こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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またまた荒れ模様

2010-11-18 23:06:42 | 訪問看護、緩和ケア
11月にスタッフが一人増えたことで、新患さんOKと言ったとたん、なかなか大変な患者さんのご依頼が続いています。

さすがに、今日お受けした患者さんで、限界になりました。

毎年、年末年始は目が回るような忙しさとなります。

その波が、そろそろ押し寄せているようです。

朝から10年来私の担当している患者さんが、ぐったりして様子がおかしいという連絡で緊急訪問しました。
このところ、徐々に全身状態が低下していたところに、足を骨折した患者さんです。
微熱なのに、顔が真っ赤です。
ボーっとしていて傾眠傾向。
食事も口からはとれていず、発語もありません。

血圧が高めで、特に拡張期血圧が100を超えています。

水分のみに使っている胃瘻があるため、水と内服は継続してもらい、これからどうしようか話し合いました。

微熱程度で肺の音も良好。SPO2もそこそこ。
意識レベルも認知で苦痛の訴えはなく、著しい変化はない。

こういう患者さんを、「どこか変」だからと言って、大きな病院は救急で見てはくれません。
車椅子に乗せて、介護タクシーを頼んで、大変な思いをして外来に行っても、検査結果で大きな問題がなければ当たり前ですが、また必死に連れて帰ってこなければなりません。

それでも、身体が傾く、嘔吐があった・・と言うたびに何度かは緊急に受診をしました。

今度も、きっと帰されてしまうでしょう。

それはしょうがないことだとは分かっています。

ご家族もよくわかっていましたので、往診の先生お願いすることとなりました。

胃瘻が入っているので、今後胃瘻交換の手配をしてもらえて、神経内科も循環器も一緒に看てくれて、今日お願いしたら、何とか遣り繰りして今日来てくれる先生。

情報提供書も後ずけで、事前契約や相談なくて、いきなりお願いできるのは、あそこしかありません。

その場で電話をして、木曜日の担当の医師が、夕方来てくれることになりました。

よかった~。

一度帰って手持ちの基本情報をもって、クリニックへ申し送りに行き、オムツなどの手配をしてステーションにもどると電話のメモだらけ。

午後からは、初回訪問です。
ターミナルの方を受け持つのは初めてというケアマネさんの、心細そうな声。
「大丈夫よ。」と、励ましたものの訪問するとすでに意識レベルが低下していました。
瞳孔不同もあり、左はピンホール。
脳転移によるものでしょうか・・?

おむつの当て方も、体位交換の仕方も、すべてが今日からです。

契約も含めてケアマネさんと環境調整などをしました。

朝まで譫妄がひどく、今やっと鎮静されています。

これからどうしたいのか・・?

寝かせて、楽にしてあげたい?
譫妄があっても、起きていてほしい?

思いにこたえるために、私たちはそこにいます。
主治医に状況を報告し、主治医も、家族が選択できるように処方をしてくれました。

お薬は、薬局から薬剤師さんが持ってきて、全部説明もしてくれます。

服薬管理指導は、在宅にはなくてはならないサービスです。

4時からは、瀬谷区のステーション連絡会の予定でしたが、4時にさっき頼んだ往診医の診察に同席を依頼され、そちらに向かいました。

その後も連絡調整やらなにやらでバタバタしましたが、7時半には変えることにしました。

だって、今日は「医龍」だし。

今週はずっとばたばたとしていて、ほっとする暇もありません。
うーん。なんでこんなに波があるんだろう。

週末は、また寝たきりおばさんになりそうです。