2015年2月5日
大阪モノレール万博記念公園駅前を通過し、名神高速から中国道に入ったのは午前3時を過ぎた頃でした。
天気予報で、明日の大阪地方の早朝に雪の予報があったので、今夜中に何としても大阪市内を抜けたかったのです。
中国道に入り、20分程で西宮名塩サービスエリアに車を駐めました。
車の後部座席を倒し、空いたスペースにマットレスを敷いて寝袋を広げ、更に毛布を三枚重ねました。
寝袋に下半身を入れ、紙コップの白ワインを飲み干しました。
その後、寝袋に潜り込むと、深い眠りの底へと沈んでいきました。
早朝午前7時を僅かに過ぎて、薄明るくなった外の気配に目を覚ましました。
短い睡眠時間でしたが、熟睡したのか、目を覚ましてからは眠気を感じるとはなく、昨晩買った菓子パンとリンゴジュースで朝食を済ませ、中国道へと車を乗り入れました。
午前7時30分頃、神戸ジャンクションから雪の心配のない山陽道へとルートを定めます。
冬の夜明けは遅く、厚い雲が空を覆いますが、交通量の少ない山陽道を快適に距離を稼ぎました。
10時過ぎに岡山と広島の県境を通過しました。
カーオーディオに流れる軽音楽に耳を傾けつつ、西に浮かぶ白い雲の彼方へと滑り込んで行きます。
午前11時半を待たず、山口県の周防市辺りを走り抜けました。
そして、山口ジャンクションから再び中国道に入り、小さな峠に差し掛かると突然、フロントガラスに霙が当たり始めたのです。
アメリカ横断ドライブでロッキーを越えたとき、雪に囲まれたことを想い出し、一瞬ひやっとしましたが、中国道が下り坂に差し掛かるころには霙も止んで、前方には下関の竜王山(613.9m)らしき姿も見えてきました。
12時を少し回った頃、車は昨夜の21時過ぎに東京ICを出発してから約15時間、私は1000キロの道を無事に走りぬけ、安堵の気持ちと共に、壇ノ浦SAから6年ぶりの関門橋を見上げていました。
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