漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

諸田玲子 「ともえ」

2017年02月10日 | 読書
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●昨年の11月ごろから、読書記録をアップするのを忘れていた・・・というか、漢検学習とか鳥見に感(かま)けて、記録しなかった・・・
●記録しておかないと、後で、わからなくなってしまう・・・
●で、とりあえず再開・・・

●「ともえ」(諸田玲子)
 ・松尾芭蕉と智月尼の心の交流を描いた作品ってことかな?智月尼って人、知らなかったけど・・・
 ・近江にそのお墓のある、源義仲と巴御前の物語を背景に、近江での芭蕉と智月尼の心の交流・・・巴御前と思しき女人が折に触れて智月尼の前に現れる奇異なお話も織り交ぜながらも、一気に読ませる作品。
 ・あいかわらず、諸田さんは男女の交情の書き方がうまい・・・というか、読ませる(笑)・・・

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佐伯泰英 「新・酔いどれ小籐次 ーらくだー」

2016年11月12日 | 読書
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●新・酔いどれ小籐次シリーズの第6弾『らくだ』・・・第5弾がひと月前発売・・・図書館に予約していたら、こちらが先になっちゃった。
●ま、どっちを先に読んでも変わり映えしないからどっちでもいいんだけど・・・もう、マンネリの最たるもの・・・佐伯さんも、もう、この辺にしておいたほうがいいんじゃないかな?
●初期の各シリーズの最初のほうの著作はそれなりに読ませるものがあったけど、最近はねえ・・・
●といいつつ、只だし、新刊が出る都度、図書館に予約しているから読むことは読むけど・・・もう、完全に惰性・・・ま、読むのに半日もかからないし、せいぜい2、3時間だからな、頭休めにいいかも・・・

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アイリス・マードック 「砂の城」

2016年11月12日 | 読書
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●読書再開・・・・図書館の返却カウンターに、たまたま、昔よく読んだマードックの本(「魔に憑かれて」)があった・・・
●懐かしくなって、40年近く前に読んだ「砂の城」を再読・・・図書館に蔵書はなくて他の図書館からの又借り・・・
●当時(大学生になりたての頃)、この本を読んだときの環境などを思い出しながら読んだので結構楽しめた・・・けど、こんなお話だったなんて、ほとんど覚えていなかった・・・
●当時はとっても面白い本だと思ったんだけどな・・・今、再読すると、それほど凄い小説だとは感じなかった・・・感受性が衰えているのかもしれない(^^;)

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宮部みゆき 「泣き童子」(三島屋変調百物語参之続)

2016年10月10日 | 読書
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●しばらく、古代史関係の書籍ばかり呼んでいたので、この種小説の読書は久しぶり・・・
●シリーズ第1作「おそろし」(5篇)、第2作「あんじゅう」(4篇)に続く第3作(6篇・・・うち1篇に4話あり・・・)目。
●これで18話完了・・・百物語だから、まだまだ続くってことか・・・
●一部、どこかで何かで読んだ記憶のある物語もあったけど気のせいか・・・単行本は2013発売、今回、文庫本での新刊で読んだ・・・。
●この作家の作品は“外れ”がほとんどないのでうれしい・・・このシリーズも、どの編も面白く楽しく読めた・・・
●ほとんど怪異譚なんだけど、読んでてホロリと感動させる物語もあり、なかなかのシリーズだと思う。個人的にはこれまでの中では第2作の「あんじゅう」の中の「あんじゅう」が一番良かった・・・。

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宇江佐真理  「擬宝珠のある橋 髪結い伊三次捕物余話」

2016年08月13日 | 読書
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●シリーズ最終作品?・・・宇江佐真理さんの獲麒となる作品か・・・惜しいなあ、まだまだ続きそうな面白いシリーズだったのに・・・。
●何話か収録されていたが、最後の収録作品は「月は誰のもの」だった・・・これ、だいぶ前に文庫新刊で買って読んでいた・・・なんだこれ?
●“捕物余話”シリーズだけど、最近の話は捕物というよりも市井の話が多かった・・・これはこれで仄仄としているものもあり、楽しく読ませてもらいました。
●ホント、残念・・・。

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葉室 麟  「秋霜」

2016年08月06日 | 読書
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●「蜩の記」「潮鳴り」「春雷」に続く、羽根藩もの第4弾・・・
●前作の「春雷」の登場人物たちが主役・・・前作をほとんど忘れていたが、読み進むうちに思い出してきた(^^;)
●この羽根藩シリーズはまあまあ読める・・・それなりに楽しく読めました。
●作者の深い思いはあるんだろうけど、この作品も なぜ(人が命を投げ出すほどに)これほどに女主人公に魅力があるのか、私には理解できなかった(ついていけなかった)・・・この作者の主人公の描き方って大まかなんでよくわからん・・・私の読み方が足らないんでしょうが。
●このシリーズ4作の評価は、「春雷」≒「秋霜」<「潮鳴り」<「蜩の記」かな・・・やはり最初の作品が一番よい。
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東野圭吾 「ラプラスの魔女」

2016年08月03日 | 読書
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●貸し出しに1年ぐらい待たされた・・・ま、仕様がない、人気作家の書下ろし新作だかんな・・・タダだから何の文句もなし。
●相変わらずのストーリーテラーぶり・・・一気読みだった。
●ラプラスって、あの拿翁(ナポレオン)時代のフランスの数学者・物理学者・天文学者・・・名前ぐらいは知っていた。
*ラプラスの言う「ラプラスの悪魔」とは、「ある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性」(すなわち因果的に決定された未来を完全に見通すことができる者)の存在を仮定した空論上の概念的存在である。(ウイキペデイア)
●まさに、その存在を仮定とした小説・・・面白かった🎶

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古田武彦 「邪馬一国への道標」

2016年08月01日 | 読書
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●古田武彦・古代史コレクションシリーズ㉕(ミネルヴァ書房・2016.1初版第1刷)・・・といっても、昔の論稿(昭和57年時の前書きあり)を集めたもの。
●とはいえ、未だに精彩を失っていないというか、考古学会や古代史学会などの学者先生連からの古田説へのまともな反論がないことに、ホントに奇異の念を覚える・・・古田さんが、「邪馬壹(いち)国」説、(九州・博多湾岸説)「九州王朝」説(多元王朝説)を三国志魏志倭人伝をベースに“学問的”に立証しているのに対し、その後、何等の変更・進展がないように見えるのはどういうことか・・・もう、あれから50年近く経っているんだよな。
●ま、とりあえず、そのことは置いておいて、この本も面白かったです・・・以前も読んだ記憶のある箇所もあったりして新鮮味はなかったけど、何回読んでも、また、新しい発見などがあったりして結構面白かった。
●ちなみに、本著作の本筋からは離れるが、この著述の中に、中国の文献からの引用がたくさんあって、その中に、
 ①「論語に云う。「沂(キ)に浴し、舞雩(ブウ)に風し、詠じて帰らん」と。敢えて問う。何の謂ぞや」。子曰く・・・」(瀚苑)
 とか、
 ②「羲和(ギワ)馳せ、景逝きて停まらず」
 “太陽の移動ととともに「景」(ひざし、ひかげ)はゆきすぎてとどまることがない”の意です・・・。
 “「羲和」とは“日の馭者”のことです。・・・”
なんてのも、あった。
●①は最近、当ブログでも最近紹介した故事成語・・・たまたまというか、偶然!!・・・こういうことってあるんだ。
②は漢検辞典にも載ってる「羲和(ギカ)」・・・意味は古田さんが解説してくれているとおり・・・古田さんも、もちろん、諸橋大漢和とか種々の辞典を引用しているが・・・。
●おもえば、古田説に出会ってから、かれこれ15年以上も経つが、その間、こういう文献上のいろいろな熟語とか意味に何度も触れていることも、漢検1級の初合格とその後のレベル維持に大いに役立っているのかも知れない(^^)

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葉室麟 「辛夷の花」

2016年07月26日 | 読書
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●新刊単行本・・・期待して読んだが期待はずれ・・・
●「読楽」って本?雑誌?の連載物の単行本化だった・・・
●この作者にしては重厚さを期待していたのに、なんか、読みやすくはあるが平板で深みの全くない小説・・・
●女主人公と隣に引っ越してきた武士との交情の描き方が納得いかない・・・というか、理解できない。
●女主人公はともかく、なぜこれほど隣の武士が、この女主人公に惚れているのか、まったくわからなかった。
●ま、目くじら立てるほどのことでもないが、期待していただけに拍子抜けする小説だった。

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諸田玲子 「日月めぐる」

2016年07月19日 | 読書
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●連作短編というんですか・・・江戸末期の駿河の小藩を舞台とした短編集・・・
●江戸末期といってもほぼ50年ぐらいの時の経過も織り込んだ、なかなか、面白くて、とても読みやすい短編集でした。
●連作ものなので、都度、主人公は変わるも、同じ登場人物が、再び三度、その短編の中に現れてくる趣向で、時や時代の移り変わりを楽しみながら読めた。
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諸田玲子 「風聞き草墓標(かぜききぐさぼひょう)」

2016年07月17日 | 読書
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●久々の新刊・単行本(2016年3月)、といっても、小説新潮の連載物を加筆修正したものだった・・・。
●好きな作家の一人。歴史上も有名な“荻原重秀”の死にまつわるミステリー的な小説・・・
●有名といっても、史実として、そこまで詳しく当該人物およびその周辺の人物や出来事を知らないので、どこまでが史実でどこからがフィクションなのか、よくわからんかった・・・でも、相変わらず面白く読ませてくれる小説だった。ちょっと、冗長で話が長い気はしたが・・・。
●久しぶりに諸田さんのをまた読み出した・・・借り出した、もう1冊を読みだした👍
●ちなみにあんみ、タイトルの「風聞き草」というのは、荻の花のことらしい・・。
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佐伯泰英 「吉原詣で -鎌倉河岸捕物控㉘-」

2016年07月15日 | 読書
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●漢検1級28ー①受検直前に、新刊予約で借り出した本・・・新刊は早く返さないといけないのですぐ読んだ・・・
●記事に記録するのを忘れていたぐらい、印象はあまりない、というか、いつもの読みやすい娯楽小説・・・しかし、このシリーズも、もう28巻目なんだ・・・いつまで続くのかな、確かに、これは終り方がよくわからない小説だ・・・
●今年の読書録としてこれも一応記録しておかないと、忘れちゃうからな・・・

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古田史学の会編 「邪馬壹国の歴史学」(ミネルヴァ書房)

2016年07月15日 | 読書
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●シリーズ<古代史の探求>⑬・・・2016年3月30日第一刷発行・・・
●昨年10月、惜しくも亡くなられた古田武彦さんの遺稿?も含めた、最新の研究成果などが掲載された論文集・・・。
●「“邪馬台国”は無かった」(昭和46年)以来、営々と築き上げてきた古田史学・・・もう、あれから45年は経っているんだ・・・古田史学を知れば知る程、ホント、今の古代史学会や考古学会ってのは、一体何者なんだと思ってしまう。
●今回の論文集もとても楽しめた・・・一応、学問・学術的な論文なので「楽しむ」というのも変な言い方だが、いままで何度も読んできた内容に新たな研究成果が加わっていて、目新しい知識・情報や視点などもあったから、そういう言い方でも良いのではないかな?ただ、この論文集だけ読んでも、わからない人にはわからないし、面白くもなんともないと思うけど・・・。
●その内容や視点などはともかくとして、漢検1級を受け続けていて、漢字やその熟語の世界にも興味を持っている者にとっては、またまた、面白いものが書かれていた・・・「千里」の話や「二倍年暦」の話は、以前、どこかに掲載したので省略・・・幾つもあったけど、2、3のみ紹介・・・
①「生口」・・・といったら、=「捕虜」「俘虜」・・・これ、漢検1級受検者にとっては常識レベル・・・
 ・「諸橋大漢和辞典」やその元となる「康煕字典」でも一番目にそう書いてある。
 ・しかし、その文例を見ると「捕得生口」=生口を捕得する・・・これ、「捕虜を捕得する」?「馬から落ちて落馬」する類の変な文章になる・・・
 ・本来は「生口」は“捕虜”ではないのではないか・・・「生きとし生ける者」というのが正しい。(「康煕字典」のイデオロギー解釈をそのまま、諸橋大漢和は丸呑み)
 ・例えば、広島県の「生口(いくち)島」・・・捕虜の事ではなく、極めて神聖な意味ある命名の筈・・・、また、史書にある「生口を献上」の類の表現・・・これも捕虜(生け捕ったもの)ではなく、人間(の数)のこと。ついでにいえば、「献上」は史書編纂側のイデオロギーで、本来は“使節団”(の数)と中国へ連れていた人数ではないか 等々・・・。
②伊都国・奴国の官名「泄謨觚(セモコ)・柄渠觚(ヘクコ)・兕馬觚(ジマコ)」の起源
 ・周王朝に起源をもつ。周王朝の儀礼・祭祀に使われた青銅器・・・「鼎」と「爵」・・・
 ・「爵」(酒を注ぐための青銅の酒器)・・・この「爵」を用いて酒を臣下に与えていた・・・(ここから「爵位」など、身分を表す熟語が生まれた云々)
 ・この「爵」から注がれる酒を受ける祭器が「觚」(「周礼」に記述あり)・・・3種類あり・・・
 ・伊都国・奴国の官名に使われている「觚」・・・天子「鼎」、その配下の王・諸侯「爵」、その臣下「觚」という位取り・・・
 *「觚」の前の「泄謨」「柄渠」「兕馬」のそれぞれの漢字の意味も(「説」として)書かれてあった、また、3種類の「觚」の写真もあって、とても分かりやすく理解深化に役立った。
・他にも啓発される熟語や読み方など、いくつもあった・・・。
●この論文集も、図書館に一旦返して、また何度も読み返したい書物だった。
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入江曜子 「古代東アジアの女帝」 (岩波新書)

2016年07月14日 | 読書
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●著者のことは全く知らなかったけど、魅力あるタイトルに釣られて、新刊図書だったこともあり、借り出した。「岩波新書」だとは知らなかった・・・。
●激動の7世紀の東アジア・・・日本・新羅・唐に出現した女帝、
 日本:推古、皇極、斉明、間人、倭姫、持統
 新羅:善徳、真徳
 唐 :武則天
 について、文献をベースに、その生涯を描き出した労作といえば労作。
●参考文献もたくさんあって、随分と研究されて書かれたんだろうと思う。もう一度借り出してゆっくり読んでみたいと思う著作であった。
●当時の女性(女帝)を、自主自立した思想・思考をもった人間としてとらえ、積極的に評価する視点から書いてある。
●それはそれでよいが、当時の歴史的な“激動”のとらえ方や描き方にはとても不満が残った、当時といえば、いわゆる“白村江の戦い”・・・唐・新羅連合軍と倭国(+百済の残党)の戦い(百済はすでにその直前に滅亡している)・・・は避けては通れない出来事でしょう・・・それなのに、皇極~持統まで、そんな悲惨な戦いの痕跡などなかったかのような、その後の日本国を支え動かした女帝群の描き方ってのはどんなもんなんでしょう・・・。やはり、唐・新羅と戦った“倭国”と近畿にあった王朝(その後“日本”と名乗った)とは別物ととらえないと理解できないんじゃないでしょうか。唐の占領軍も倭国(九州・筑紫)に何度も来ているし、“日本”は倭国を裏切って参戦しなかったので、その後の繁栄があった・・・というのが歴史の真相ではないか・・・と、“古田史学かぶれ“の私なんか、思ってしまう。ちなみに、斉明は皇極の重祚というのが教科書的通説だが、古田説では、斉明(サイメイではなくサイミョウ)は九州王朝の最後の天子・・・。
●新羅の善徳・真徳・・・韓国ドラマで「善徳女王」、何度も見たので感情移入も手伝って、興味深く読めたが、これももう少し深い描き方をしてほしかった・・・女性の有能さ、能力を描くのに急で、その辺の深さが足らないような気がした。
●武則天・・・これは面白かった、というより勉強になりました。なかなかの女性だったんですねえ・・・

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東野圭吾 「人魚の眠る家」

2016年05月23日 | 読書
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●新刊だけど待ちに待たされてやっと借り出し・・・なのに、一日(半日)で読んでしまった・・・
●推理小説だとおもっていてたのに、全然ちがった・・・
●臓器移植、脳死判定を題材にした、なに?こういうジャンル・・・ミステリーでもないしサスペンスでもないし・・一応、ミステリーのジャンルらしいが・・・
●それなりに面白く読めた・・・
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