ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

間違えないでくださ~い

2021-05-22 | ピアノ教室

ある日の事です。

その日は、回数の関係で
レッスンをお休みにしていました。

その日の生徒さん達には、
その旨を伝えていましたので、
私は、のんびりと夕食の支度をしていました。

その日は息子の誕生日で、
独り暮らしの息子が帰宅するまでに、
何品か作ろうと思っていたのです。

既に6時半を過ぎていました。

 

そんな時に、ピンポ~ンとチャイムが鳴りました。

私は、息子が帰宅したのかな?
と思って玄関に出たら。。。

そこに立っていたのは、
何と生徒のテツ君でした。

私は、「えっ?」と声を上げました。

テツ君は、ビックリしたようにこっちを見ています。

「今日は、お休みだよ。」と言うと、
テツ君は、無言で出て行きました。

 

私は追いかけて、庭に出ました。

車の中にお母様がいらしたので、

「今日はお休みなのですが。」と言いました。

お母様は、ハッとしたお顔で

「すみません。」と呟きました。

 

私は、ほんの少し考えて

「今日は事情があり、長くは出来ないのですが、
短くても良かったらどうぞ。」

と言いました。

本当は、食事の準備が途中だったし、

出来るのならばレッスンはしたくないな~と
思ったのですが、

テツ君のお家はとても遠くて、
車でも、50分以上かかるのです。

そんな遠くから来た方を、
何もせずに帰すわけにはいきません。

私は、食事を作るのを諦めて、
レッスンをする事にしました。

 

レッスンを始めると、
テツ君も、お兄ちゃんのヨウ君も意欲的で、
すごく充実したレッスンが出来ました。

私自身も、とても楽しかったので、
やっぱりレッスンをやって良かったな~と思いました。

 

 

それにしても、テツ君とヨウ君の兄弟は、
レッスンの日を間違える事がとても多いのです。

レッスンじゃない日に来たり、
反対に、レッスンを忘れていたり。。。

1月と4月にも このような事があり、
今年に入って3回も

勿論、それ以前にも、数え切れない程、
こうした事がありました。

間違えて来られた時も、私の都合が付く限り、
レッスンをするようにしていますが、

こう度重なると、何で???と思ってしまいます。

 

勿論、対策としては、

①予定表を渡す

②お母様のLINEにも書いて送信する

③当日、お母様のLINEに
 「今日はレッスンがありますよ。」と連絡をする

 

以上のことを行っています。

それでも間違うって、何故?

 

どうしたらよいのだろう。。。

今度からは、
「今日はレッスンがありません。」
のLINEも入れた方が良いのかな?

でも、「ありません。」のLINEまで入れるのは
信用していない事がバレバレだし(笑)

う~ん。。。悩む~

何か良い案がありましたら、誰か教えてくださ~い

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

映画「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想・その3

2021-05-19 | 自閉症の作家・東田直樹さん

13日と15日に御紹介した

映画「僕が跳びはねる理由」の東田直樹さん御自身の感想
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/d447bcc4a7263185662bcb1e84a3cc19

映画「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想・その2
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/1ffc4242586b2063223a67005f776edb

今回は、その3です。

 

今回も、改めて気づかされる事が記されています。

是非、お読みくださいね

 

 

 

 

見た目の自閉症者の様子と心の中が違うなら、簡単には想像できないのではないかと考える人もいるでしょう。

見た様子のままの感情のときも、もちろんあると思います。けれど、いつでもそうだとは限らないのではないかと僕は言いたいのです。

誰だって、笑っているのに心の中では泣いていたり、嬉し過ぎて涙が出たり、怒りながら本当は謝りたかったりすることがありませんか。

画像1


僕は、この前Twitterで、
「人の心の中を想像するのは、誰でも同じです。障害があるからという前提を元に考え過ぎると、想像しなければならない部分が増えます。どちらにしてもその人にしか本当の気持ちはわからないのですから、シンプルに考える方がいいと思っています。」と書きました。
シンプルに考えるというのは、見たままの様子と感情をすぐにむすびつけることではありません。

では、どうすればいいのでしょう。

<iframe class="note-embed" src="https://note.com/embed/notes/n9702707b963d" height="232px" scrolling="no" data-ready="true"></iframe>

 

人の心の中を想像するとき、大事なことは、その人になりきって考えてみることだと思います。

「もし自分がその人だったらどうだろう」と想像してみてほしいのです。

この想像は「自分だったら」ではなく「自分がその人だったら」ということです。今のあなたが、その人の立場になるのではなく、自閉症だということや、その人の置かれている状況はそのままで、思考だけ入れかえる感じです。

「自分は自閉症ではないのだから」「その人のことはよく知らないから」と言う人もいると思います。見聞きしたことや知っている情報だけでも構わないので、その人になったつもりで、どんな気持ちでいるのかを考えてもらえたら、もっと簡単に答えはでるような気がするのです。
それが僕の「シンプルに考える」です。

 

画像3

 

僕はときどき、「どのように接してもらいたいか」という質問をされることがあります。

僕自身は自閉症であっても普通の人と同じように接してもらえれば、それでいいと思っています。
どのような対応を望んでいるかは、ひとりひとり違うと考えています。

置かれている環境は異なりますが、映画の中でも自閉症当事者が成長することや生きづらさが軽減することを願い、工夫したり、努力を重ねたりしながら、みんな頑張っていました。

今回の映画では、僕が紹介したインドのアムリットさん、イギリスのジョスさんの他にも、アメリカのベンさんとエマさん、そしてシエラレオネのジェスティナさんが登場します。それぞれが魅力的な人たちです。今の日本では知ることのできない物語を目にすることができるでしょう。

画像2


広い世界の中で、どこにでも自閉症者はいる。それは、ある意味衝撃ではないでしょうか。知識として知っていることと目の当たりにすることは違います。

僕は、この映画を見て自閉症という障害を抱えながら生きているのは自分ひとりではないという事実に勇気をもらいました。

映画「僕が跳びはねる理由」ぜひ、ご覧になってください。

※映画「僕が跳びはねる理由」配信が決定しました。
5/28(金)より6/24(木)までシネマ映画.com にて配信されます。
よろしければご覧ください。

 

 

東田直樹さんのnote より
https://note.com/higashidanaoki26/n/ndb89f044f8ab

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

新高校生の成長~練習の工夫に感動

2021-05-18 | アスペルガー児 Y君

ヨウ君(アスペルガー)が高校生に成って
ひと月以上が経ちました。

今のところ、レッスンもお休みせずに
毎週通ってくれています。

 

ヨウ君はとても繊細なので、
新しい環境が、あまり得意ではありません。

なので、高校生活に慣れるまでは、
のんびりと、落ち着けるレッスンを心掛けようと思っていました。

練習してこなくても、
それはそれで仕方がないな。。。

そう思っていたのです。

 

ところが、先日のレッスンの時のことです。

ヨウ君は、エリーゼのために の宿題を弾きました。

展開部(ヘ長調)の前までが宿題だったのですが、
丁寧にきちんと弾けていました。

 

「ヨウ君、凄いね。きちんと弾けているね。」

「ありがとうございます。」

「高校、忙しいのに、よく頑張りましたね。」

「実は。。。」

「えっ?なあに?」

「実は、難しい処だけを練習しました。」

「えっそうなの?」

「すみません。。。」

「ううん、素晴らしいな~と感動しました。」

「。。。。。?」

「高校が忙しいけど、練習もしてくれたんでしょ?」

「はい。2日だけ練習しました。」

「まず、それだけでも嬉しいです。どうもありがとうね。」

「でも、あまり時間がないので、
   弾けないところだけを弾いたんです。」

「うん、そこがまた素晴らしいよ。
   練習の工夫をしたってことだもの。」

「はあ。。。」

「普通は、最初から弾きたくなっちゃうよね。
   だって、綺麗なメロディだもの。」

「そうですね。」

「そこを弾かずに、
   あえて難しい処だけを練習したヨウ君は素晴らしいなぁ

私がそう褒めると、
ヨウ君は照れたように少しだけ笑いました。

 

 

今までも、
「難しい箇所だけでも練習して来てね。」

と指導したことはありました。

でも、あまり守られることはなく、
弾けない箇所は、いつまでも弾けない。。。

そして、弾ける箇所(弾きやすい箇所)は益々弾けて、
そして弾けるが故に、どんどんテンポが速くなり。。。

そんな感じだったのですが、
(どの子も、そうだと思います)

ヨウ君も高校生になり、
合理的な練習方法がしたい!と心から思ったのでしょう。

 

ヨウ君の事は
小学5年生から、ずっと成長を見守ってきたので、

今回の様な工夫が、しみじみと嬉しかったのでした。

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

はい、お手本ですから

2021-05-16 | 自閉症児 M君の不思議

マサ君(自閉症・特別支援高1)と
ルイ君(広汎性発達障がい・特別支援中2)は、
療育の頃からの仲良しです。

それぞれ、別の小学校に通っていたのですが、
ルイ君が、マサ君と同じ特別支援中学に入学してからは、
先輩と後輩の間柄になりました。

マサ君は、そのことが嬉しくてたまりません。

去年の今頃は、レッスンの度に
「僕は先輩です」と、ニコニコ笑顔で言っていました。

 

 

さて、先日のレッスンの時です。

マサ君は、キャサリン・ロリン作曲の
「アラベスク」を練習していました。

右手の指をチェンジする箇所があり、
どうしても突っかかってしまいます。

片手ずつだと出来るのですが、
両手で弾くと、そこの箇所だけ止まってしまうのです。

 

マサ君は、少しイライラして
「ラストです」と言います。

「ラストです。」と言う時は、
もう弾きたくない!の合図なのです。

 

「あら~マサ君。
もう少ししたら、ルイ君もこの曲を弾くと思うんだけど。」

「はい。」

「ルイ君がこの曲を初めて弾く時、
マサ君が、お手本を弾いてくれるかしら?」

「はい、弾きます。」

「そう、ありがとうね。
では、質問ですが、お手本は間違えても良いですか?」

「間違えたらダメです。」

「じゃあ、ルイ君のお手本として立派に弾く為に、
マサ君は頑張れますか?」

「はい、頑張れます

 

そう言うと、マサ君は、集中して練習してくれました。

そして、その難しいフレーズを、
きちんと弾けるようになりました。

「マサ君、頑張りましたね。」

「はい、お手本ですから。」

マサ君は、満足そうなお顔で そう言いました。

 

さすが先輩 かっこいいです

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

映画「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想・その2

2021-05-15 | 自閉症の作家・東田直樹さん

先日(13日)御紹介した

「僕が跳びはねる理由」東田直樹さん御自身の感想
https://blog.goo.ne.jp/soraminosorami/e/d447bcc4a7263185662bcb1e84a3cc19

今回は、その2の御紹介です。

今回も、自閉症の方々の気持ちを的確に記されています。

是非、読んでみてください

 

 

 

 

映画「僕が跳びはねる理由」では、5人の重度の自閉症の青年たちの生活がクローズアップされています。

※前回のnoteはこちらです。

<iframe class="note-embed" src="https://note.com/embed/notes/n39113bbb5dc0" height="232px" scrolling="no" data-src="https://note.com/embed/notes/n39113bbb5dc0" data-ready="true"></iframe>

この前のnoteでもご紹介したインドのアムリットさんは人物画を描くアーティストですが、絵を描いている最中に、とても苦しそうな表情をするシーンが出てきます。

それを見て、「つらいことを思い出したのかな」「嫌なことがあったに違いない」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

その人の心の中は本人にしかわかりません。だから僕の意見も想像でしかないのですが、アムリットさんは、絵を描くのが楽し過ぎて苦悩に満ちた表情になってしまっているような気がします。
なぜかというと、これまでにも心のままに喜び過ぎて信じられないくらいの興奮状態に陥ってしまったことがあるからだと思います。一所懸命に自分を抑えないと、絵を描くどころではなくなってしまいます。

僕にも同じような経験があります。嬉しいのに嫌がっているかのように大騒ぎしてしまうのです。

画像3

その様子を問題行動だと判断されるのは困ります。
「こんなことをさせてはいけない」「これは、この子には合わない」と周りの人に思われたら、どうしようもありません。コミュニケーションできなければ言い訳することもできないからです。

 

シャボン玉をしているイギリスのジョスさんの姿にも心が動かされました。シャボン玉をつくることは僕にもできることです。ふわふわと風に流れていくシャボン玉は、幻想的でとても美しいです。見ているだけで心が癒されます。

画像1

 

けれど、ここでのジョスさんの目的は、できたシャボン玉を壊すことでしょう。
丸いシャボン玉を指ではじくと、シャボン玉は消えてしまいます。一瞬で視界から消え去るのです。パンという音にならない音を立てて。

消え去るからつくります。そして、また順番に指でシャボン玉をつつきます。
パンパンパン、パンパンパン。
なぜこんなことをしているのか明確な理由はありませんが、シャボン玉を壊している間は、壊すことが自分の仕事なのです。これは誰かのためになるとか、生産性のある作業ではありません。でも今、目の前にあるシャボン玉を壊せるのは自分だけなのです。ジョスさん自身もわかっているでしょう。

 

画像2

 

僕は、意味のない行動をする意味を考えることがあります。その行動のほとんどは自分のためだと思うのです。
心から楽しんでいるわけではありません。そうすることで自分を維持できているという感じではないでしょうか。
やらなくてもいいけれど、やった方がいい。自分が落ち着くからです。

そんな様子を見た人は、「それが好きなんだね」と言いますが、これは好きという感覚なのだろうかと僕は複雑な心境になります。

行動に意味づけをするのは誰のためでしょう。
何かをやるときに生活の大部分を占めるのは、好きでも嫌いでもない行動ではないかと思うのです。

 

       

東田直樹さんのnote より
https://note.com/higashidanaoki26/n/n39113bbb5dc0

 

 

お願い
ポチッと押して応援してくださいね~
     ↓     ↓     ↓

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村    

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

コメント

メッセージ

メッセージを送る