競泳空想科学

聞いたことがある。
人間が思い描いたことは実現できると。
あとは行動するだけだ。

萬久コーチ

2016年04月11日 | 個人ネタ
選手時代というのは、やはりその時代の選手に目が行くのだけれども、コーチになるとその選手を誰が育てたのだろう?という点に注目してしまう。

私の中では萬久コーチの存在はかなり大きい。
ある選考会で萬久コーチの教え子が3位になった時の話はずっと心の中にある。
その選手は
「(五輪代表に選ばれなくて)表彰式に出たくない」
と萬久コーチに伝えたのだが、萬久コーチの答えは
「君を応援してくれた人たち応えなさい。結果が出ない事で表彰式を出ないようであれば、応援した人たちも『その程度の選手を応援していたのだ』と幻滅するだろう」
といった内容の話をしたそうだ。
その選手は笑顔で表彰式に立ったそうだ。(心の中は苦しかっただろう)
さらに翌日の早朝の場所取りの時間にその選手は、残りの選手のために場所取りを申し出たそうだ。

東洋大学の萩野君の競技レベルの活躍が目立っていますが、去年は世界水泳を棄権するケガをしました。
その年のインカレはプールサイドを駆け回り、ドリンクを渡し、タイムを計る姿の萩野君がいました。

確かに競泳は泳ぎを、速さを、競う水泳ですが、小さな時から水泳を続けて、引退して何が手元に残ったか?と考えた時に「人より速く泳ぐこと」だけなんて寂し過ぎます。
水泳を通じて、上を目指して速さと同じように大切なものを得て欲しいと思います。

今回、悔しい思いをしましたが、また萬久コーチからの言葉で救われました。
コーチはその悔しさを糧に成長出来るのです。

2016 「See You Again」

2015「繋心」

2015「HAC」

for you , to me