前に進むしかない

さだまさし BIRTHDAY



震災後はあまりテレビを観なくなりました。


月曜日の夜８時から放送のNHK「鶴瓶の家族に乾杯」という番組で

この二週間はゲストに女優の大竹しのぶさんが登場して

宮城県の亘理町を訪ねての旅でした。

大竹さんの両親の出身地が仙台と塩釜ということもあって

あえて被災地を訪問していたのです。


仮設住宅に住む方達は荒浜地区に住んでいた住民で

自宅は津波で流された壊滅的な地域の方がほとんどだった。

いざ、荒浜地区を訪ねると新しい建物がポツポツと再建されていて

話を伺うと「前に進むしかない」という返事。

生まれ育った場所が一番だとも言ってた。


鶴瓶さんが訪ねたポツンと建つ新しい建物はレストランを営んでいる。

オーナーは石巻市でレストランを開業２年で津波により建物を失い

同じ県内の津波被害を受けた場所で再挑戦しております。

これから二棟分（石巻で流出した建物と新しい建物）の借金の返済に追われるが

生まれ育った宮城で生きてゆく決心は東北魂そのものでしょう。


連日のニュースを観ていると何不自由なく暮らす人が

へんてこりんな事件を起こしたりしてる。

震災後の日本人の心ほど美しいものは無かったのにねぇ…

自分の事よりも全ては被災地を最優先に考えた優しい気持ちは何処へ消えた？

私自身も被災地を目指した強い心が少しずつ消えてゆき

何処に向かって歩んでいるのかさえ見失っているけど。。。


被災地で頑張ってる方からは学ぶことが多いのに。