漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その52 鐺

2015年12月04日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その52 >
●「故事ことわざ事典」(新文学書房 定本版 守随憲治 監修  昭和58年出版)を再度読み返してみた。今年の3月に、同辞典中の主要な故事ことわざは、成語林や広辞苑と重複しないように整理して開示してありましたが、今、改めて読み返してみると、載せておくべきだったと思われるものがまだまだありました(ざっと70個ぐらい)。そのうち、何らかの形でご案内します。
●「古代史」カテゴリーを開始・・・「古代史」関連の記事を時々記載していきます。漢検に飽きたわけではありませんが、窮極の目的と云うか趣味として古代史が好きなので(特に中国の古代と日本(倭国)の縄文・弥生時代からAD700年ぐらいまで)。もともと、漢字の学習も、古代の文献がもう少しまともに読めないかと思ったのが一つのきっかけではありました。徐々に比重は古代史関連のブログに変わっていくかもしれません(^^;)
●次回27-③の目標・・・気力ないといったら励ましてくれる方もたくさんいらっしゃるので、一応、「199点」を目標に設定!!今回と同等のレベルの出題だったら、(200点満点をとっても面白くないので)当て字をわざと間違えて199点にとどめる・・・ナンチャッテ(^^) まあ、悪くても190点台、良ければ前回と同等のレベル(195~199点)を維持したいですね。
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●「鼎鐺玉石」の鐺(トウ、ソウ、あしながえ、くさり、こじり、こて)・・・「こじり、こて」は邦語(だから、音熟語はなし)
・ネットでは、「鐺」が使われている、この四字熟語、「テイトウ」と「テイソウ」が半々ぐらいですね。
・漢検四字熟語辞典では「テイソウギョクセキ」・・・「「テイトウ」とも読む」とはなっていない・・・。
・色々と、辞典を調べると、どうも、「トウ」「ソウ」に音による意味分けがあるみたい・・・。
 (漢検漢字辞典第2版では、音読み分けナシ。熟語は「酒鐺」←読みはナシ)。
  「トウ」:くさり、鐘や太鼓の音などを表す
  「ソウ」:3本足のかなえ、あしながえ、なべ・かまの類 大字源・大漢和・漢字源ともに、上記のような使い分けになっているようでした。
・だから、前にもどこかで出題した「鐺缶」・・・これは「ソウフ」でOK。
・でも、広辞苑や他の国語辞典などでは「酒鐺」や「茶鐺」は「シュトウ」とか「チャトウ」となっている・・・燗鍋とか茶がまとかの意味・・・
・上記の音読み分けからしたら、これ、「シュソウ」とか「チャソウ」とかの読みのほうが適切ではないかと思うけど、もう、こういう読み(「・・トウ」)で定着しちゃってんでしょうね・・・だから、漢検も読みを触れなかったりして(^^;)
・ホント、漢字の読みっていい加減ですねえ。・・・・こういう規則性のないのが一番困りますねえ。

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漢検1級 27-③に向けて その46 黷

2015年11月30日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その46>

●まだ来ねえなあ・・・結果通知(ーー)。携帯の登録ミスで“失格”かあ(^^;)。嬉しい合格&高得点の報告が来出しているってのに(ーー)
●僻遠の地、僻陬の地、遐域、遐陲の地・・・我孫子ナンチャッテ(ーー)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<黷:トク、けが(す)、けが(れる)、よご(す)、よご(れる)>
・第2版では「よご(す)、よご(れる)」は音訓にはなくて、意味の中で「けがす、けがれる」と同じ場所に載っている。
・掲載熟語は、「冒黷」「黷職」「干黷」・・・「冒瀆」「黷職」はわかるが、「干黷(カントク)」はわかりづらいよねえ・・・勿論、なんの説明もなし。
・「干黷」:「おかし、けがす。人に面会を求めることにもいう。(大字源)、「くりかえしねだる(漢字源)」・・・辞典によってちょっと意味が違うぜ(ーー) 大字源では「干」を「おかす」意味で、漢字源では「干」を「求める」意味で解釈しているようだ。
・「黷」の説明は漢字源が親切・・・漢字源によれば、
 ①うすぐろくよごれる、どろやしみがつく ②よごす、きずつける ③人にいやな感じを与えるほどしつこく繰り返す
(漢字源では「干黷」は、この③の意味で解釈しているようだ・・・「干禄=禄をもとめる」という熟語もあるから、漢字源の解釈で良いような気がするが・・・。)
・ほかに、
 「黷武(トクブ)」=みだりに兵を用いて武徳をけがす
 「黷誓(トクセイ)」=誓いをけがす
 「黷泄(トクセツ)」=けがしあなどる
 「黷煩(トクハン)」=汚れにごって煩雑なこと→人にわずらいをかけるにいう
 「黷祭(トクサイ)」=祭るべからざるときに神にへつらって祭る
 「黷貨(トクカ)」=①不正な財物をとる ②金銭をみだりにつかう

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漢検1級 27-③に向けて その44 齦 齪 齲 

2015年11月29日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その44>
(本日の朝、追記:結果通知、きだしているみたいだけど、辺鄙な我孫子はまだ(ーー)ここは僻陲の地か?郵便局はあるのか(^^;)ナンチャッテ・・・いつ来るんだろ・・・)
●カモメ・・・1週間前は1、2羽だったのが、最近は異常に増えています・・・手賀沼公園入口近辺・・・まさに、「鷗盟(鴎盟)」の気分🎶🎶🎶

●漢検漢字辞典第2版から・・・「齒部」(その2)
①齦(ギン、コン、はぐき、か(む))
・第2版では、音訓すべて掲載されている・・・掲載熟語は「歯齦(シギン)」「齦齦」(←読み記載ナシ)
・「齦齦」は「ギンギン」の読みで良さそう。①たわむれ笑うさま ②恭譲のさま (大漢和・字通) *大字源では「笑うさま(笑えば歯ぐきがみえるのでいう)、一説に恭譲のさま」との事。
・「か(む)」に該当する熟語・・・「齦割(コンカツ)」=噛み裂く(大漢和・字通)、かんで割く(大字源) *「コン」音!!
(*第2版では音による“読み分け”はないが、大字源では、「ギン」(漢音)=はぐき、「コン」(漢・呉音)=かむ、 と読み分けの説明あり。)
・問題は「齦齶」の読みと意味・・・
 大漢和「コンガク」=岩石がごつごつと凹凸のはげしいところ
 字 通「ギンガク」=はぐき
 漢字源:「ギンガク・ゴンガク」=岩石などがでこぼこしているさま *漢字源は「ゴン」音!!。
 大字源:「ギンガク・コンガク」=歯ぐきのように凹凸しているさま
 ・・・こうなると、もう面倒見切れませんね(^^;) 任天堂DSでは、たしか「ギンガク」で「はぐき」の意味じゃなかったかな(^^;)
 ・・・これ、音読みで出題されたら、どうしたらいいんだろ?
②齪(セク、サク、シュク、せま(る)、こせつ(く)、つつし(む))
・これ、漢検辞典(第2版)のイケないところがモロに出ている例・・・
 ア.「せま(る)、こせつ(く)」は、訓読みには載せていないのに、熟語「齷齪(アクセク・アクサク)」は載せている(ーー)
 イ.「つつし(む)」は、訓読みに載せているのに、熟語は載せていない(ーー)
 ウ.こんなにバランス悪いのに、音読み分けはしっかりと載せている(「サク・セク」=こせつくさま、せまるさま。「シュク」=つつしむさま。)。
・前にも記事にしましたが、
 「齪齪(シュクシュク)」=廉直なさま・うやうやしいさま(大漢和)。つつしみ勤める(字通)・・・
 *しかし、大字源・漢字源には「シュク」音なし・・・だから、「齪齪」も「サクサク」=「まじめで融通のきかないさま」 と、なっていた。
・ついでに、「齪」の字の意味・・・各辞典の説明が面白いから(^^)
 大辞典:歯と歯の間が詰まっているさま。漢字源:歯と歯の間がせまいさま(「俗:不潔なさま」)・・・だって👍・・・「アクセク・アクサク」の意味がイメージ涌きますねえ・・・。
・大字源だけ「齪落(サクラク)」という熟語あり・・・「きちんと整える」という意味。
・「齷齪熱(アクサクネツ)」(=溽暑)は以前、ご紹介したとおり。
③齲(ウ、ク、むしば)・・・27-②「書き問題」で出ましたねえ・・・「齲歯(ウシ)」。
・齲歯(ウシ)=むしば *当て字で<齲歯(むしば)>、齲痛(ウツウ)=むしばの痛み  *漢字源は「齲歯(ウシ・クシ)」(「ウ」は慣用音。「ク」は漢音・呉音。)
・その他
 齲蝕症(ウショクショウ)=齲(むしば)の異名。齲歯笑(ウシショウ)=(虫歯があるような笑い方ということで)媚態のこと らしい・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その42 齔 齣 齠

2015年11月28日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その42>
●自分の書いた記事が「助かりました」とか「役に立った」とか、コメントいただけると、なんだか嬉しいものですね(^^)他人のブログなど、“見てそのまま”の場合が多い・・・私も以前はそのクチだった(^^;)今は、自分もブログ作り始めて、初めて記事を作っている人の気持ちがある程度分かるようになってきたので、なるべくコメントするようにしています(^^)・・・ナンチャッテ、まだまだですけど(^^;)
●漢検漢字辞典第2版から・・・「齒部」(その1)
①齔(シン、はがわり、みそっぱ、おさな(い))
・第2版の読みには「シン、みそっぱ」のみ。意味のほうに、「はがわり、おさない」あり。
・掲載熟語は「齔童」「沖齔」(←第2版に載ってたかどうかちょっと自信なし。第2版は持っていないので、図書館でノートに写してきてるが、他の辞典記載熟語と混同しているおそれもあり。一応、第2版にも記載されていたという前提で・・・)
・ほかにも、各辞典には
 「齔歯(シンシ)」=歯がぬけかわる
 「齔髫」=「齔齠(シンチョウ)」=ぬけかわる乳歯。転じて幼年。
 などの熟語あり。
・「沖齔」・・・読みも意味の説明もなく、ただ、「下つき」熟語ということで記載されているだけ・・・。とっても不親切。
・「沖齔(チュウシン)」=沖人=幼沖(大字源) →幼年ということ。 *「沖」には「おさない、いとけない」という意味あり*
(念の為、第1版でみたら、「沖」(4級配当らしい)のところに、「幼沖」って熟語があった・・・しかし、「沖」の読み・意味のところに、「おさない、いとけない」という説明は一切無く、この熟語のみだった・・・どうしてこういうこと、するんだろ(ーー)
②齣(シュツ、セキ、くぎり、くさり、きれめ、こま)
・第2版の読みには「シュツ、セキ、くさり、こま」のみ。意味のほうに、「くぎり、きれめ」あり。音熟語の掲載はナシ。
・音熟語・・・「齣目(セキモク)」=折り目、幕次第。「一齣(イッセキ)」「両齣(リョウセキ)」
・問題は「シュツ」音・・・第2版でも「シュツ」音のところに、この「齣」が出ているが・・・「シュツ」音の記載があるのは、漢字源のみ(大漢和・大字源・字通には「シュツ」音なし)。残念ながら、いつもは親切な漢字源も、この「シュツ」(漢音)については何の説明もなかったのでちょっと不明・・・いずれにしても「シュツ」音の熟語は見当たらなかったけど・・・。でも、どうして、こういう状態の「シュツ」音なのに、第2版は、「シュツ」なんて音のところに載せているんだろう・・・まったくわからん。
③齠(チョウ、みそっぱ、おさない)

・第2版は「チョウ、みそっぱ」。意味のほうに「おさな(い)」。音熟語記載ナシ。
・齠歯=みそっぱ、乳歯。齠歳=歯のぬけかわる頃、幼い年、その子供。齠年=幼稚。齠齔=みそっぱ、幼年。齠髪=童子の垂れ下がっている髪。幼い子供。(「齠」は「髫」)。齠容=幼い姿、童子のように生き生きとして美しい姿。齠耋(チョウテツ)=幼い子供と年老いた者。

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漢検1級 27-③に向けて その40 鰧 鱏 鱓 鱟 鱧 

2015年11月27日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その40>

●漢検漢字辞典第2版から・・・<魚ヘンの漢字あれこれーその2ー>
①鰧(トウ、おこぜ)
・これは音訓とも載っている。・・・当たり前か(^^)
・熟語は無し・・・各辞典でも「鰧魚(トウギョ)」ぐらい・・・模擬試験で出しましたね。当て字の「虎魚」のほうが有名か・・・以前、書き問題だったと記憶しているが「おこぜ」を書かせる問題があった・・・「鰧」と正解したが、標準解答にはたしか当て字「虎魚」もokになってた・・・今後、この種の書き問題、当て字で解答しても正解になるのかしら???(他にも当て字で標準解答になってるのがあったからokなんでしょう・・・でも、多分、漢検辞典に載ってない当て字を書いたら×だと思う・・・)
②鱏(シン、ジン、えい、ちょうざめ) *「シン」は漢音。「ジン」は呉音。
・第2版・・・「ちょうざめ」は、意味②のほうだけに載っていた。熟語はなし。
・「鱏鰉(ジンコウ)」=ちょうざめ(漢字源)、「鱏魚(ジンギョ)」=「かじき。一説に、深い淵に潜んでいる魚。」(大漢和)、「しなへらちょうざめ(大字源)」、「へらちょうざめ」(漢字源)・・・音は、どうも、呉音の「ジン」読みみたい・・・。
③鱓(セン、かわへび、うつぼ、ごまめ)
・第2版・・・「かわへび」は意味①「かわへび、うつぼ」の中に掲載されている。熟語は、当て字で<鱓魚(うつぼ)>だけ掲載。
・「ごまめ」は邦語。
・各辞典によれば、
 「鱓羹(センコウ)」=うなぎのあつもの(大漢和)←たぶん、「かわへび」の意味だと思う。
 「蛇鱓(ジャセン?・ダセン?)」(見るからに「かわへび」のことみたい)(大字源)
 「鱓魚(センギョ)」=うみへびのこと(大漢和)←これは、たぶん、「うつぼ」の意味だと思う。
④鱟(ゴウ、かぶとがに)
・第2版・・・ゴウ、かぶとがに 当て字<鱟魚(かぶとがに)>。大漢和・大字源・漢字源とも「ゴウ」音なし。「コウ」音。なぜ、現行音は「ゴウ」なんだろう?・・・よくわからない(ーー)
・だから、以下の熟語もすべて「コウ」音で記載するが、「ゴウ」で読んでも良いのかもしれない・・・。
鱟魚(コウギョ、ゴウギョ?)」=かぶとがに。「鱟媚(コウビ、ゴウビ?)」=かぶとがにの異名。「鱟樽(コウソン、ゴウゾン?)」=鱟殻(コウカク)でつくった樽、鱟帆(コウハン、ゴウハン?)=かぶとがにの背の骨(←風があると帆のようにあがるから云う由)
・その他、「鱟」には“虹(にじ)の別名”(漢字源)との事・・・俗諺で「東鱟は晴れ、西鱟は雨」(農政全書)という文例あり。
⑤鱧(レイ、はも)
・第2版:音訓すべて載っている。「意味① はも 意味② 淡水魚の名。やつめうなぎ」だって。 *「はも」は邦語。 熟語なし。
・各辞典によれば、
 「鱧魚(レイギョ)」=(「はも」の事ではない!)うなぎ(大漢和)←やつめうなぎの事かな?大漢和には「①おおなまず ②やつめうなぎ」という意味がある旨、記載されていた。
 「烏鱧(ウレイ)」=雷魚(ライギョ)こと(大字源) ・・・これは、大漢和のいう「おおなまず」っぽいが・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その38 魴 鮠 鮨 鯢 鰥

2015年11月26日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その38>

●漢検漢字辞典第2版から・・・<魚ヘンの漢字あれこれーその1ー>
①魴:ホウ、おしきうお、かがみだい
・第2版:音訓すべて掲載。
・意味で、「①おしきうお。淡水魚の一種。②ホウボウ科の海魚の名。「魴鮄(ホウボウ)」に用いられる字。③かがみだい、また、まとうだい。いずれもマトウダイ科の海魚。」だって。
・「魴鮄(ホウボウ」の「鮄」は対象外漢字・・・ここではいやに親切に対象外でも熟語を載せている・・・。
②鮠:ガイ、はや、はえ
・第2版:音訓すべて掲載。
・訓の「はや、はえ」は邦語。・・・これは、コイ科の淡水魚のこと。
・音熟語は各辞典ともなかったけど、「鮠(ガイ)」は「淡水魚。ギギ科の一種。ナマズに似て大形。長江に産する。」(漢字源)という意味らしい・・・大漢和「こなまず」、大字源「しろきぎぎ。なまずに似る」となってた。
・「鮠魚(ガイギョ)」なんて字があったら、どっちの意味で解釈したら良いのかな(ーー)
③鮨:シ、ゲイ、すし、さんしょううお
・第2版:「さんしょううお」以外は音訓、「さんしょううお」は意味のほうで説明あり。
・「シ」と「ゲイ」の音による意味分けあり・・・
 「シ 」音・・・①すし。なれずし。 ②魚のしおから。うおびしお。
 「ゲイ」音・・・さんしょううお 類:鯢
・模擬試験でも出題しましたが、「鮨魚(ゲイギョ)」は、中国の「山海経(センガイキョウ)」による説明によれば、どうも「さんしょううお」の事のようだ。・・・だいたい、「すし」なんてのは邦語だから。
④鯢:ゲイ、さんしょううお、めくじら
・第2版:音訓すべて掲載。意味①「さんしょううお・・・「鯢魚」」、意味②「めくじら。(熟語掲載なし)」・・・「鯨鯢(ゲイゲイ)」なんて熟語があるのに・・・。
・漢検辞典には説明も何もないが、「鯢」には、「こざかな」とか「としより」とかの意味あり。
 「鯢鰌(ゲイシュウ)」:小さい魚、「鯢鮒(ゲイフ)」:小さい魚の類。 「鯢歯(ゲイシ)」:としよりの歯。転じて、老人のこと。
⑤鰥:カン、やもお、やもめ、や(む)、なや(む)  (*「や(む)」は「病む」の意味。)
・第2版:「なや(む)」以外は音訓読みにあり。 意味①大魚の名。「魴鰥(ホウカン)。類:鯤」 意味②「やもお。男やもめ。」「鰥寡」「鰥居」「鰥夫」
・「鰥魚(カンギョ)」というのは「一種の大魚で、夜、眠らないという伝説の魚(大字源)」らしい・・・この意味をおさえておかないと、次の熟語は何のことかわからんでしょう・・・が、この意味を理解しておけば大丈夫👍
・「鰥鰥(カンカン)」:寝ようとしても目をとじても眠れないさま。←魚が水中でいつも目をあいているさまから(漢字源)

👍👍👍 🐑 👍👍👍<魚ヘンの漢字あれこれーその2ー>へ続く 👍👍👍

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漢検1級 27-③に向けて その35 閼 閾 闍 

2015年11月25日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その35>

<顋門(ひよめき)>=泉門。おどり。顋:サイ、あご、あぎと、えら
・第2版の「由来」ってのに、「脈を打つたびに、ひよひよと動くことから。」とあった。こういうのは分かりやすい説明だからOK。
・泉門=①黄泉の入り口 ②「ひよめき」に同じ。 広辞苑では、「ひよめき=泉門、おどり、おどりこ、しんもん、そうもん」と出てた。
・このうち、「しんもん、そうもん」は、漢字では「顖門」と書く。(「顖」はもちろん、対象外漢字。)
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①閼:アツ、エン、ア、ふさ(ぐ)、さえぎ(る)・・・「ア」慣用音 「アツ」・「エン」とも漢音
・第2版にも音訓すべて掲載あり。
・熟語は、①「ふさぐ、さえぎる 「抑閼」 」、 ②「閼氏(エンシ・アツシ)」は漢代の匈奴の皇后の称号。 だって・・・。
・「閼伽(アカ)」「閼伽棚(アカだな)」も掲載されていた。・・・これは梵語の音訳の位置づけだろな。
・あいかわらず、訓読みに対応する熟語が少なすぎる・・・
 ふさ(ぐ)・・・閼積(アツセキ)=ふさがりつむ、閼聡(アツソウ)=事を聞く能力をふさぐ、閼智(アツチ)=物を云う能力をふさぐ、閼適(アツテキ)=体の能力をふさぐ
 さえぎ(る)・・・閼止(アツシ)=拒みとめる
②閾:イキ、ヨク、しきい、くぎ(る)・・・「イキ」呉音 「ヨク」漢音
・第2版にも音訓すべて掲載あり。
・熟語は「門閾(モンイキ)」、「閾下(イキカ)」「識閾(シキイキ)」「閾値(イキチ)」・・・すべて「イキ」読み。
・字通は「ヨク」音のみ・・・読みは振っていなかったが、「閨閾(ケイヨク)」「闔閾(コウヨク)」と読む模様・・・大字源もこれらは「ヨク」音。
・大漢和には熟語がなかった、漢字源も「城閾」のみ。・・・たぶん、「イキ」でも「ヨク」でも良いんだろうけど、「イキ」に倣っていたほうが良いような気がする・・・。
③闍:ト、ジャ、うてな、ものみ、まち
・「ものみ」以外は第2版の音訓にも掲載されている。
・意味のほうで「①うてな。城門の物見台。②まち。城の外郭の内側の町。③梵語の音訳に用いる。「阿闍梨」」
・いろいろと調べたけど「ト」音で①、②に対応する熟語は「闉闍(イント)」ぐらいしか無いもよう・・・
・「闉」は対象外漢字だけど、「ふさぐ、とじこめてかくす」という意味の漢字で、漢字源によれば、類義の漢字として「湮」「塞」となっていた。大漢和・字通によれば、この「闉」は、曲城で、「闍(ト)」は城台とのこと。
・「闍(ジャ)」は、ほかに「闍梨(ジャリ)」、「闍維(ジャイ・ジャユイ)=荼毘(ダビ)」など・・・梵語で、仏教関連用語が多いようですね。

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漢検1級 27-③に向けて その33 飫 鞋  陝

2015年11月24日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その33>

●漢字から古代に思いを馳せる・・・
・「飫:ヨ、オ、あ(きる)、さかも(り)」の字を調べていて、訓に該当する熟語はほとんどすべて「ヨ」音読みだった・・・飫賜、飽飫、厭飫など・・・が、「オ」音は無いのか、辞典をペラペラ捲っていたら、「飫肥(オヒ)(漢字源:オビ・オブ)」「飫富(オフ)(漢字源:おとみ、おぶ)」なんてのがあった。よくよく見ると、「オ」音は呉音。で、これらの熟語はそれぞれ、飫肥(オヒ)=(昔の)日向の国、飫富(オフ)=大和の国の古地名・・・ということ(大漢和)。こんなところにも古代の歴史を感じる・・・おそらく、卑弥呼(ホントは「俾弥呼(ヒミカ)」)や壹与(イチヨ)の頃にはすでに倭国に入ってきていた漢字(本来の中国の音。いわゆる“漢音”ではない音)で、「飫(オ)」読みだったんだろな、古くからの、いや、三国時代の魏から南北朝のころにかけての南朝の言語だろう、とかなんとか想像しながら、中国と日本(倭国)の古代に思いを馳せてしまった。こんな楽しみ方もありますねえ・・・。漢字っておもしろい(^^)
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①鞋(アイ、カイ、くつ)・・・音訓すべて掲載。 *「アイ」は慣用音。「カイ」は漢音。(現行にないが、呉音だと「ゲ」)
・掲載されている熟語は、
 「青鞋」「草鞋(ソウアイ・ソウカイ・わらじ)」「芒鞋(ボウアイ・ボウカイ)」「鞋底」「<鞋底魚(したびらめ)>」 *<>は当て字の意味。(ちなみに、音読みでは「鞋底魚(アイテイギョ)=ひらめの異名(大漢和)」となっていた。)
・大したことではないが、「芒鞋」・・・すすきで作った鞋(くつ)かい???・・・説明なし
・「すすき」は和語(邦語)だから、そんなことないな・・・と思って、しらべた。
・「芒」は、「茅に似た草」のことらしい。
・だから、「芒鞋」=「わらぐつ→身分の低い者のくつ(大字源)」ということらしい。
・「芒履(ボウリ)」もおなじような意味で、「わらぐつ」のこと。
②陝(セン)・・・(訓なし)
・第2版の「意味」のところに、「中国の県名。また、陝西省の略。」で、熟語は「陝塞(センサイ)」だって・・・説明は例によってナシ。
・ここだけ、地名を持ち出して地名がらみの熟語を載せている・・・バランス悪し・・・地名がらみの熟語なら、この字に限らずたくさんあるのに。
・「陝塞」=陝西のとりで(大漢和)
・地名がらみ以外に、「陝輸(センシュ・センユ)」の熟語あり。
・「陝輸」=字通 :きまりのないさま(「夫れ、動静軽脱、視聴陝輸、入りては即ち、乱髪壊形・・・」の文例あり)
     =大漢和:定まらないさま。女のなまめいた動作をいう。
     =大字源:人の気をひく物腰をする。こびへつらい迎合するさま。
・これぐらいしか、熟語ないのだから、地名がらみの熟語よりも、こういうのを載せておいてほしいな(ーー)

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漢検1級 27-③に向けて その31 陂

2015年11月23日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その31>

●漢検漢字辞典第2版から・・・
<陂:ハ、ヒ、、つつみ、さか、かたむ(く)、よこしま>
・もともと、「坡:ハ、ヒ、さか、つつみ、なな(め)」の異体字ということみたいだが、訓読みがちょっと違う・・・
・それはともかく、この「陂」・・・
・第2版では、訓読みとしては「よこしま」が載っていない。*意味③の方には載っている。
・熟語は、「かたむ(く)」のところで、「陂曲」・・・読みなし・・・なんて読むんだ???「ヒキョク」か「ハキョク」か?それともどっちでも良いのか・・・ホント、こういうところがイライラするところ(ーー) 大漢和によれば「陂曲(ヒキョク)=かたよってよこしまなこと」となってんだけど・・・。
・ややこしいが、「坡」のところで第1版で「①つつみ。土手。「坡塘(ハトウ)」 ②さか(坂)。「坡陀(ハダ) 」」って、なってて、表記のところの説明で「・・・「陂」とも書く。」となっている。んじゃ、「坡塘(ハトウ)」=「陂塘(ハトウ?)」、「坡陀(ハダ)」=「陂陀(ハダ)?」ってことなのか???
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・「陂」の音の「ハ」は漢音、「ヒ」は漢・呉音のようで、音による読み・意味分けがあるもよう・・・
・「ハ」音の場合:土地がななめなこと、平らでないこと、高低がある・・・場合に、「ハ」音
・「ヒ」音の場合:つつみ、ためいけ、さか、かたむく、よこしま・・・場合に、「ヒ」音
のもよう・・・ちょっと「ななめ、平らでない」と「さか、かたむく」の違いが明確でないので、この辺が厳格な音読み分けになっていない理由かもしれない・・・。
・結論
 ア.「陂陀」・・・これは「ハダ」 *漢字源はこれは「ヒダ・ハダ」両読み。 意味(大漢和):①地面が平らでない、ななめな土地。②高低のあるさま。
 イ.それ以外の読みの熟語
   ・陂池(ヒチ)=①つつみ、ためいけ ②土地のななめなこと 
   ・陂塘(ヒトウ)=陂唐(ヒトウ)=つつみ、ためいけ   *字通は「陂塘」も「陂唐」も「ハトウ」
   ・陂渠(ヒキョ)=陂溝(ヒコウ)=つつみ、掘割  
   ・陂遏(ヒアツ)=堤防
   ・陂障(ヒショウ)=つつみを築いて防ぐ
   ・陂僻(ヒヘキ)=よこしま、頗僻    *字通は「ハヘキ」
   ・陂知(ヒチ)=かたよった知恵
   ・陂淀(ヒテン)=あさいふち *この場合の「陂」は「ほとり、ふち、はた」の意味(大漢和)。
   ・険陂(ケンピ)=かたよる、ねじける(漢字源)
 などなど・・・。
 ということから、ちょっと「ハ」でも「ヒ」でも、どっちでもいいみたいだけど、 「陂陀」だけは「ハダ」・・・それ以外は「ヒ・・・」で読んでおけば良いみたいですね・・・字通だけは例外だけど(ーー)

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漢検1級 27-③に向けて その29 閨 閻

2015年11月22日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その29>

●文章題訓練・・・
・青空文庫で公開されている作品を片っ端から拾い読みしている・・・明治・大正・昭和初期の作品が多いので、当て字は多いわ、送り仮名はめちゃくちゃだわ、で、ちょっと大変。・・・出題する際には、その周辺の送り仮名は現行のものに変更したりしている。また、書き問題の場合は、一応、念のため、広辞苑にも載っているかどうかチェックして、極力、広辞苑所載の範囲内での熟語を出題するようにしている。
・ところで、面白いことに、読んでいてとても勉強になりますね・・・記憶に新しい過去問(語選択)の「卵塔場」・・・泉鏡花の作品だけでなく、永井荷風やその他の作家さん作品中にも出てきていた・・・昔は割と使われていた熟語だったのかな。・・・尤も、永井荷風の文中には「乱塔場」ってなってたけど。
・「卵塔場」以外にも、幾つか、同様のレベルの熟語を発見している・・・そのうち、文章題で出てくるので期待していてください(^^)
・一つ、二つ、文章題では採り上げなかった熟語を紹介すると、(勿論、広辞苑にもあり・・・あれだけ広辞苑やったのに、まだまだ見落としあり・・・)
 ①「その一人は頬冠りの結び目を締め直しつつ他の一人は懐中にヤゾウをきめつつ廓をさしておのづと歩みも急し気げなる・・・」→ヤゾウ(弥蔵)
  弥蔵:①奉公人の通名 ②ふところ手をして着物の中で握り拳をつくり、肩のあたりを突き上げる姿形。江戸後期、職人・博徒などの風俗。
 ②華表(花表)(作品の文中では当て字風に「とりい」とルビがあった)
  (これは広辞苑カテゴリーにも収録していたと思います)
  華表・花表(かひょう)=神社の鳥居のこと。(その他、「中国で城郭・官庁または墓所の入り口に建てる門」という意味あり)
 
・・・という感じ・・・まだまだ死語に近いと思われるけど、面白いと思った熟語が幾つかありました、あの漱石も使ってましたよ、今後の文章題訓練を楽しみにしていてください👍・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
①閨:ケイ、ねや、こもん
・音訓はすべて掲載あり。熟語は「閨秀」「閨怨」「空閨」「閨閤」・・・「閨門」と多数、掲載されていた。
・意味として、①こもん。宮中の小門。②ねや ③婦人 となっていて、上記熟語も意味②と意味③のもの。
・特に、「閨門:①寝室の出入り口 ②部屋の中。家庭。③家庭でのしつけ」となっていて、意味①の意味が抜けている・・・
・「閨門」には、「部屋の入口の戸」や「宮中、城内の小門」という意味が各辞典に掲載されている。意味①のところにも該当熟語として「閨門」と載せておくべきなんじゃないの?(ーー)?
②閻:エン、みめうるわ(しい)
・第2版・・・「エン」音のみ掲載。意味のほうで、「①むらざとの門 ②つややか、みめうるわしい ③梵語。「閻魔」」とあった。
・しっかし、これもおかしいよねえ・・・重要度順に意味①~としているのだから、①や②の熟語なり説明をもっと親切にすべきなんじゃないの?(ーー)?
・意味①の「むらざとの門」の意味の熟語=閭閻(リョエン)・・・模擬試験でも出題しましたね。
(2017.7.29追加)
 窮閻(キュウエン):むさくるしい里。陋巷。又、場末のちまた。閻は、里中の門。
 窮閻漏屋(きゅうえん(の)ろうおく):裏路地のあばらやのこと。「窮閻」は貧しい町の中。狭く汚い町の中。「閻」は巷(ちまた)の意。一説に里中の門。「漏屋」の「漏」は「陋」に通じて、あばらやの意。また、雨の漏る家。 出典:荀子 類)窮巷陋屋 窮巷陋室


・意味②の「みめうるわ(しい)」の熟語=閻妻=うつくしい妻=“みめうるわ(しい)妻”
・なお、梵語では「閻魔」以外に「閻浮提」「閻浮」なんかがありますね👍

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漢検1級 27-③に向けて その27 雉  霍

2015年11月21日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その27>

●これからの参考のために、毎日、閲覧履歴を見ている。最近は過去の記事も含め、かなり広範囲に閲覧されていることがわかる。直近の記事が常に上位であることは変わりないけど・・・。その中でも、この夏の「模擬試験問題」・・・今でも、閲覧というか、やってくれている人がいるんでしょうか・・・第1回から第20回(補習版第5回)まで、満遍なく閲覧されている。でも、この夏に、数々のコメントでやりとりしたような盛り上がりがないから、どういう使われ方をしているのかは、今いち、よくわからない・・・。模擬試験、人気があるなら、また作ろうかな(^^)・・・。今回は「猫の飼い主」さんが精力的に作ってくださっているから遠慮しようかな(^^;)しばらく、文章題で誤魔化す・・・ナンチャッテ👍
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
①雉:チ、ジ、きじ ・・・すべて音訓掲載あり・・・
・これは簡単・・・と、思ったら、まただよ・・・熟語に「雉兎(チト)」「城雉」と載っている。「雉兎」はわかるとして・・・
・「城雉(ジョウチ)」・・・城に住みついているキジかい?って思ったら全然違う・・・
・この「雉」には現行訓読みにはない、「築地や城壁の大きさを表わすことば。一雉は高さ一丈・長さ三丈。」「土を突き固めた城壁の垣。幾雉もの壁をつき固めることから。」などの意味があった。
・で、「城雉(ジョウチ)」=城壁とか城とかの意味。(「雉」は城壁の上のひめがき。)
・こういうのも、何の説明もなく、載せてるんだよな・・・誰かさんが云ってたように、「辞典」じゃないね、こりゃ。出来の悪い「参考書」ってとこか。
・同じような意味での熟語として、「雉門(チモン)」・・・キジが通る門ではない(^^)・・・①宮城の五つの門の第2門 ②諸侯の宮殿の門 のこと。
・その他「雉(きじ)」の意味での熟語
「雉犇(チホン)」=雉の如く慌てて逃げること (*模試で出題したと思う)
「雉列(チレツ)」=つらなりならぶ
「雉噫(チイ)」=歎く声
「雉雉(チチ)」=入り交じるさま
「雉経(チケイ)」≒縊死 (縄で咽喉を扼して自殺すること。一説に、雉のごとく頸を圧し息をとめて死ぬこと。)
・その他故事成語類に当たるもの
「雉膏(チコウ)を食らわず」(「雉膏不食」・・・・雉のあぶらの美味なのを食べない→才徳があっても用いられない喩え *「井渫不食」と類義四字熟語だな。
②霍:カク、にわ(か)、はや(い)・・・すべて音訓掲載あり・・・
・掲載熟語は、「霍乱」「霍然」「霍霍(カクカク)」・・・にわ(か)・はや(い)に対応するところに掲載されている。
・第2版に文句はないが、辞典によって、「霍霍」の意味が微妙に違っていて面白いから紹介します。
 大漢和:刀先のひらめく形容。又、こえ(声)のはやいこと。
 字 通:あわてる。また、かがやくさま。
 大字源:①音声の速いさま ②光のきらめくさま
 漢字源:①ピカピカとひらめくさま。②わっわっと、あわてて叫ぶさま。 ←漢字源、おもしろすぎる(^^)
 こうなると、一つの漢和辞典だけではちょっと満足できないこと、わかるでしょ?
・ついでに、「霍」には「豆の葉」という意味あり。四字熟語の「漿酒霍肉」の「霍」はそういう意味ですね。同じような「豆の葉」の意味で使われている熟語 「霍食(カクショク)」=粗食の意。

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漢検1級 27-③に向けて その25 陬 阡 闌

2015年11月20日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その25>

●待ちに待った「帰蝶」(諸田玲子)、やっと借り出し・・・とても楽しみ~。信長の正室・お濃の話。作者がどんな物語を紡いでいるのか興味津々・・・どうも、この濃姫(帰蝶)の事は文献が少ないのか、時代考証もあいまいで、人物・逸話が今いち、よくわからない・・・でも、その分、小説家の想像力が物をいう世界・・・信長あたりの時代ものはとても好きでほとんど読んでいるが、この帰蝶の描き方は簡単だし、作家によって扱いが全く異なったりしてるんで・・あの司馬遼太郎なんかは天真爛漫だから、お濃の描き方も・・・なんて、書きだしたら長々と講釈しちゃいそうなので、この辺でオシマイ・・・また、読み終わったら、「読書」カテゴリーで感想書こうっと。
●・・・文章題作ったり(そのために青空文庫の登録済み文書を片っ端から読んだり)、図書館から借り出した本を次々と読んだり、4辞典を広げながら漢検漢字辞典第2版のチェックをしたり・・・と、とても忙しくて、手賀沼散歩もできない。ボクちゃん先生の漢字教室も覗いてみたいけど、その暇もなし・・・そのうち、息抜きでお邪魔してみたいなあと思ってるんだけどな、リンリンリン(^^;)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
・最近・・・というか、前からだけど(^^;)・・・第2版を批判的に読んでいると、色々と深く学習できていることに気が付いた。誤字脱字はそれほどないけど、前から云っているように、記載内容がアンバランスだったり、不親切だったり・・・それをチェック・検証することで、知らずに、多くの知識・情報が得られている・・・。しょもない辞典だけど、そういう使い方があるんだ(笑)👍👍👍
①陬:シュ、スウ、すみ、くま、かたいなか
・「かたいなか」以外は、音訓掲載あり。「かたいなか」は意味①の中にあり。で、その意味の説明の後に、熟語で「陬遠(スウエン):片田舎」とある・・・んだったら、ちゃんと、訓に「かたいなか」も載せておけよ(ーー)何考えてんだろ(ーー)
・ついでに、「陬月(ソウゲツ):陰暦1月の異名。「スウゲツ」とも読む」だって・・・これ、逆じゃないの???「スウゲツ・・・ソウゲツとも読む」に。しかし、この「ソウゲツ」、どこから取ってきたのだろ???よくわからん(ーー)
・大漢和・大字源・字通・漢字源の4辞典はすべて「スウゲツ」、しかも「ソウゲツ」という読みは無かった・・・。
・現行音にも「ソウ」音ないし・・・(たしかに辞典には「ソウ」音もあることはありましたが・・・)
・なお、辞典によれば、陰暦1月を「孟月(モウゲツ)とか孟陬(モウスウ)」と呼んだことから、「陬月」を正月(1月)の異名とした由。
②阡:セン、みち、あぜみち、はかみち、しげ(る)
・音訓はすべて掲載あり。熟語は「阡陌」(=みち、あぜみちの事)「阡阡」(=草木のしげるさま)。
・以前もどこかで記載したと思うけど、熟語で、或る意味、有名な「阡眠(センベン)」・・・「眠」を表外音の「ベン」で読む特殊な熟語・・・これは載っていない。「眠」のところにあるかと思ったら、「眠」のところには(また、これも文句あるが)「眠蔵(メンゾウ)」という更に特殊な熟語しか載せていない・・・「メン」は表外音でも現行音にもナシ(実は唐音)・・・これはどこかで説明しましたね(^^;)
・で、「阡眠(センベン)」・・・実は「セン“メン”」とも。(「阡眠」の意味は「①はるかなさま ②草木の茂ったさま」)
・大漢和・字通「センメン」、大字源「センベン・センメン」、漢字源「センベン」。
・問題集なんかの問題では「センベン」になっているのが多いようですね・・・。
・ちなみに、「はかみち」に対応する熟語・・・「阡表(センピョウ・センビョウ)」(=墓道に立てる碑) てのがありました👍
③闌:ラン、てすり、たけなわ、た(ける)、おそ(い)
・「おそ(い)」以外は音訓掲載あり。「おそ(い)」は、意味③に「たける、たけなわ、さかり。また、半ばすぎ。おそい。」とあり、そのあとに熟語「闌夕」とある。ただし、この「闌夕」の読みも意味も載っていない(ーー)・・・なんで、こう、不親切なのかね?自分で勉強しろってことかい(ーー)
「闌夕(ランセキ)」=夜半を過ぎるころ。夜ふけ。深更。←類義語候補か(^^) 深更=ランセキ(闌夕)なんちゃって(^^)

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漢検1級 27-③に向けて その23 鉗 鏐 

2015年11月19日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その23>

●みなさんの合格報告を受けて、自分も「合否サービス」ってのを見てみた・・・最初、何度照会しても、「登録と一致しません」とかなんとかになって焦りまくり・・・とんでもない失敗でもやらかしたかと思い、冷や汗かいた・・・どうやら携帯の番号をミスって登録していたみたい・・・本来の「・・・2801」を「・・・2701」で照会したら、出た!! あ~良かった(^^;)自分の携帯番号って時々忘れてしまうんだよん。
●これでどうやらキリの良い2ケタの回数、「10回連続合格」🎶🎶🎶・・・中堅リピーターの仲間入りってとこでしょうか(^^)まさか、登録ミスで失格なんてことないだろな(ーー)リンリンリン!!・・・あとは点数がどうなるかのみ・・・近来にない楽しみ🎶🎶🎶(・・・「近来」がすぐ変換できなくて、「金罍」になっちゃうんだよな、私のこのPC・・・(^^;)) 3回目の190点超えなるか!!ナンチャッテ🎶🎶🎶
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
①鉗:ケン、カン、くびかせ、はさ(む)、と(じる)、かなばさみ
・第2版にも、音訓読みはすべて掲載されている
・熟語は、
 くびかせ :「鉗梏(ケンコク)」=くびかせと手かせ
 はさ(む)・かなばさみ:「鉗鎚(ケンツイ)」=かみそりとつち(かなばざみとつち)」「鉗子(カンシ)」=はさみの形
 と(じる):「鉗口(カンコウ)」 *「ケンコウ」とも読む
 が掲載されていた。
・音読みによる意味分けはないようだけど、このうちの、 「鉗子(カンシ)」を「ケンシ」と読むと、別の意味になる。
・大字源も漢字源も、
 ①「ケンシ」=くびかせをはめられた囚人
 ②「カンシ」(俗語)=くぎぬき、ピンセットの類
 ③「カンシ」=手術用外科用具
 だって・・・。同じような意味で、くびかせをつけられた者という意味で、
 「鉗奴(ケンド)」=「鉗徒(ケント)」=くびかせをはめられた罪人、「鉗赭(ケンシャ)」=くびかせと罪人の着る赤い衣
 なんていう熟語もあり、すべて「ケン」読みだった・・・。
②鏐:リュウ、リョウ、こがね、しろがね
・これも音による読み分けはなかった・・・。熟語の掲載もなし。
・字通に「鏐鉄」(=紫磨金のこと)とあるぐらいで辞典にも熟語はほとんどなかった。「鏐鉄」・・・たぶん「リュウテツ」でok。(字通での音は「リュウ、キュウ」) *大漢和等では「リョウは「鐐」に同じ」とあり、江戸時代の「南鐐銀」を思い起こさせる・・・。
・さて、第2版には、意味として、「①いしゆみのへり ②こがね。黄金の美しいもの。③しろがね。銀のうつくしいもの。」とある。
・このうち、①のいしゆみのへり・・・各辞典の説明はほぼ同じで、「弩眉のこと、弩の眉なり」との説明・・・なんじゃ、「弩(いしゆみ)の眉(まゆ)」って???・・・と思ったら、「眉」には「ふち」という読みがあった(^^;)字通にも(現行音にはないが、叮嚀に「弩の眉(へり)なり」と読みが振ってあった・・・たぶん、字通の編纂者も、私みたいに勘違いする奴がいたらと思って親切に振ってくれたんだろう(^^;)テヘッ👍)

👍👍👍 🐑 👍👍👍



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漢検1級 27-③に向けて その18  欠(逋欠) 逞

2015年11月15日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その18>

●祝!!藤川球児、トラトラトラに復帰🎶あの剛速球がまた見られる~🎶なにしろ、全盛期の球児の超剛球ストレート、バックネット裏で観戦したときはホント、驚いた\(◎o◎)/!グオ~ンって音がしたんだよ、しかも打者の手前で浮きあがったんだよおおお・・・今はムリかも知れないが、なにしろ、楽しみ~・・・もう、かれこれ10年ぐらい前になるのかな、今は無き、あの広島市民球場での“耳・目撃”・・・・。
●27-③も、球児なみの超剛速球を1~2球は投げてほしいリン、27-②みたいに130キロ台の緩いストレートばかりじゃ面白くもなんともないリン🎶・・・最近、良い音色(点数)が出るから、ちょっと傲慢でいい気になって好き放題鳴いてる、ずずむしのリンリンでちた・・・(って、ボクちゃん先生とのやりとり知らない人が見たら“なんやねん”てなもんよねリンリンリン🎶)
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●「欠(ケン)」・・・逋欠(ホケン)のつづき・・・
・大字源などによれば、
 ①あくび、(身を)かがめる など・・・「ケン」・・・欠伸(ケンシン)、欠身(ケンシン)=礼をする・かがむ、噫欠(アイケン)=おくびとあくび
 ②かける、足りない ・・・「ケン」「ケツ」両読みあり・・・欠字(ケンジ)=文章中の脱落した文字 *広辞苑では「ケツジ」。欠剰(ケンジョウ)=不足と余り
 ③かり、借りがある ・・・「ケン」・・・(逋欠のほか)欠債(ケンサイ)・欠負(ケンプ)=税を納めない、積欠(セキケ・ン)=累積滞納する、欠籍(ケンセキ)=税の未納を記録した帳簿・・・
 (注)「欠負」:字通は、これだけ「ケップ」と読んでいた。
・①と③の意味の読みの場合は「ケン」で読むことに注意しておいたほうが良いですね。②の場合は「ケン」でも「ケツ」でも良さそう。
●「逞」・・・「逞(たくま)しい」とか「不逞の徒・不逞の輩」とか・・・
・「テイ、たくま(しい)、たくま(しくする)、こころよ(い)」
・漢検2でも上記音訓読みはすべて載っている。が、意味②の「ほしいままにする」のところに、「不逞」の熟語を載せている。これ、おっかしいんじゃないの???・・・たしかに、「逞」には、(現行訓読みには無い)「ほしいままにする、ほしいまま」という意味・読みがあるんだけど、じゃ、この「不逞」は“ほしいままにしない(=謹直とか?)”の意味なのかあ???そうじゃないでしょ(ーー)
・「不逞」の意味・・・
 大漢和:①わがままにふるまうこと、また、その人 ② 満足せぬこと。逞は“快”。
 字 通:不法の者
 漢字源:①ルールを守らずわがままにふるまうこと ②不満に思い満足しないこと
 大字源:①こころよく思わない ②満足しない ③悪事をする者
・「不腆」の例でもわかるけど、「腆(あつ)い」の反対だから「(“うすい”という意味になる)不腆」・・・でも、「腆」そのものの読みとしては「あつい・・・」だから「あつい」の所に「不腆」となってんでしょ。
・同様に、この「不逞」は現行訓読みに対応させるなら「こころよい」(つまり、「不逞」なら“こころよくない”意)の所か、その他のところで説明すべきなんじゃないかな・・・少なくとも、「不逞」で「わがまま(ほしいまま)」という意味もあるようなので。でも「逞」一字では“堅い、謹直”のような意味はないわけで・・・。
・ちなみに、
 ①「こころよい」に対応すると思われる熟語:逞快(テイカイ)=心持ちの良いこと・思うままにこころよくふるまう、逞願(テイガン)=願望をほしいままにする
 ②「ほしいまま、ほしいままにする」に対応すると思われる熟語:逞志=我が思うままにする、逞意=思うままにふるまう、逞施=きままにする

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漢検1級 27-③に向けて その17 輟 輾 軫 

2015年11月14日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その17>

●車ヘンの字・・・つづき・・・
①「輟」・・・冒頭格言(?)の「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」の「輟」・・・
・「テツ、つづ(る)、やめ(る)、とど(める)」・・・漢検漢字辞典第2版にもすべて音訓で掲載されている・・・
・漢検辞典では、「輟耕」「輟食」の2熟語が掲載されている。いずれも「やめ(る)」「とど(める)」意の熟語。
・「作輟」も「やめる、とどめる」意の熟語ですが、なんと、念のため調べたら、大漢和にしか、掲載されていなかった。
・「つづ(る)」の熟語はいろいろ探したけど見つからなかった・・・どうも2字以上の熟語はない模様。(文章中に使われている「つづる」という意味での「輟」は一字で使われている)
・さて、この「輟」・・・大字源によれば、「少し欠けて繕った車」という意味だそうで、「車をつくろう、直す」「つづる」(字通)ということを表している由。「綴」に通じている由・・・なるほど、と思ったけど、熟語が無いんじゃ、仕方なし(^^;)
②「輾」・・・輾転反側の「輾」・・・
・「テン、デン、ネン、めぐ(る)、ころ(がる)、ひきうす」・・・漢検2でもすべて掲載されている・・・
「輾」は半回転(半転) 、「転」は一回転(周転)。(また、男性の寝返り方が「輾」で、女性の寝返り方は「転」と説明しているブログかなんかがあったと記憶している・・・この点は、辞典ではよくわからなかった・・・)
・「ひきうす」は分かりやすい・・・「碾(テン、デン、うす、ひ(く))」に通じている
・ただ、「ひきうす」の意味のときは、どうも「デン」音の模様・・・どの辞典も明確ではないが、大字源に「デン・・・ひく、ひきうす」と説明があり、「石輾」となっている。読みは振っていないが、説明の並びから「セキデン」と読むのではないか・・・。他に、他の辞典に「水輾」「輾房(=水車小屋)」などがあったけど読みが振ってなかった・・・でも、「スイデン」「デンボウ」と読むのかも知れない・・・・。漢検さんがどう読むかは不明。
③「軫」・・・天子の軫念(シンネン):天子が心を痛めること・天子の心(漢検)・・・
・「シン、いた(む)、うれ(える)」・・・漢検2では「うれ(える)」は意味欄の方でのみ掲載。
・漢検辞典では意味③の「いたむ、うれえる」で「軫念」「軫懐」の2熟語掲載。意味①車の横木、転じて車。意味②ことじ。琴の弦を支えるこま。(相変わらず、意味の順番と熟語掲載がアンバランス(ーー))
・漢検2の意味①&②の内容は各辞典とも似たり寄ったりだが、漢字源がすこし詳しい・・・漢字源によれば、「①よこぎ(車の後部にあるよこ木。また、車台を組み立てるこまかい材木)②琴の弦を巻いて調節する軸木・・・きめこまかい木で作ったよこぎや柱・・・」。
・この説明に沿うように、漢字源では、
 「軫念」=天子が“きめこまかく”心配すること
 「軫懐」=心に“深く”心配する 「軫憂」=きめこまかく心配する
 という感じで、“こまかく”とか“深く”とか、非常に正確?に意味の説明をしてくれている。他の辞典や漢検では、あっさり「いたむ、心配している」とか「うれえる」とかで、ここまでの緻密な説明にはなっていない・・・。・・・漢字源もなかなかヤルな・・・私の中ではちょっと評価が上がりつつある。
・ついでに、意味①の「車のよこ木・車」に対応する熟語・・・「車軫」、意味②の「ことじ(琴柱)・・・」に対応する熟語・・・「琴軫」・・・なんてのがありました👍

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