ローマ人の物語15を読んでいます。
二部が終わって、西ローマ帝国が滅亡しました。
三部は、滅亡後のローマについて書いてあります。これから読みます。
しかし、ここまで読んでみて、平和であることの方が少ないのではないかと感じました。ローマの兵隊たちは、常に蛮族との戦いをして死の危険と隣り合わせです。
皇帝は、周りの誰かからいつ殺されるか分かりません。
農民たちは、蛮族という強盗殺人集団に常に狙われています。安心して暮らせるなどということはどこにもないようにさえ思えて来ます。
ローマが強くて、ライン川とドナウ川を防衛線にして、そこから侵入してくる蛮族を追い払うだけで平和が保てた時代は、パックスロマーナと言われるような平和がありました。だから、ローマ市などは城壁が壊れていても問題がなかったのです。
シーザーがローマに城壁は必要ないと言ったそうです。ライン川とドナウ川が城壁のようなものでした。
どこかが蛮族に攻められたらそこへ軍隊を送って、追い払うなり蛮族の本拠地まで攻め入って滅ぼすなり、いろいろなやり方があったのです。
ーーーー
しかし、滅亡寸前のローマは、蛮族にはやりたい放題にやられ、しかも強盗殺人集団が民族大移動でやってくるのですから、たまったものではありません。民族大移動とは、集団で移動してくるだけでなく、強盗に襲われることと同じなのです。殺されますから逃げるしかありません。
どこにも逃げようが無くなって、死ぬしかないという状態に追い込まれます。
だから、この世には、幸せに生きる場などないとキリスト教の司教たちも言いました。死んで天国で幸せになるしかないというのです。
この時代に、聖アウグスチヌスがいて、「神の国」を書いたのもそういう背景があったからなのですね。
フン族という東からやってきた獣のような民族に攻め込まれて、西ゴート族が大移動を始めて、他の民族もやはりフン族に殺されないように、逃げだすわけですが、逃げるとは、自分たちより弱いガリア(今のドイツ、フランス、スペイン)へ攻め込むということでした。強い物が弱い物を殺し、奪い、荒らし回って、去って行くのです。それを次々と繰り返すのです。そして、行くところが無くなると、民族同士でガリアを奪い合うということになります。みんな自分たちの居場所を求めて移動したのですね。
バンダル族などは、争いのために援軍を求められたのをいいことに、兵隊を送るだけでなく、民族ごとやってきて、そこを奪ってしまいます。だから北アフリカまで行ったのです。
そして、北アフリカから、船でいろいろな海岸の町に行っては荒らし回る海賊になりました。
それを取り締まるなり、仕返しをするなりというのが、ローマの軍隊の役目だったでしょうけれど、ローマも終わりごろになると、その力さえありません。
無法地帯です。無政府状態という言葉がありますが、こういうことを言うのでしょうか?
ーーーー
476年に最後の皇帝が、皇帝の地位を追われると、もう誰も皇帝になりたがる人がいませんでした。最後の皇帝は、ロムルス、アウグストゥスという名前だったそうです。ローマ建国のロムルスト同じ名前ですね。
この時代に、西ローマが滅んだそうですねとインタビューしたとしたら、そうですか?なんだかわかりませんねと答えるだろうと塩野さんは言っていました。また、もっと面白いのは、「まだ、ローマ帝国は続いていたのですか」と答えるかもしれないというのもありました。その方が面白いですね。
西ローマ帝国は、自然に消えて行ったような終わり方をしたそうです。
傭兵隊長オドアケルが、西ローマを滅亡させたということになっていますが、攻め込んで皇帝を殺したとかそういう大事件があったわけではなく、最後の皇帝は、お金を与えて、隠居させたような感じで終わっているのです。
もし、オドアケルが皇帝になると言えば、まだ続いたのかもしれませんが、オドアケルは皇帝になりませんでした。他の人を皇帝にしようともしませんでした。そのため、この時をもって、西ローマ帝国の終わりというのだそうです。
東ローマ帝国は、まだ続きます。1453年まで続きますので、歴史家の中には、ローマはそのときまで続いたのだという人もいるそうです。
その1453年とは、私はレオナルドが1歳のときだと覚えました。
ーーーー
10巻が途中なのと、11巻を読んでいないので、この15巻が終わったら、それを読んでみたいと思います。
こんなに長いシリーズを全部読むのは、初めてかもしれません。だから終わらせてみたいですね。
それでも、読んでいると、これはほんの一部にすぎないという気がします。塩野さんの調べたことはこの10倍はあるでしょうね。そんな気がします。
もっと詳しく知るには、そのパーツ毎に他の人が書いたものがあるのでしょう。原文が読めたらもっと知ることができるのにとも思います。
二部が終わって、西ローマ帝国が滅亡しました。
三部は、滅亡後のローマについて書いてあります。これから読みます。
しかし、ここまで読んでみて、平和であることの方が少ないのではないかと感じました。ローマの兵隊たちは、常に蛮族との戦いをして死の危険と隣り合わせです。
皇帝は、周りの誰かからいつ殺されるか分かりません。
農民たちは、蛮族という強盗殺人集団に常に狙われています。安心して暮らせるなどということはどこにもないようにさえ思えて来ます。
ローマが強くて、ライン川とドナウ川を防衛線にして、そこから侵入してくる蛮族を追い払うだけで平和が保てた時代は、パックスロマーナと言われるような平和がありました。だから、ローマ市などは城壁が壊れていても問題がなかったのです。
シーザーがローマに城壁は必要ないと言ったそうです。ライン川とドナウ川が城壁のようなものでした。
どこかが蛮族に攻められたらそこへ軍隊を送って、追い払うなり蛮族の本拠地まで攻め入って滅ぼすなり、いろいろなやり方があったのです。
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しかし、滅亡寸前のローマは、蛮族にはやりたい放題にやられ、しかも強盗殺人集団が民族大移動でやってくるのですから、たまったものではありません。民族大移動とは、集団で移動してくるだけでなく、強盗に襲われることと同じなのです。殺されますから逃げるしかありません。
どこにも逃げようが無くなって、死ぬしかないという状態に追い込まれます。
だから、この世には、幸せに生きる場などないとキリスト教の司教たちも言いました。死んで天国で幸せになるしかないというのです。
この時代に、聖アウグスチヌスがいて、「神の国」を書いたのもそういう背景があったからなのですね。
フン族という東からやってきた獣のような民族に攻め込まれて、西ゴート族が大移動を始めて、他の民族もやはりフン族に殺されないように、逃げだすわけですが、逃げるとは、自分たちより弱いガリア(今のドイツ、フランス、スペイン)へ攻め込むということでした。強い物が弱い物を殺し、奪い、荒らし回って、去って行くのです。それを次々と繰り返すのです。そして、行くところが無くなると、民族同士でガリアを奪い合うということになります。みんな自分たちの居場所を求めて移動したのですね。
バンダル族などは、争いのために援軍を求められたのをいいことに、兵隊を送るだけでなく、民族ごとやってきて、そこを奪ってしまいます。だから北アフリカまで行ったのです。
そして、北アフリカから、船でいろいろな海岸の町に行っては荒らし回る海賊になりました。
それを取り締まるなり、仕返しをするなりというのが、ローマの軍隊の役目だったでしょうけれど、ローマも終わりごろになると、その力さえありません。
無法地帯です。無政府状態という言葉がありますが、こういうことを言うのでしょうか?
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476年に最後の皇帝が、皇帝の地位を追われると、もう誰も皇帝になりたがる人がいませんでした。最後の皇帝は、ロムルス、アウグストゥスという名前だったそうです。ローマ建国のロムルスト同じ名前ですね。
この時代に、西ローマが滅んだそうですねとインタビューしたとしたら、そうですか?なんだかわかりませんねと答えるだろうと塩野さんは言っていました。また、もっと面白いのは、「まだ、ローマ帝国は続いていたのですか」と答えるかもしれないというのもありました。その方が面白いですね。
西ローマ帝国は、自然に消えて行ったような終わり方をしたそうです。
傭兵隊長オドアケルが、西ローマを滅亡させたということになっていますが、攻め込んで皇帝を殺したとかそういう大事件があったわけではなく、最後の皇帝は、お金を与えて、隠居させたような感じで終わっているのです。
もし、オドアケルが皇帝になると言えば、まだ続いたのかもしれませんが、オドアケルは皇帝になりませんでした。他の人を皇帝にしようともしませんでした。そのため、この時をもって、西ローマ帝国の終わりというのだそうです。
東ローマ帝国は、まだ続きます。1453年まで続きますので、歴史家の中には、ローマはそのときまで続いたのだという人もいるそうです。
その1453年とは、私はレオナルドが1歳のときだと覚えました。
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10巻が途中なのと、11巻を読んでいないので、この15巻が終わったら、それを読んでみたいと思います。
こんなに長いシリーズを全部読むのは、初めてかもしれません。だから終わらせてみたいですね。
それでも、読んでいると、これはほんの一部にすぎないという気がします。塩野さんの調べたことはこの10倍はあるでしょうね。そんな気がします。
もっと詳しく知るには、そのパーツ毎に他の人が書いたものがあるのでしょう。原文が読めたらもっと知ることができるのにとも思います。