Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、L字型特有の厚みのない形状 なのでしょうか
全体のサイズ感を教えてください。
A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、
比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。
その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには
厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、
ネックの高さにはルール的な制約があります。
パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので
落ち着いた 安定した形状が必要ですが、
だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。
(1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました)
全体のバランスを考え 形状を造りました。
まあ パターの形状を比較すると
このパターの特徴が良くわかるかも知れません。
ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは
確かに 300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差
そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、
一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。
俗に言う 低重心化 ですが、
ボールを上げる必要のない パッティングに 低重心化 深重心化 する
意味合いが私には見えません。
より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら
許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い
この形状にしました。
好みの問題もある とは思いますが、
最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは
その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが
構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい
パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。
引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい
パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。
『転がす』にこだわった重心配分、重量、シャフト
構えやすい、安心できる形状
既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ。
Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?
A:ハミングバードでは 特に スチール/グラファイト に対する
こだわりはありません。
パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても
オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい!
モノであれが どの素材でも良いと思います。
日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、
素材に対するこだわりがとても強い気がします。
スチールだから どう・・・ とか、 カーボンだから どう・・・だとか
この二つにシャフトとしての性能差はありません。
素材としての特徴 ですが、
スチール素材の最大の利点は 工業生産性が高いコト!
つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。
そして 最大の弱点は 単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。
✋意外に思うかも知れませんが、
スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も スチールの方がすぐそこに…。
造れない というコトです。
一方、カーボン素材のシャフトは 形状の制約、外径内径の制約 以外
かなりの自由度があります。 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので
軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない という制約の為
重くする限界が有ったりします。
ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、
出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
必要な距離を打てるようにする方が 簡単、 楽 と考え
より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング になるような
シャフトの柔らかさを求めた結果、グラファイトに行き着いたに過ぎません。
(カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)