昨日、ピアノのM先生と電話でお話をしていた時に、
ハノンの指導法について質問されました。
M「ハノンって、どういった時に合格にしていますか?」
私「私の場合、粒を揃えて弾けるようになったら、合格にしているかなぁ。」
M「速く弾けなくてもですか?」
私「うん、速く弾けなくても、粒を揃えて弾けたら合格にしてる。」
M「じゃあ、速く弾けなくても、いいんですね。」
私「うん、速く弾くことによって、腕や指が硬直してしまったら、その方が問題だもの。」
私の場合、バイエルの終わりからブルグミュラーの初めの頃を見計らって、
生徒さんにハノンを渡します。
まず、1番から20番までを、一旦片手ずつ弾かせます。
全ての音の粒を揃える為には、片手練習が効果的ですし、
初心者の弱点である左手を強化する為にも、片手ずつの練習は不可欠だと思うからです。
そして、半年~1年かけて20番まで進んだら、
もう1度1番に戻り、今度は両手で弾かせます。
今度は、両手の音がずれないように、そして、速く弾く練習も加えます。
余裕があるようだったら、リズム練習も指導します。
21番以降を弾く頃になると、指の動きもスムーズになるので、
後は普通に進んで行きます。
ただ、39番の音階練習に入ったら、再び片手ずつの練習を行います。
ピアノ奏法にとって、音階は1番大事なテクニックです。
それだけ丁寧に指導しなければなりません。
ハノンは、こんな感じで指導をしています。