Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、L字型特有の厚みのない形状 なのでしょうか
全体のサイズ感を教えてください。
A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、
比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。
その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには
厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、
ネックの高さにはルール的な制約があります。
パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので
落ち着いた 安定した形状が必要ですが、
だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。
(1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました)
全体のバランスを考え 形状を造りました。
![IMG_0571](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/5/9/59e750b4.jpg)
まあ パターの形状を比較すると
このパターの特徴が良くわかるかも知れません。
ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは
確かに 300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差
そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、
一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。
俗に言う 低重心化 ですが、
ボールを上げる必要のない パッティングに 低重心化 深重心化 する
意味合いが私には見えません。
より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら
許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い
この形状にしました。
![IMG_0567](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/2/4/2428ef2e.jpg)
好みの問題もある とは思いますが、
最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは
その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが
構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい
パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。
引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい
パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。
『転がす』にこだわった重心配分、重量、シャフト
構えやすい、安心できる形状
既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ。
Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?
A:ハミングバードでは 特に スチール/グラファイト に対する
こだわりはありません。
パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても
オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい!
モノであれが どの素材でも良いと思います。
日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、
素材に対するこだわりがとても強い気がします。
スチールだから どう・・・ とか、 カーボンだから どう・・・だとか
この二つにシャフトとしての性能差はありません。
素材としての特徴 ですが、
スチール素材の最大の利点は 工業生産性が高いコト!
つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。
そして 最大の弱点は 単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。
✋意外に思うかも知れませんが、
スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も スチールの方がすぐそこに…。
造れない というコトです。
一方、カーボン素材のシャフトは 形状の制約、外径内径の制約 以外
かなりの自由度があります。 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので
軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない という制約の為
重くする限界が有ったりします。
ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、
出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
必要な距離を打てるようにする方が 簡単、 楽 と考え
より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング になるような
シャフトの柔らかさを求めた結果、グラファイトに行き着いたに過ぎません。
(カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)
![IMG_0568](https://livedoor.blogimg.jp/hbs/imgs/f/a/fa8b1345.jpg)