妻と3人の子供がいる作家:竹中時雄のもとに
横山芳子という女学生が弟子入りを志願してきます
初めは気が進まなかった時雄でしたが芳子と手紙でやり取りするうち
その将来性を見込んで師弟関係を結びます・・
芳子は上京しふたりは良好な師弟関係を築きます
時雄が芳子と過ごした年月は単に師弟の間柄としては
あまりにも親密な時間であり、芳子の時雄に対する
「恋でもない、恋で無くもない」というようなやさしい態度は
時雄をおおいに苦しめました
しかし時雄は師とという立場に踏みとどまることをえらびます
にもかかわらず時雄は芳子が出て行ったあとの芳子の部屋にあがると
その恋しい思いを爆発させるのです・・
そこへ芳子の恋人である田中秀夫が芳子の後をおって上京
時雄は二人を監視するため芳子をみずからの家の2階に住まわせます
しかし 想像以上に進んでいた芳子と秀夫の仲に
怒った時雄は芳子を破門にし
父親のもとへ帰らせるのでした
蒲団:田山花袋