(昨日の続きです)
お話を伺いながら、みみちゃんのお母様の、孫を思う気持ちが痛いほど伝わってきました。
私は、今、支援学級や支援学校の子にピアノを教えていること。
障害があっても、子どもには大きな可能性が秘められていること~等、
障がいを持ったお子さんを教えていて、感じている全てをお話しました。
そして、支援学校高等部出身のお子さんをお持ちのお母様や、
支援学校の先生達から聞いた話などを、お伝えしました。
「支援学校の高等部では、能力のある子には運転免許の学科の授業もあるそうですよ。
そして、年頃になったら結婚する子も、少なからずいるみたいです。」
私がそう言うと、みみちゃんのお母様は、
「そうなんですね。
孫が、何とか自分の力で生きていけるような、そんな希望が湧いてきました。」
と仰いました。
「そうですね。
過度な期待をするとヒロ君の負担になるかもですが、決して悲観することはありませんよ。
支援学校の先生達は、とても勉強していらっしゃるし、
熱心に指導してくださいますから、1番良い進路を見つけてくださると思います。」
そう申し上げると、みみちゃんのお母様は、
「孫が支援学級に在籍していることは、私からは誰にも言ったことはありません。
でも、今日は何か喋りたくなって喋ったら、気が楽になりました。」
と、涙ぐみながら仰いました。
そして、「今日は本当に良い日になりました。」と、何度も何度も言ってくださいました。
みみちゃんの家から帰る道、一緒に行った友人と
「みみちゃんの、お父さんとしての気持ちが、今日の再会を導いたんだね。
これからも、ヒロ君のことは気にかけていこうね。」
と語り合いました。
ヒロ君の未来が明るいものとなりますように、
そして、ヒロ君が笑顔の多い充実した人生を歩みますように~と心から願っています。
これからは、私も陰ながら応援し、末永く見守っていきたいと思います。