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ゆみねこ日記

日常日記です。

11月の読書記録

2020-12-01 09:15:23 | ブックレビュー
11月の読書メーター
読んだ本の数:36
読んだページ数:10038
ナイス数:4431

スタースター感想
大学生時代に映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。卒業後の進路は名監督への弟子入りとYouTube での発信と別々の道へ。誰もが発信者になれる時代、作品の質や価値とは?
映像を作る人たちの苦悩をつき突き付けられた気分。
読了日:11月01日 著者:朝井 リョウ
デルタの羊デルタの羊感想
面白かった!一編のアニメを産み出すまでの膨大な作業と、そこに命をかける人々の熱い想い。「アルカディアの翼」がとても魅力的なストーリーなので、塩田先生、ぜひ書いて下さい!
読了日:11月03日 著者:塩田 武士
居酒屋ぼったくり〈6〉居酒屋ぼったくり〈6〉感想
美音と要の関係もどんどん進んで行くのだが…。身分違いの恋の行方は?美音の覚悟は少し切ないな。。
読了日:11月04日 著者:秋川 滝美
竜になれ、馬になれ竜になれ、馬になれ感想
尾崎英子さん、初読み。読み友さんの感想から手に。小児脱毛症に悩む小6のハルと女流棋士を引退してカフェを営む夕子。将棋のことは門外漢ですが二人の交流が素敵で読み心地は良かったです。児童書。
読了日:11月04日 著者:尾﨑 英子
半沢直樹 アルルカンと道化師半沢直樹 アルルカンと道化師感想
期待に違わぬ面白さに一気読み!大阪西支店融資課長・半沢直樹と大阪営業本部の因縁の戦い。大手IT 企業の美術系出版社買収にまつわる謎。査問委員会・全店会議の息詰まる緊迫感とラストのスッキリ!これだから読書ってやめられない。お薦めですよ!
読了日:11月05日 著者:池井戸 潤
犬がいた季節犬がいた季節感想
高校に迷い込んだ1匹の白い子犬。お世話係りが決められ「コーシロー」と名付けられた犬と、コーシロー会のメンバーたちの物語。昭和が終わり21世紀の始まるまでの12年間とその時々の18歳の想い。伊吹さんが紡ぐ素晴らしい青春、多くの皆さんに読んで欲しい1冊。今年のベスト本になりそうです。
読了日:11月06日 著者:伊吹 有喜
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂14ふしぎ駄菓子屋 銭天堂14感想
今作は大人のお客さんが多め。ダークなエンディングは欲張りの人に訪れる…。六条教授の企みと反旗を翻したS氏、次巻はいよいよ直接対決?
読了日:11月07日 著者:廣嶋玲子
命の砦命の砦感想
消防士・神谷夏美シリーズ第3弾、完結編。超高層ビル・豪華客船、今作はクリスマスイブの新宿地下街。命の重さと儚さ、守るために自らを犠牲にする人。地下街で同時多発テロが起こったら居合わせた人々の恐怖と混乱は凄まじいだろう。。「エンジェル」には同情も共感もなし。
読了日:11月08日 著者:五十嵐貴久
お父さんはユーチューバーお父さんはユーチューバー感想
宮古島でゲストハウス・ゆいまーるを営む父勇吾と小5の一人娘・海香。ある日父がお金儲けのためにユーチューバーになった!展開は予想できたがとても楽しく読了出来て読後感も良し。
読了日:11月08日 著者:浜口 倫太郎
黒いサカナ黒いサカナ感想
保坂祐希さん、初読み。ウナギの流通に潜む恐ろしい真実。食品偽装、隠蔽、癒着。裏社会と政治家の繋がり。何よりも恐ろしいのは国が必死で隠そうとしている戦慄の。。これを読んだら暫くウナギが食べられなくなりそう。
読了日:11月09日 著者:保坂 祐希
やがて訪れる春のためにやがて訪れる春のために感想
目標にしていたカフェの開業を恋人と友人の裏切りで諦めたまめ子が、入院した祖母の家で見た現実。荒れた庭を整え、家の中を片付けて、ハルばあの帰りを待つための日々はやがてまめ子に生きる力を与えることに。老いや衰えは切ないけれど希望のあるお話は読み心地が良い。カフェそらまめで、マフィン食べたい!

読了日:11月10日 著者:はらだ みずき
海蝶海蝶感想
女性初の潜水士・忍海愛。海猿の女性版で海蝶。父も兄も海保の潜水士や特殊救難隊員。過酷な訓練、息詰まる救難現場、そして何よりも心を捕まれた家族の絆の物語。面白かったです!お薦め!
読了日:11月11日 著者:吉川 英梨
法廷遊戯法廷遊戯感想
五十嵐律人さん、初読み。ロースクールで学ぶ3人、1人は弁護士に、もう1人は被告人に、そして1人は殺害された。息詰まる法廷劇、圧倒されました、
読了日:11月11日 著者:五十嵐 律人
アンと愛情アンと愛情感想
大好きなアンちゃんに会えて嬉しかった♪和菓子にまつわる様々な謎や想い、お客様と真摯に向き合う姿は相変わらず素敵です。成人式の着物選び、バレンタインの催事、金沢への女子旅、わらび餅の謎、おせんべいのあれこれ。冬を告げる・豆大福の小編も嬉しい!あぁ、もっともっとアンちゃんの物語を読みたい、坂木先生、次作はお早めにお願いします。
読了日:11月12日 著者:坂木司
霊能者たち霊能者たち感想
霊視・お祓い・除霊、見える人々の物語。ホラージャンルの割りには怖くはなかったですが、除霊のグロテスクさにちょっと怯みました。交通事故で亡くなった姉妹のお話は切なかったです。
読了日:11月13日 著者:嶺里俊介
遥かに届くきみの聲 (双葉文庫)遥かに届くきみの聲 (双葉文庫)感想
大橋崇行さん、初読み。朗読部、部活動にも色々あるけれどこのジャンルのものは初めてでとても新鮮。元天才子役の小宮透は過去を隠して高校生活を送ろうとしていたが、沢本遥にしつこく「朗読部」に誘われる。序盤は遥のキャラに馴染めずに苦戦したが、コンクールに向けてのシーン辺りから一気に盛り上がって面白くなった。近藤さんの「ちいちゃんのかげおくり」聴いてみたいな。
読了日:11月14日 著者:大橋 崇行
ガリガリ君ができるまでガリガリ君ができるまで感想
岩貞るみこさん、初読み。人気のアイスキャンディー・ガリガリ君が出来るまで。ガリガリ君が大好きで赤城乳業に就職した新人・稲葉ナナミの奮闘記。大人も子供も楽しめる1冊。ガリガリ君、食べたい!
読了日:11月14日 著者:岩貞 るみこ,黒須 高嶺
ホームホーム感想
デビュー作の主人公・藤原が2020東京五輪の野球アメリカ代表監督に。戦力補強のためにスカウトされたのは二重国籍を持つ大学生の芦田。二つの故郷を持つ若者の苦悩、日米の野球への考え方の違い。横浜スタジアムでの決勝シーンの緊迫感と興奮。面白かったです!
読了日:11月16日 著者:堂場 瞬一
湖の女たち湖の女たち感想
琵琶湖のほとりにある介護施設で百歳の男が不審な死を。人工呼吸機の不具合なのか、故意に機械が止められたのか?殺人犯を追う刑事、施設で働く女、事件を調べる週刊誌記者。殺された男の過去と731部隊の繋がり。誰が犯人なのかが気になって一気に読み進めた。しかし刑事と介護士の女性の関係と性的描写が苦手で集中が途切れがちに…。
読了日:11月17日 著者:吉田 修一
もしかして ひょっとしてもしかして ひょっとして感想
6つの短編。すべてに共通して「もしかしてひょっとして」が。それぞれ面白さが違って大満足の1冊。
読了日:11月18日 著者:大崎梢
あとを継ぐひとあとを継ぐひと感想
田中兆子さん、初読み。読み友さんたちの評価が高いので手にしました。とても良かった!理容店・麩菓子製造業・チョーク製造会社・牧場・旅館、そしてサラリーマン。6つのお仕事の現場を舞台にした短編集。あと継ぎについて、新しい働き方や暮らし方、親世代にも若者にも響く言葉がいっぱい。田中さん、これからも注目したい作家さんです。
読了日:11月20日 著者:田中 兆子
きのうのオレンジきのうのオレンジ感想
33歳の笹本遼賀はがんの宣告を受ける。どうして自分が?恐怖で震える遼賀を支える同級生の看護師・矢田、弟の恭平、職場の後輩の高那、そして母。笹本家の秘められた物語と15歳の時の雪山遭難。親よりも先に逝く若者の物語は切なくて涙を堪えることが出来ません…。手紙で涙腺が決壊しました。
読了日:11月20日 著者:藤岡 陽子
ねこは るすばんねこは るすばん感想
ねこのるすばんは、何と充実しているのでしょう!擬人化された茶トラの澄ました表情が良い!最後のページの表情がまた素敵。猫好きさん必読(笑)
読了日:11月20日 著者:町田 尚子
鳩護 (文芸書)鳩護 (文芸書)感想
今まで3冊読んで、骨太の作風を期待しながら手にした今作は、全くイメージを覆させられました。一人暮らしのベランダに突然やって来た真っ白な鳩。謎の男に告げられた「お前は俺の次の『鳩護』になるんだ」と言う言葉。不思議な夢と現実の世界、何とも不思議な1冊。
読了日:11月21日 著者:河崎秋子
龍神の子どもたち龍神の子どもたち感想
昔ながらの風習の残る集落・谷津流に開発の波が押し寄せ、対立する地元派とニュータウン派。夏休みの林間学校を襲う自然の脅威。極限状態に置かれた9人の中学生たち。自分で考え行動することの大切さを教えてくれる1冊。バブル期の少し前、首都圏の外れが舞台かと思われます。
読了日:11月22日 著者:乾ルカ
眠れる美女眠れる美女感想
バレエミステリー第2弾。ジゼルの悲劇から1年、新たなスタートを切った東京スペリオール・バレエ団。旗揚げ公演『眠れる森の美女』をめぐり軋む人間関係。不幸な連続殺人に隠された真実。途中まで不穏なストーリーだったけれど、あっさりした謎解きになってしまった感が。でも面白かったですよ。
読了日:11月23日 著者:秋吉 理香子
ハグとナガラ (文春文庫 は 40-5)ハグとナガラ (文春文庫 は 40-5)感想
ハグとナガラ、2人の女性の旅。仕事や親の老い、生きて行くには色々あるけれど、旅が与えてくれる様々な良さを読書しながら感じることが出来ました。男鹿半島から白神山地の旅、ルートは逆だったけれど懐かしく思い出しました。
読了日:11月23日 著者:原田 マハ
カレーライス 教室で出会った重松清 (新潮文庫)カレーライス 教室で出会った重松清 (新潮文庫)感想
重松さんの教科書に載ったり問題集に掲載された作品集。我が子が学校に通っていた時期は国語の教科書を読むのが楽しみでしたが、重松作品は読んだ記憶がありません。「カレーライス」「ドロップスは神様の涙」「バスに乗って」「卒業ホームラン」が好みです。
読了日:11月24日 著者:重松 清
夜明けのすべて夜明けのすべて感想
PMSで月に一度感情の昂りを押さえられなくなる藤沢美沙と、パニック障害に苦しむ山添くん。栗田金属という小さな会社で知り合った二人。人の苦しさに思いを馳せることの大切さをじっくりと感じながらの読書でした。好きになることが出来る、この二人と栗田金属の未来をちょっと覗いて見たくなりました。
読了日:11月24日 著者:瀬尾 まいこ
汚れた手をそこで拭かない汚れた手をそこで拭かない感想
5つの短編「ただ、運が悪かっただけ」執拗なクレーマーを死なせてしまったと悔やみ続ける男。「埋め合わせ」学校のプールの排水口バルブを閉め忘れて必死にごまかそうとする教員、「忘却」アパートの隣人の熱中症での死亡と認知症の妻、「お蔵入り」クランクアップした映画の主人公の薬物使用の顛末、「ミモザ」かつて不倫をしていた元上司にゆすられる料理研究家。どれも小さな綻びから始まる怖い物語。
読了日:11月25日 著者:芦沢 央
そして、海の泡になるそして、海の泡になる感想
バブル、その当時のことは田舎で暮らしていた私には、はるか彼方の出来事でした。この小説のモデルとなった『尾上縫』と言う女性が逮捕されたニュースも記憶しています。とある女性が朝比奈ハルと言う女性の来し方を取材すると言う手法で綴られる物語。終戦とバブル崩壊とコロナ禍、うみうし樣の謎。中々面白く読了。
読了日:11月27日 著者:葉真中 顕
復讐の協奏曲復讐の協奏曲感想
御子柴弁護士事務所の事務員・日下部洋子が殺人容疑で逮捕された。凶器には洋子の指紋だけが。弁護人を引き受けた御子柴は洋子の出自を知ることになる。御子柴の過去を許せない❲この国のジャスティス❳とその呼びかけに応じた八百人以上の懲戒請求書。殺人事件の真犯人は途中で気付きましたが、法廷のシーンはハラハラドキドキで面白かったです。
読了日:11月28日 著者:中山 七里
お探し物は図書室までお探し物は図書室まで感想
これ、とっても好きな1冊です。とあるコミュニティハウスの小さな図書室に立ち寄った人たちが聞き上手な司書の小町さんの選書と可愛いおまけで人生を開いて行く。スーパーの婦人服売り場の販売員・朋香、家具メーカーに勤める諒、子育て中の元雑誌編集者の夏美、イラストレーターを諦めたニートの浩弥、定年退職した正雄。羊毛フェルト、ちょっと興味が。。
読了日:11月28日 著者:青山 美智子
怪奇漢方桃印 いかがかな? 相思相愛香怪奇漢方桃印 いかがかな? 相思相愛香感想
ピンクのお髭を三つ編みにした桃さんシリーズ第2弾。好きな人と両想いになれる『相思相愛香』、妖しの国に迷いこんだ少年の『角薬』、今作も面白かったです。
読了日:11月28日 著者:廣嶋 玲子,田中 相
彼らは世界にはなればなれに立っている彼らは世界にはなればなれに立っている感想
架空の国を描いた物語なのに、まるで今もこの世界のどこかで現実に起こっているような、差別・格差・貧困、そして戦争。ファンタジーの形を借りた強いメッセージを感じた。しかし希望が感じられず重たい読後感。
読了日:11月29日 著者:太田 愛
ネコヅメのよるネコヅメのよる感想
良いです♪ねこ、ねこ、ねこのその時を待っている絵、そして一斉に立ち上がる。ねこの表情の豊かさ、猫背を伸ばした猫たちの後ろ姿。ネコヅメの夜、良いですね!
読了日:11月30日 著者:町田 尚子

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コメント (2)
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