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総合農事センター 白洲梅園

2015-03-09 19:04:04 | 九州の梅を訪ねて

 

 2月6日

 

 車の中で目を覚ますと、周囲の景色を白い雪が包んでいました。

 

 幸いなことに車道に雪はありませんが、前もってナビへ入力した小倉南区の三岳梅林と八幡西区の白木谷梅林へ通じる国道61号線はチェーン規制が掛かっていることが分かりました。

 

 九州北部のリストした全ての梅園を訪ねながら、時計周りに南下しようと考えていたのですが、早くも予定を変更せざるを得ません。

 

 ナビへ、入力可能な5ヶ所の目的地をインプットし、走行可能な最適ルートを検索し直しました。

 

 得られた結論は、最初に小倉南区の総合農事センターを訪ね、その後国道322号を南下して香春町へ、更にみやこ町を経て大分方面へ向かうというコースです。

 

 

 一夜を過ごした運動公園の駐車場を出て、総合農事センターへと走り出しました。

 

 途中で、目の前に見える山は、全体が雪のベールで包まれていました。


 地図で確認すると、どうやら右が足立山(597m)で左が妙見山(519m)のようです。
 

 

 農事センターの開門を待ち、一番奥にある梅園へと向かいました。

 

 私には、九州の平地に雪が降るなどという認識は全くありません。

 

 二月に入り、東京では早咲きの梅が咲き始めていたので、九州は一足早く梅の季節を迎えているだろうと考えたのですが、大きな誤算でした。

 

 農事センターの梅園では1~2本の木の枝にやっと花が咲き出したばかり。

 梅の香を楽しむ状況とは程遠いものでした。

 

 

 

 この農事センターの白洲梅園は、北九州市制十周年を記念して創作された演劇「その灯いのちと永遠に」が公演されるに当って寄せられた、市民の協賛金で建設されたそうです。

 

 その劇の内容は、江戸時代末期に小倉の長浜で生まれた岩松助左衛門が、私財を投げ打ち、幾多の困難を乗り越えて、人々の為に、ただそれだけの為に、玄界灘の海の難所の白洲に灯台を建てたことがテーマだそうです。

 

 上のような内容を説明する掲示板には5186㎡、16品種、155本のデータと共に、昭和48年12月22日の日付が付されていました。

 

 

 メタセコイアと欅の並木が続く、農事センターのアプローチを駐車場に戻りながら、また一つ知った感動的な逸話に、胸温められるような思いに浸っていました。

 

 

 

 小一時間ほどの滞在の後、小倉の総合農事センターを出発しました。

 

 梅園が作られた経緯に胸が温まりましたが、車窓には、九州とは思えない寒々しい光景が広がっていました。
 

 

 

 国道322号線を南下して香春(かわら)町に向かいましたが、途中の金辺峠辺りの状況は下の写真のようなひやひやものでした。

 

 

 

 それでも何とか無事に峠の頂きに辿り着くと、トンネルの先が香春町で、目的地の神宮院まで6キロ程の距離のようです。

 

 

 

 

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