「日本の猫ですから」

「おひさま、まぶしー」
もうすぐ冬至。というわけで、リビングの中ほどまで朝陽が入ってくるようになりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
きりり。
ジュリアは香箱座りは上手じゃないけれど、どことなく正座風です。と思ったら、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「よっこらしょ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「この感触が（びょ～～ん）」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「サイコー」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「でもって、この辺のひもとか気になって」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ついつい、こんなことしちゃうのよね（てしてしっ）」
古くなったので、明日の資源ごみの日に出そうとまとめておいた着物をしまう畳（タトウ）紙、えらくジュリアのお気に召したようで、こまるなー、もう少し置いておこうかなー。厚手の和紙というのが気に入ったのでしょうか。和紙って一枚あるだけで意外とあったかいし、それでいてさらっとした肌触りなんですよね。さすが日本が世界に誇る工芸品です。ジュリちゃんってば、案外違いの分る猫なんだね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「ふふ」