ゆみねこ日記

日常日記です。

7月の読書記録

2022-08-01 11:56:47 | ブックレビュー
7月の読書メーター
読んだ本の数:30
読んだページ数:9277
ナイス数:3592

ミュゲ書房ミュゲ書房感想
あ〜、私の町にミュゲ書房があったら良いなあ。1冊の本が世に出るまで、いかに多くの人が関わるのか。書き手と読み手をつなぐのは編集者や出版に携わる人。大手出版社で挫折した章が北海道の亡き祖父の店を継ぎ、本作りに情熱を注ぐ。広川蒼汰の「リベンジ」がまさにリベンジを果たすように売れるプロセスはワクワク!良い本、お薦め!伊藤調さん、初読み。
読了日:07月01日 著者:伊藤 調
神のダイスを見上げて神のダイスを見上げて感想
巨大な小惑星ダイスが地球に接近し「裁きの刻」を迎えようとしているその時、大好きな姉を殺された高校生の弟が復讐を企てる。。うーん、人類滅亡のタイムリミットと姉弟の愛情、パニックになる人々。サクサク読み進められたが、この姉弟、気持ち悪くて共感出来ず。残念な1冊。
読了日:07月02日 著者:知念実希人
万波を翔る万波を翔る感想
幕末、長い鎖国から開国に向うと言う混乱の時を駆け抜けた田辺太一。癖の強い水野とのやり取りは面白かった。長編の大作、かなり苦戦。
読了日:07月04日 著者:木内 昇
弊社は買収されました!弊社は買収されました!感想
ほのかな香りで固定客も多い「花森石鹸」が、ある日突然キツい匂いが特徴的な外資系会社ブルーワに買収された。中堅総務部員真柴忠臣は、古い体質のベテラン社員・合理化を望む若手社員・奮闘するシングルマザー等立場の違う社員たちとブルーワから乗り込んだ社員たちをどうまとめるのか。クセの強い社長との対決、読み応え満点、面白かった!
読了日:07月06日 著者:額賀 澪
虎を追う (光文社文庫)虎を追う (光文社文庫)感想
面白かったのだけど、単行本で読了していた…。30年前の連続幼女殺人事件、犯人とされる二人組の一人が獄死したことを機に、当時捜査一課の刑事だった星野誠司は冤罪の疑いを持ち、大学生の孫とその幼なじみの協力を得て再調査に乗り出す。ネットを駆使して世論を動かし、真犯人を追う。
読了日:07月08日 著者:櫛木理宇
あなたとなら食べてもいい (新潮文庫)あなたとなら食べてもいい (新潮文庫)感想
7人の女性作家の食をテーマにしたアンソロジー。可愛い表紙とは裏腹に中々ビターな作品が並びます。田中兆子さんの運河のほとりにある不思議な「居酒屋むじな」のお話と、神田茜さんの売れないタレントと整体師さんの「サクラ」が印象に残りました。
読了日:07月09日 著者:千早 茜
十年屋 5 ひまな時もございます十年屋 5 ひまな時もございます感想
相変わらず執事猫のカラシが可愛い!この巻は中々契約にこぎつけず、ヒマな日々を送る十年屋。契約に至らなかったお客さんのその後も面白くて、魔法使いに損害を与えるとしっぺ返しがあったり。銀行屋さんの意外な素顔にほっこり。
読了日:07月09日 著者:廣嶋 玲子
十年屋6 見習いのお時間です十年屋6 見習いのお時間です感想
十年屋の優秀な執事猫カラシに可愛い弟子が!ミツと言う子猫は立派な使い魔になれるのか?どの魔法使いとペアを組むのか?そしてカラシが十年屋に来た理由も。ミツを欲しいと言う魔法使いたちのアピールが楽しい。
読了日:07月10日 著者:廣嶋 玲子
奪還 (集英社文庫)奪還 (集英社文庫)感想
江戸川区西葛西の戸建て住宅で有原和樹の妻が殺害された。夫婦仲は冷え切っており、夫にはアリバイが無いため容疑者として逮捕される。鶴見弁護士は犯行時刻に居酒屋で相席になった男を証人にするため奔走するが、その男は姿をくらましてしまう。有原は無実にもかかわらず罪を認めるが、鶴見弁護士は手がかりを求め北海道へ。結末が気になって一気読みだけど、すんなり解決し過ぎるかな?でも2時間ドラマなら面白そう。
読了日:07月10日 著者:小杉 健治
樽とタタン樽とタタン感想
ページ数の割に読み進めるペースが上がらず。多分私には合わない作風なのでしょう。常連さんたちの個性や喫茶店の雰囲気はまずまず楽しめたのですが。
読了日:07月12日 著者:中島 京子
偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70)偽りの捜査線 警察小説アンソロジー (文春文庫 と 24-70)感想
7人の人気作家の警察小説アンソロジー。鳴神さんと沢村さんは初読み。どれも面白くて大満足の1冊。堂場さんはラストラインの岩さんの新人時代、長岡さんは交番勤務の警察官の悲劇と真相を見抜くベテラン・百目鬼さん、今野さんは公安のニンジャ、大門さんは警察犬と指導手。誉田さんの「レイン」は旧友にかかった殺人事件の取り調べを担うことになった公安部の男。誉田さんが良かった!
読了日:07月14日 著者:今野 敏,誉田 哲也,堂場 瞬一,大門 剛明,長岡 弘樹,沢村 鐵,鳴神 響一
残された人が編む物語残された人が編む物語感想
とても心に染みる物語でした。疎遠だった弟に連絡を取る必要があり「行方不明者捜索協会」を頼った主婦。大学時代のヘビメタバンドの仲間を探す男。銀行員だった夫は10年前に自死していたが夫のことを調べたら明らかになった真実。以前勤めていた会社の社長と連絡が取れなくなり探し当てた末に知ったこと。すべての捜索に関わった西山静香のこと。喪失は辛く悲しいが、残された人には物語が必要なのだと感じました。お薦め本!
読了日:07月15日 著者:桂望実
シャルロットのアルバイトシャルロットのアルバイト感想
賢くて可愛いシャルロットに再会出来て嬉しかった。なんと言っても真澄と浩輔の二人が素敵。「天使で悪魔とシャルロット」は最近子犬を迎えた知人から色々大変な現状を聞いたばかりで情景が目に浮かぶよう。
読了日:07月15日 著者:近藤 史恵
誰かがこの町で誰かがこの町で感想
埼玉県のとある住宅地で19年前に起きた一家失踪事件。施設で育った女性が自分の出自を調べようとしたときに立ちはだかったものは?忖度、同調圧力、自己保身、町の自治会のルールに従わないものへの排除。悲しい事件と隠蔽で起きた悲劇。こんな町には絶対に住みたくない。
読了日:07月16日 著者:佐野 広実
にごりの月に誘われにごりの月に誘われ感想
病床にあるカリスマ経営者・釜田芳人から自叙伝の執筆を依頼された上阪傑。かって彼の依頼で3冊の著作を代筆した傑に語られる、釜田がどこにも明かして来なかったエピソード、今までの本の内容にも嘘が。IT企業の進化や出版界の闇、親子の愛情と最後のどんでん返し。面白かった!DNAより育った環境か、和泉日向の幸せを願いつつ読了。
読了日:07月18日 著者:本城 雅人
香君 上 西から来た少女香君 上 西から来た少女感想
久しぶりの上橋先生、たっぷりと世界観を堪能しました。アイシャの賢さと勇気、オアレ稲の秘密、先が気になって一気読み。感想は下巻で。
読了日:07月19日 著者:上橋 菜穂子
香君 下 遥かな道香君 下 遥かな道感想
オアレ稲に依存してきた帝国に迫り来る危機。災いの連鎖を断ち切るために大きな決断を迫られる為政者。壮大な物語はとても読み応えがあり引き込まれて一気に読了。ファンタジーのの形を取りながら、現代社会の食糧問題や環境問題に大きな警鐘を鳴らしていると感じた。アイシャがとても魅力的だ。
読了日:07月20日 著者:上橋 菜穂子
風の港 (文芸書)風の港 (文芸書)感想
大都会の空港(羽田空港)を舞台に旅人たちの人生が綴られる。夢を諦めて故郷に帰る漫画家と似顔絵描きの出会い、空港内の書店員、30年前に気まずい別れをした女優と新人作家、世界を旅してきた魔女(奇術師)。ちょっとささくれた心を癒やしてくれる1冊。
読了日:07月22日 著者:村山早紀
『葛藤する刑事たち』傑作警察小説アンソロジー (朝日文庫)『葛藤する刑事たち』傑作警察小説アンソロジー (朝日文庫)感想
警察小説を黎明期・発展期・覚醒期に分け、それぞれの時代の名手の傑作を厳選。松本清張は今読んでも面白い。逢坂剛さん、横山秀夫さんの作品も良かった。誉田さん「手紙」、姫川玲子に会えて嬉しかった!
読了日:07月22日 著者:松本清張,藤原審爾,結城昌治,大沢在昌,逢坂剛,今野敏,横山秀夫,月村了衛,誉田哲也
団地のふたり団地のふたり感想
古い団地で暮らす幼なじみの奈津子とノエチ。本業はイラストレーターなのにフリマアプリで生計を立てる奈津子と、非常勤講師のノエチ。50歳の二人の日常とさらりとした友情、特に大きな出来事もないけれど、読みやすくて良い本でした。年老いた団地の住人たちが幸せに暮らし続けられたら良いのにと思いました。
読了日:07月23日 著者:藤野 千夜
百年厨房百年厨房感想
村崎なぎこさん、初読み。宇都宮市大谷の旧家に独り住む、現実主義者の公務員石庭大輔。ある日家の庭に見知らぬ若い女性が現れる。明治生まれのアヤと名乗る女性は大輔の祖父・虎雄のもとで働いていたと。アヤの作る百年前の料理が閉ざされた心をほぐし、周りを変えて行く。タイムスリップが1度ではないところがポイント、面白くて美味しそうな物語でした。第3回日本おいしい小説大賞受賞作。
読了日:07月24日 著者:村崎 なぎこ
菓子屋横丁月光荘 金色姫 (ハルキ文庫)菓子屋横丁月光荘 金色姫 (ハルキ文庫)感想
月光荘の管理人・守人は修士論文に真剣に取り組み提出に漕ぎつけた。「庭の宿・新井」の繭玉飾りのイベントを取材し手伝う中で新たな学びが。思いがけない再会や大切な人との別れ、今作では何度も目頭が熱くなった。大学院を卒業した守人のこれからの物語、ますます楽しみに。大好きなシリーズ、ずっと続いて欲しいな。
読了日:07月25日 著者:ほしお さなえ
浅田家! (徳間文庫)浅田家! (徳間文庫)感想
浅田家、お父さんの遺影がコスプレの消防士?冒頭からユニークな家族の姿に心をつかまれて一気に読了。写真って良いものですね。映画のノベライズ本。
読了日:07月25日 著者:中野量太
ブータン、世界でいちばん幸せな女の子ブータン、世界でいちばん幸せな女の子感想
中学校の同級生だったブータンこと丹野朋子。太めで目立たなかった彼女とワタベの出会いから始まる物語は、6人の元同級生や朋子の同僚や仕事先の女性などの視点で語られ、娘たちの話で幕を閉じる。出だしで苦手意識を感じたブータン、最後には大好きになっていた。同級生たちの中でパン屋でバイトするカジドンの話が好きだったな。
読了日:07月26日 著者:阿川 佐和子
料理なんて愛なんて料理なんて愛なんて感想
料理嫌いの優花は好きな男・真島に振られた。真島が好きなのは料理教室の先生のサヨリ。真島を諦められない優花の迷走、自炊に挑戦し料理男子と合コンし、初めて「みりん」を購入しても全く料理は上達せず。真島ってそんなに魅力あるのかな?東当くんの方がずっと素敵なのにって思いながら読了。女性はみんな料理が上手と言うのは幻想です(笑)私は家事の中では料理が好きですが、その代わり裁縫はまるでダメです…😅佐々木愛さん初読み。
読了日:07月27日 著者:佐々木愛
闘資闘資感想
父の事業失敗と出奔、懸命に働く母は身体を壊し、陰険な同級生に暴力をふるって退学になった関大輔。双子の弟妹と共に上京し肉体労働で生計を立てる日々。ある日目の前に現れたベンチャーキャピタリストの今田賢飛。有望な起業者に融資するビジネス、お金は大事だけれどビジネスには冷徹な判断が必要。情と儲けどちらを優先させるか?お金だけが幸せではない。浜口さんの著作は読みやすいのでサラッと経済のことを学べます。
読了日:07月28日 著者:浜口 倫太郎
明日へのペダル明日へのペダル感想
55歳の本間優一は健康診断のD判定でロードバイクを始めることに。優一の師匠は部下の水野唯。ときは2020年春、コロナの流行と会社の業績不振が影を落とす。コロナ禍の息苦しい現実とその中でも前を向き新しい扉を開いてゆくストーリーに引き込まれ一気に読了。仙台の地理がわかるとより面白さが増します。コロナが落ち着いたら仙台に行きたいです。
読了日:07月29日 著者:熊谷 達也
誉田哲也が訊く! 警察監修プロフェッショナルの横顔誉田哲也が訊く! 警察監修プロフェッショナルの横顔感想
テレビや映画・舞台作品の警察監修を行うチーム五社。警察官として数々のキャリアを誇る方々へのインタビュー。聞き手の誉田さんが楽しそうでした。
読了日:07月29日 著者:誉田哲也&チーム五社(五社プロダクション)
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集感想
読みながら何度も笑いました😆 うろ覚えで尋ねられた本を真剣に探して下さる司書さんや図書館スタッフさん。笑いながら感謝の思いで読了しました。検索はかなで入力、これは覚えておきます!
読了日:07月29日 著者:福井県立図書館
君の顔では泣けない君の顔では泣けない感想
高校1年生の坂平陸と水村まなみはプールに一緒に落ちたことで体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ15年、そつなく生きるまなみと戸惑いながら「水村まなみ」として生きる陸。互いの体を大事に思い、家族との関わりに悩みながらの15年。入れ替わりは良くあるテーマなのにとても新鮮で瑞々しい感性で描かれていた。ジェンダー、家族の物語としても秀逸。君嶋彼方さんのデビュー作、これからの作品に期待大!初読みの作家さん。
読了日:07月30日 著者:君嶋 彼方

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1 コメント

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Unknown (ra9gaki_do)
2022-08-01 17:14:27
ゆみねこさま、こんにちは(^-^)
いつも温かいリアクション
ありがとうございます。
今日から〜八月。
猛暑に負けず💦💦💦💦💦
水分補給しっかりと!
どうぞお元気でご活躍を(^。^
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