テイストというか、原作にはないファンタジー要素が入ってきて
あぁ翔らしいなという、ミラクルであったかな結末へと向かうのでした。
それにしても初めてこの作品の話、主演二人が演技経験なしの新人と聞いたときは
「え、石井監督作品で?なんで?大丈夫?」って心配だったのだけど、
むしろ二人の素朴さ、純真さが自然な演技になっていて特に猪原さん役、関水渚さんなんて
とても初めてとは思えない自然な高校生感がみずみずしくて良くって、新人起用が大正解と思えたし
逆に脇を固めるのが有名どころキャストというのも面白い。
人の気持ちになって考えることはあっても、いつでも他人が最優先で自分が後回しっていうのは、この今の世の中
あまり見られないことだと思う。
「優しさ」についても、「好きになる」という感覚、も思い出させてくれる貴重な作品
みなさま是非、大画面で
わたしも公開したらまた観に行こうっと。
町田くんの世界 2019年 日本 120min
6月7日より、ロードショー
見た目も地味で、何も取り柄がなさそうに見える町田くんには、人を愛することにかけてズバ抜けた才能があった。困った人のことは絶対に見逃さず、接した人々の心を癒し、世界を変えてしまう不思議な力をもつ町田くん。しかし、そんな彼の前に現れた女の子・猪原さんは、これまでの人々とは違っていた。初めてのことに戸惑い、自分でも「わからない感情」が胸に渦巻く町田くんだったが、「わからないことから目を背けてはいけない」という父親の言葉を胸に、「わからない」の答えを求めていく。
『町田くんの世界』本予告