1週間ほどで大部屋に移ってね、出会ったのは僕より一つ年上の夕張のお寿司屋さん。
同じ病気だったから、病院のことや治療のころなど、あれこれ教えてもらった。
ただ、僕とは違って、肝臓への転移があったからね、抗がん剤治療の時は、かなりきつそうだった。
僕より先に退院されて、僕も退院後、お寿司食べにうかがったこともあった。
その時はかなり痩せられていてね。
その後、朝刊のお悔やみ欄で名前を見つけることになった。
僕は転移がなかったのが幸いだった。治療が始まると、放射線の効果も実感できたら、「死ぬ」って感じはなかったなあ。
寂しかったには、時間外玄関から、妻と子供たちを見送る時。その後ろ姿を見ているとね……。
申し訳なかったは、当時、桑園の中央市場を職場にしていた父が、毎日のように見舞ってくれたこと。病院生活だから、これといって話すこともなくなってね。
まあ、毎日、退院できたらって考えていたね。
来週は、岩見沢で高校の同期会です。昨年に引き続き、ライブハウスを貸し切ってわいわいやる予定です。
これは長男のいつかくれたお土産。なんだか気に入って、お守りのようにいつも鞄に入れてある。