昨日は、Sさん(50代 女性)のレッスンでした。
Sさんは、最近本当に上手になって、美しい音色が出るようになってきました。
全くの初歩から始めて、3年でこの音色とは、大したものだと思います。
腕の使い方、指の使い方が柔らかくて、脱力も上手に出来るようになりました。
そんなSさんが
「ピアニストが弾くのを見ていると、身体を揺らしたり、腕を大きく動かしたりしていますね。
私は、その動作は、聴衆に見せる為のパフォーマンスだと、ずっと思っていました。」と言うのです。
「まあ、そうなのですね。」
「はい。でも、自分がピアノが弾けるようになって、それは自然な身体の動きで、
決してパフォーマンスではないことに気付きました。」
「そうですね。決してパフォーマンスではなく、自然な身体の動きです。」
「あと、リズムを取ったり、感情が伴うにつれて、顔の表情まで変わりますね。」
「そうですね。あまり大袈裟なのはどうかと思いますが、自然な動き、自然な表情~
と言うのはありますね。」
「そんな事も、自分がピアノを弾かなければ分からなかったことです。
ピアノを弾くことによって、沢山勉強させてもらっています。」
何て素晴らしい
物理を専攻され、博士でもあるSさんは、ピアノの練習も学究的なのです。
科学者であるSさんがピアノを極めたら、どんな感じになるのでしょうか。
これからが非常に楽しみです