しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

道が無い現場

2015-03-03 00:10:20 | 仕事のはなし
The Beatles - The Long and Winding Road (LIVE - 90´s)


週明けで月初めでもある月曜日、横浜へ配達に行った。

前もってサイディングは取り寄せてトラックに積んである。

下地に使う合板の必要枚数は現場に到着した大工さんが連絡してくれる。

「いやぁ~最悪の現場だよ。道が無いんだぜ…」

覚悟はしていた。

手書きの案内図にもそう書いてあったし。


午後一番で出発した。

首都高はガラガラに空いててあっという間に現場近くまでたどり着くが

物凄い急坂を登って不安になったので大工さんの携帯に連絡。

トラックを停止するにもサイドブレーキを引きギアを入れておかないと

坂道を落ちてしまう危険がある。

私は違う場所に居るのかも?

もう一度大工さんの携帯に連絡しようとしたら歩いて迎えに来てくれた。

材木を担いで行き止まり道路の先にある階段を上った先に現場があった。

材木や合板は何とかなったけどサイディングは重い(-_-;)

14mm厚を2枚梱包になっているのをバラして運ぶ。

ジャンパーを脱ぎ、長袖シャツも脱ぎ、作業ツナギは上半身を脱いで

袖を腰のあたりでギュッと結び半袖のシャツで荷運びしてた。

汗をかいたシャツや帽子から湯気が立ち昇る(笑)

荷物を全部運び終えてから一服タイム

「まさかこんな悪条件だったなんて騙されたよなぁ~」

「いやいや、こんな悪条件だから大手は手を出さない現場なのでは?

 贅沢言ってたら仕事無くなるし、ありがたいっすよ♪」

「そっかぁ…こういう仕事もやるしかないのかなぁ~」

「まっ、一緒に汗をかきましょか(笑)」

「よろしく頼むよ。でも明日は絶対筋肉痛だぜ(-_-;)」


同い年の大工さんは隣の葛飾の悪名高い中学で頭を張っていて

私の学校にたった一人で殴り込みをかけた大悪だった。

「俺の事、殺すって聞いたから殺されに来てやったぜ!」

大声でわめきながら友人宅に上がり込んで来て

迎え撃つ友人は隠し持っていたドス(短い日本刀)を握りしめて

「おうっ!ぶっ殺してやろうじゃぁねぇかっ!」と追いかける

とんでもない修羅場に居合わせてしまった真面目な私。

30年ぶりに再会した時の笑い話でした。

この場合、双方とも殺したいほど頭にきているだけで殺しはしない。

それより中3の夏休み、この友人を筑波山サイクリングに誘った。

「俺を殺す気かっ!」と喚きながらも無事に走りきっている。

「これくらいで死んでしまうようなら喧嘩は強くなれないぜ!」

川崎市の中1殺害事件をニュースで見ていると

自分の中学生の頃を思い出す。

無関心な親が招いた事件だよね。


明日は多分、私も筋肉痛になりそな予感。。。



コメント (6)
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