材木屋を畳んで間もなく3年になります。
コロナの時代に入ってから業界を襲ったのがウッドショック。
木材が消えて価格が暴騰してるらしく…
業界を離れてから見えてきたものがあります。
それは30年間材木屋をやっている間、木材価格がずーっと同じだった事です。
いやむしろ、需要が低迷するヒノキの価格は暴落したともいえる。
どんだけ頑張って働いても売上額が30年間同じと言う恐ろしい現象が続いてた。
新木場の老舗材木問屋が次々と廃業してゆく中にあっても歯を食いしばって
親から引き継いできた会社を守ってきました。
月給を15万円まで下げても黒字にならずに廃業を決断しました。
ウッドショックとは30年分の物価上昇率を上乗せしたに過ぎない現象だと思います。
答えが見えない中でもがいていると心身ともに壊れてしまうのです。
もっと分かり易い話をしますと
高校生の時に地元のガソリンスタンドでバイトをしてた。
40年前なので時給は500円です。
現在はコンビニのバイトでも時給は1000円近いので人件費は2倍になってます。
でもレギュラーガソリンの単価は現在も変わりません。
物価上昇率で換算すればレギュラーガソリンは1リットルが¥300程になります。
個人経営のガソリンスタンドが次々と廃業してしまうのにはこうした事情があります。
顧問の会計事務所でも教えてくれなかった事実なのです。
甥っ子姪っ子にもその辺の事を教えてます。
会社選びと言うよりも業種選びが大切ですよね。
数年前に牛丼チェーン間で牛丼並盛¥280と言う低価格で潰し合いをしてた。
勝者である「すき屋」が一番業績が悪化するという結末だった。
当時大学生だった姪っ子にも「そういう業種には就職しない事だよ」と言い聞かせてましたね。
なるほど❗と思いました。
深く考えた事がなかったので・・お恥ずかしい😊
私の実家も父が材木業を営んでましたが、父の代で終わりにしてました(20年前)。最初は3人の兄のうち2人が引き継ぐ話をしていたのですが、業績が落ちていったのでしょうね。兄達には外で働くように言い、父が1人で材木を担いでいました。父の決断は潔いと思ってましたが、そういう世の中を見据えていたのですね。
自営業者にとっては会社は子供のように可愛いのでいつの間にか私財を注ぎ込んでまでも存続させようとします。そのことを冷静な判断で教えてくれた会計事務所さんには感謝しております。
亡き父も夢の中で仕事を手伝ってくれましたが廃業してからは父の夢を見なくなりましたね。
私は仙台の大家の会に所属していますが、大家業をしながら自己流でリノベーションをし、リノベーション会社を興したメガ大家を何人か知っています。物件は競売で仕入れています。
例えば5円で山形県寒河江市の古屋を買い、37万円の材料でリノベーションをし、毎月45000円で賃貸している方がいます。因みに10年住めば無料で譲渡する契約なので、10年は空き家にならないでしょう。約500万円の利益です。
都内でサラリーマンをやりながら土日に地方でリノベーションをしている方もいます。勤めている会社の社長よりも高給取りです。
私もそんな技術があれば、やりたいです。