しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

適材適所

2013-06-22 00:13:24 | 日記
震災後の南三陸町に支援物資を届けた時

ちょっと驚いた事があった。

ボランティアに行った頃はコンクリートと砂利に覆われた街が

9月には草が生い茂りホッとさせられたものです。

ただしガレキを撤去するボランティア作業ではこの草が邪魔になり

エンジン式刈払機で除草もしてしまう。

初めてのボランティアで一緒に避難所の引っ越し作業をした

造園業のIさんが先頭に立ち指導の元作業をしてるそう。

「普通は、こんな危険を伴う機械を使用した作業は認められないけど

 ここではそんな事言ってられないからさ」

ボランティアセンターの裏側の倉庫には全国から届いた物資の他に

数台のエンジン式刈払機が届き、

普段は都内でサラリーマンをしている素人さんたちが

慣れない機械を使って除草作業に汗を流してくれていた。

壊滅した街を目の前にするとみなさん逞しくなるみたいです。

(被災地の様子は右サイドにあるフォトチャンネルにまとめてあります)


同じ頃、私も加入している建設職人の組合の新聞では

金曜日の夜、都内で原発反対集会に参加するよう呼び掛けており

それこそ復興支援活動だとうそぶいていたwww

多くの原発を保有し将来への不安が大きい事は分かるが

南三陸町では津波で町が壊滅し多くの犠牲者を出し、

命からがら助かった住民のほとんどが家を失い

電気も水道も使えない体育館で極限状態での避難生活だった。

そこへ組合員である建設職人がバスに乗って駆けつけてくれていたら

どれほど助かっただろうかと残念で仕方ない。


組合の新聞の最新号では杉並支部の若手組合員13人が

先月、南相馬市で被災地支援行動を行ったと記事があった。

チェーンソーやバール、のこぎり等の道具を使った

木材の解体やら切断作業は建設職人なら得意とするところ。

1年前に警戒解除された小高区は津波被害で倒壊した建物も多く

「復興はまだまだ進んでいません。これからもわれわれに出来る

 支援を行っていきましょう」と語っている。

本来、彼らが持っている職人の心意気を見たような気がする。


怪我と弁当は自分持ち、仕事がある時だけの雇用

職人の労働環境は今も昔も変わらない。

よく、派遣社員は自分を社会的な弱者だと言うけど

職人はそんな弱音を吐きません!

ただし若くて健康なうちは良いけど高齢になってからが厳しい、

そんな仲間が助け合える組合の趣旨は大いに賛同している。

うしろでへんてこりんな考えを押し付ける共産党がやっかいなだけ(-_-;)


福島に背を向けた脱原発はまるで弱い者いじめみたいで嫌い。

壊れた建物がそのまま残されている福島に

建設職人がボランティアで来て呉れたらどんなに助かるだろうか。

今回の記事が与えてくれる影響は大きいと思う。

新しい組合員の加入を呼び掛けるのなら

もう少し共産党色を弱めて男気を刺激する組織であって欲しいなぁ。

福島で見せて欲しい職人気質!

コメント
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