以前指導していたノブ君は、ほとんど発語が出来ませんでした。
でも、私の言うことはほぼ理解出来ましたし、算数は、難しい問題も出来るのです。
そんなノブ君を指導して暫くした頃、お母様が
「最近は、ノブ君の発音が少し明瞭になってきました。
ピアノのお陰かな~と思います。」
と仰いました。
指先の神経の分化が進むと、色々なところに影響が出るのだな~と思ったことでした。
そんなことを思い出したので、
去年の夏から教えているルイ君(4年生)のお母様に
「最近、ルイ君の話し方で、何か変化はありましたか?」と聞いてみました。
すると
「最近、思春期が始まったのか、口答えが酷くて。。。」と仰るのです。
「まあ、そうなのですね。」
「今まではあまり口答えしなかったのですけどね。」
「口答えをするということは、成長の証だと思いますが、
それと同時に、お喋りの能力が上がった~とも考えられますね。」
「あっそうですね
」と、お母様は嬉しそうでした。
「以前、ピアノを習い始めてから、発音が明瞭になった生徒さんがいましたので、
ピアノと言語能力は関係があるのかもしれませんよ。 かも~ですけどね。」
「そうだと嬉しいです。」
「どちらにせよ、類君は、毎日進化しているのですね。
今年も、頑張りましょうね~」
ピアノと言語能力の関係について、専門的なことは分かりませんが、
ピアノに限らず、何か新しいことを始めることによって神経が刺激され、
それが言語の分野も刺激したのかもしれません。
神経は、色々なところで繋がっているのだな~と思ったのでした。