砂漠の音楽

本と音楽について淡々と思いをぶつけるブログ。

cero「Poly Life Multi Soul」ツアー

2018-06-19 22:49:13 | 日本の音楽

色んなことが終わってないけどいいや!
初めてのライブレポ、いっくぞー!!!


昨日雨の中、ceroのライブに行きました。新作『Poly Life Multi Soul』のツアー、千秋楽。場所はZepp Diver City、お台場ですね。この会場には初めて行きました。道のりがちょっとオシャレだったので蒸発しそうになりましたが。事前に銀だこでたこ焼きを食べて、いざライブへ。
思ったより会場は広くないな、という印象。昨年Trafficのイベントで行ったStudio Coastの方が横に広かった気がする。人が多かったし歳が歳なので、私はPAさんの近くの位置でのんびり聴いておりました。

ceroのライブに行くのは4回目になります。今回が最高とは言わないよ、きっともっといいライブをやってくれると信じているからね(何様)。
そんなわけでたくさん踊りました。ダンスのセンスは皆無なのですが、たくさんステップを踏みました。やはり今作はライブで映える曲が多かった。それから高城さん(Vo)の声の伸びがすごかった、途中でちょっとかすれていたけど、前より格段にうまくなった気がする。あっでもMCのぐだぐだ感は相変わらずでした(笑)


ゲヘヘヘ、おじさんはTシャツも買ってしまったよ。

曲の方はというと、アルバムに収録されている曲はほとんどやっていました。3枚目の『Obscure Ride』からも何曲かやっていたかな。逆に言うと1枚目と2枚目からは1曲ずつって感じでしたね。新譜出してのライブだから仕方ないけど、昔の曲ももっと聴きたかったな。このメンバーでの「マイ・ロスト・シティ」とか「ロープウェー」とかさ。

すごく良かったのは「Driftin’」と「薄闇の花」、それからアンコールの「街の知らせ」。もちろんタイトルトラックの「Poly Life Multi Soul」もすごくよかった。それにサポートメンバーの古川麦氏のトランペット、随所でいい味だしていたな。霧のくすぶる遠い街の風景を思い起こさせるような、切ないメロディを吹いていました。ガットギターも上手かった。
ちょっと残念だったのは「ベッテン・フォールズ」(ギターのハイトーンが少し強すぎた)、「Double Exposure」(シンセの音がなんか違う感じ)。あと全体的にドラムのハイハットがクリアに聞こえなかった気がします。いろんな音が鳴っていたので、どこかで音域的にぶつかっていたのかな。まあでもそれは個人の問題なので、他の皆さんがどうかはわかりません。

一番良かったのは「大停電の夜に」です。演奏はもちろんのこと、橋本さん(Gt)のコーラスがとても良かった。さすが平成のスナフキン。この曲が収録されているアルバムは2011年1月リリースだからまったく関係ないけど、やはりこの曲を聴くと東日本大震災のことを連想してしまう。だって不思議なくらい歌詞があの頃とマッチしているから。不謹慎な話かもしれないけど、先日の大阪の地震もあって、ライブ中に3.11のことを思い出してしまった、不覚にも少し泣いてしまった。あの日のこと、あの地震があってからの日々。

大停電の夜に
君は手紙書く手をとめ
窓を開けて目を閉じ
街のざわざわに聞き入る


2011年3月11日、私は後輩のライブに出るために、レッド・ツェッペリンのコピーをやっている時期でした、ひたすら「Achilles Last Stand」を聴いていたな。地震があった時刻はコンビニにいて、目が合った黒人にIt’s earthquake!!と言ったら「地震だね、でかいね」と普通に日本語で返されました。自宅まで帰れずに、ばったり会った友達の家に泊まったっけ。当時付き合っていた女の子とは別れてしまったな。

普通の会話を愛している
手を振る友達 淋しそう


直接被災された方の痛みが、そんな生易しいものでないことは重々承知です。でもこうやってあの地震が生み出した悲しみ、さみしさ、そういったものを時々思い出すことで、誰かにもう少し優しくなれる気もしたのです。


また絶対ライブ行こう。ライブがあるたびに行きたいバンド、そんなバンドと同じ時代に生きているのは嬉しい限りです。東日本の震災でも今回の地震でも、被災された方々のご無事や、亡くなられた方のご冥福をお祈りしております。自分が特別なにかできるわけではないけれども、自分ができることを日々積み重ねて生きております。

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