はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「たわしの平安」

2022-12-05 15:51:35 | 本・映画・ドラマ
福森大二郎さんの「たわしの平安」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


オレ、たわし。猫。
東日本大震災後の騒動は、オレの腹の真ん中にも500円玉大のハゲをもたらした。
それでも平穏な日々がようやく戻ってくる。
寝室への自由な出入り、書斎やリビングでのうたた寝、
外出嫌いのオレの散歩の試みもリビングから内廊下、屋外の空き地までのびた。
そんな折も折、飼主のお父ちゃんが散歩の最中に転倒して、またまた騒動が…。
高層マンションで暮らす猫の気ままなモノローグ。
原郷への思いが、東京と故郷を駆け巡る。


作家の福森大二郎さんは、La・マンドリーナで一緒にマンドリンを楽しんでいる方の義弟さん。
勤務されていた会社を、少し早めに定年退職され、作家さんになられた方。
今作が2冊目と、お聞きしました。

すごいなぁ~~。
私も、かつては(遠い昔)会社を辞める際、小説を書くことばかりを考えて過ごしていた
時期がありました。
でも、書けなかったのは、やはり、才能と、書きたい思いが足りなかったのでしょう。
と、わかっていても、小学生のころからの夢だから、書こうと思う気持ちが
あるうちに、チャレンジしてみたいなぁ~という思いは、この頃、ちょっぴり膨らんでいます(^^ゞ

マンドリンに出会ってから、小説を書くことよりも、マンドリンを上達したいと思う
気持ちの方が大きくなってしまったんですけどね~(^^ゞ

っと、そんな話はさておき、物語のことを。

猫目線で描かれた物語は、何気ない日常を綴られていますが、
いろんな出来事があって、人のことが怖くなってしまったり、
外へ出られなくなってしまったりしても、少しずつ癒しつつ、克服しつつ、
何気ない毎日を、心地よいものにしていくことはできるのだ。
何気ない毎日が、一番幸せ。
そんなことを、感じさせられる、心温まる物語でした。

私も、たわしの、お父ちゃんとお母ちゃんみたいに、
何気ない毎日を楽しみながら、仲良く、とりあえず元気に生きていけるといいなぁ~
なんて思いました(^^)
コメント (2)
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