ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

不登校~克服、そして前を向く

2018-04-19 | 不登校

(昨日の続きです)

ピアノの椅子に座ると、ミノ君は、辞める理由を静かに語りました。

 

3年生になり、やる気が出てきたので、来年の受験に向けて頑張りたい。

学力が遅れていることを痛感しているので、
寸暇を惜しんで勉強しなければ!と思っている。

なので、ピアノのレッスンは、今日でお終いにしたい。

~とのことでした。

 

私は、
「受験生のとって1番大事なのは勉強なのだし、
ミノ君の気持ちを尊重するので、ピアノを辞めるのは構わないよ。」と伝えました。

ミノ君は「ありがとうございます。」と、頭を下げました。

 

その後は、「せっかくだから、最後のレッスンをしようね。」と言って
今練習している、モーツァルトのソナタ・イ短調のレッスンをしました。

レッスンは、淡々と進みました。

なるべく普段通りにしたかったのです。

私は、思い出話もせず、特別な感想も言わず、あっさりとレッスンを終えました。

高校生男子にとって、そのような類いの話は、あまり好みではないでしょうから。

 

ただ、私は別れ際に「ミノ君、握手しようぜ。」と言って、握手を求めました。

わざと乱暴な喋り方が、勝手に口から出ました。

ミノ君は、嫌がらずに握手をした後で、
「ありがとうございました。」と深くお辞儀をして帰って行きました。

 

4歳から13年間、親密に指導したミノ君。

不登校の時も、欠かさずレッスンに来てくれたミノ君。

一緒にテニスの話をして、楽しかったね。

来週から、ミノ君が来ないなんて、寂しいなぁ。。。

でも、不登校をようやく克服して、今、しっかり前を向いているミノ君を、
私は、これからもずっと応援していきたいと思います。

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