高田郁さんの「ふるさと銀河線」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。
この作家さんの本を読むのは、初めてでした。
ふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動く少女が主人公の表題作をはじめ、
遠い遠い先にある幸福を信じ、苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、
美しい列車の風景を織りこみながら描いた感動的な9編を収録。
短編集でしたが、心に沁み入るように、優しい気持ちになれる物語たちでした。
特に、「返信」は、今は亡き息子くんが、旅先から送ってきたハガキに書かれていた
旅先を夫婦で訪れて、そのハガキの返信を書く、、という物語。
思わず、涙しました。
あとがきに書かれていました。
『今を生きるあなたにとって、この本が少しでも慰めになれば、と願います。
あなたの明日に、優しい風が吹きますように』
まさに、、そんな気持ちに溢れている感じの物語でした。
最期の「幸福が遠すぎたら」に書かれていた、、、寺山修司さんの同じタイトルの詩が、
心に残りました。
さよならだけが 人生ならば
また来る春は 何だろう
はるかなはるかな 地の果てに
咲いている 野の百合 何だろう
さよならだけが 人生ならば
めぐり会う日は 何だろう
やさしいやさしい 夕焼と
ふたりの愛は 何だろう
さよならだけが 人生ならば
建てた我が家 なんだろう
さみしいさみしい 平原に
ともす灯りは 何だろう
さよならだけが 人生ならば
人生なんか いりません
感想など綴ってみたいと思います。
この作家さんの本を読むのは、初めてでした。
ふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動く少女が主人公の表題作をはじめ、
遠い遠い先にある幸福を信じ、苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、
美しい列車の風景を織りこみながら描いた感動的な9編を収録。
短編集でしたが、心に沁み入るように、優しい気持ちになれる物語たちでした。
特に、「返信」は、今は亡き息子くんが、旅先から送ってきたハガキに書かれていた
旅先を夫婦で訪れて、そのハガキの返信を書く、、という物語。
思わず、涙しました。
あとがきに書かれていました。
『今を生きるあなたにとって、この本が少しでも慰めになれば、と願います。
あなたの明日に、優しい風が吹きますように』
まさに、、そんな気持ちに溢れている感じの物語でした。
最期の「幸福が遠すぎたら」に書かれていた、、、寺山修司さんの同じタイトルの詩が、
心に残りました。
さよならだけが 人生ならば
また来る春は 何だろう
はるかなはるかな 地の果てに
咲いている 野の百合 何だろう
さよならだけが 人生ならば
めぐり会う日は 何だろう
やさしいやさしい 夕焼と
ふたりの愛は 何だろう
さよならだけが 人生ならば
建てた我が家 なんだろう
さみしいさみしい 平原に
ともす灯りは 何だろう
さよならだけが 人生ならば
人生なんか いりません