こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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大人のおむつの上手な当て方

2010-11-02 23:47:38 | 訪問看護、緩和ケア
11月末に、瀬谷区民の介護者対象に、おむつの当て方講師と訪問看護の紹介をするので、いろいろ資料を揃えたりしていたら、すごくわかりやすいHPを見つけたので紹介します。

白十字社のHPで、「大人用おむつの当て方」を動画でわかりやすく説明しています。
これなら誰でもよくわかるし、横漏れしない効果的な方法です。

ただこれは女性なので、男性用はパットの当て方を三角にしたり包み込んだり、既成のパットを利用したりする必要があると思います。
ちなみに男性用は、三角にしてくるむと、尿を漏らさず吸ってくれます。

市販のもので、最初から袋状になったものもあります。

またHPには、どのパットがどのくらいの吸収量があるかも載っているので、一般の方にはすごくわかりやすいと思います。

ちなみに、プロの介護者でも、ちゃんとオムツを当てられずに、やたらめったらパットを詰め込む方がいるので、うちのステーションでは、一応ナースもヘルパーも再確認の意味で、見てもらおうと思っています。

時々、尿量が多くて横漏れするからと言って、テープ式にフラットオムツに大パットに小パットを重ねて、さらに上からもう一枚横に乗せて…という方に出会いますが、あれは逆効果だとおもいます。
フラットオムツは、吸収量も少ないし、ギャザーがないのでますます横漏れすると思いますし、いっぱいオムツを重ねることで、通気性も悪くなるしカンジタなどの真菌がついたり、雑菌による膣炎をおこしたりします。
もっとひどいと、褥瘡の原因にもなりますよね。
根本的な改善策を、プロにご相談いただけるとうれしいです。

パットもいろいろあります。
PH調整で、かぶれ防止機能のあるパットも登場中です。

あと、初回訪問で「いつもどのようにおむつを替えていますか?」と伺うと、ご主人とかが、やおらまたがって、片手で両足を持ち上げて、片手でおむつを引っこ抜いたりしていることがあります。

これは、とってもまずいです。

お互い腰は痛めるし、ちゃんと当てられないし、引っこ抜いたときに、ふやけて薄くなった皮膚までベロンとはがれたりします。
オムツは、基本的には横を向かせて、体位交換をしながら行うのが一番安全です。(お尻がすごく上がる人は別ですが)
ちゃんと横を向けて、オムツを外してみることで、皮膚の観察もできますし、ちゃん臀陰部洗浄もできます。なにより、きれいに良い位置でおむつが変えられます。

実際のセミナーでは、区役所の若い担当さんと実験台に、実際のおむつ交換を見てもらおうと思っています。(大丈夫、パンツを脱がせたりはしませんから・・。)


そうそう、一番心配の種なのが費用ですね。
値段は実際ピンきりですが、介護度1以上から非課税であれば助成金が出ます。
自治体によって、金額は変わると思いますので、ぜひ区役所に問い合わせてみてください。
ケアマネさんに、まず相談してもいいとおもいます。