ピアノを習い始めて暫くすると、
ブルグミュラーの「アラベスク」が弾きたくなるようです。
①タンタンタンタン ラシドシラ ラシドレミ レミファソラ ラシドレミ~
リズムもメロディーも耳に心地好く、確かに魅力的な曲です。
この曲を宿題にすると、大抵の生徒さんは、凄いスピードで弾いてきます。
しかし、2段目の後半から、左手に16分音符が出てくるのですが、
その部分になると、急にスピードが落ちます。
②♯ソラシラ♯ソ ラシドレミ ♯ソラシラ♯ソ ラシドレミ ♯ドレミレ♯ド レミファソラソ~
の部分が、極端にゆっくりになってしまうのです。
多分、左手の16分音符が弾きにくいからだと思います。
この曲を宿題に出す時に
「①の部分も、②の部分も、同じ16分音符だからね~
絶対に同じ長さ(同じ速さ)で弾いてね~」
と、あらかじめ注意をしておくのですが、この注意は、あまり効果がありません。
きっと、最初の10小節が弾きやすいので、つい速く弾いてしまうからでしょう。
なので私は、最初に【②の部分だけ】を宿題に出すようにしています。
大人でも子どもでも、この方法は変わりません。
「②の部分が弾けない人は、アラベスクのレッスンはしませんよ~
だから、②の部分の練習を頑張ってね。」
そう言うと、みんな一生懸命②の部分を練習してきます。
「すごいね 左手の16分音符の練習、頑張ったね。
それでは、◯◯ちゃんに、アラベスクを全曲弾くことを許可します。」
そう言った時の、生徒さんの嬉しそうなお顔を見るのが、私は好きです