「カフカ 田舎医者」を見ました

2007-11-28 23:30:23 | 映画2007
山村浩二作品。
ここんとこ全然チェックしてなかったのですが~
「僕のピアノコンチェルト」を見た映画館にチラシがあって
あ、なんだこの後見に行けるじゃん~!とはしごすることに。

山村作品はやっぱりコワイですよぉ。

今回、全部で5作品の上映でした。
一番最初の「校長先生とクジラ」が割と普通に見られました~。
色味も明るいし。
グリーンピース関連ってのが微妙ですが。

で。何度も見てる「頭山」
落語が元になってるので笑えるシーンがないわけではないのですが
(現に結構笑い声が聞こえたし)
あの結末がわかってるだけに、笑えんぞー、私は。
何度見ても心の闇に寒気がする。

「年をとった鰐」は、あらすじを読んだ時点で、あえて避けてたのですが
(だって蛸が可哀相じゃん!)
ううう。結局見る運命だったのね。
あの白黒い絵はそもそもの原作どおりのようですが、病んでる鰐の動きとか
色っぽい(=おいしそうってこと?)蛸の脚やらが、アニメーションならでは、ですねぇ。
そーして思ってた通り、不条理なまま終わってしまいました~。
良いのか、こんな結末で!

「こどもの形而上学」
コレとっても好きです。
ちょっとシュールでブラックなお子さまがいっぱい出てくるのですが、
アニメーションならでは、ですよ、こーいうのって。
顔がぺろんっとめくれる子とか、夢に出てきそう。。。好きだけどやっぱりコワイ。

「カフカ 田舎医者」
原作は読んだことがないのですが、あの‘ザムザ’の人なんだもんねぇ、フランツ・カフカ。
そりゃ、もう。不条理に違いあるまい…と思ってたら、それ以上に変な奇妙な世界が展開してました。
あの歪なキャラクタだけでも十分コワイですが、線が震えたりする落ち着かない画面と、不思議な音楽に、チリチリする不快感と、居心地の悪さを感じるのですよ~。
話の展開も変なんだけど。
最後の最後まで不安なまま落ち着かないまま終わるので、体調悪いときや一人ぼっちのときに見てはいけませんね。
DVDが家にあったら、そこから禍々しいものが湧きそうです。
映画館で見るべし(苦笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「僕のピアノコンチェルト」を見ました

2007-11-28 21:15:05 | 映画2007
TVの映画紹介で予測してたのと違ってましたが!
わりと良い話でした~♪

邦題やらチラシなんかから察するに~、もっとピアノメインなのかと思いきや
主人公くんはIQ計測不可能なほど知能の高い天才少年で、両親(特に母親!)の期待との軋轢に悩んだり、その高い知能を使って肉親を助ける…というお話でした。
母親の期待と束縛って鬱陶しいよね!
そこから逃げ出したくて、考えちゃうプランが、さすが天才少年は違う!と思うか
うわぁ、可愛くない!って思うか、で全体の印象が変わるかも。

彼とおじいちゃんの交流がとても心温まるものだったり
両親が仲良しだったり(父親の逆境にも母親は責めたりしないし!)
出てくる人がみんな(父親と敵対することになる社長だって決して悪人ではない)好い人っていうのは面白いかも。
アメリカ映画と空気が違う。

舞台がスイスなので基本ドイツ語ですが、時々英語が混ざったり、「スイスドイツ語で」という台詞があったり~も興味深かったです。

それにしても~。
主人公には今までおじいちゃんがともだちだったけど、今後どうなるのか気になります。
心を許せる相手がいないまま、オトナになるのは辛いんじゃないかなぁ。
ハタチ過ぎたらただの人…ってこともありだけどさ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする