漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その77 糲 

2015年12月19日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その77 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
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●10干12支・・・私の覚え方(というか、導き出し方)
例1:大正12年は?・・・1923年・・・(私の基準)1911年“辛亥”革命・・・
   「辛亥」の12年後・・・①10干より・・・「辛」の12年後は「癸」、 
               ②12支より・・・「亥」の12年後は「亥」  *だから「癸亥(キガイ、みずのとい)」。
例2:2015年は?・・・上記1911年基準で(60年周期なので)1971年も「辛亥」・・・2015年はその44年後
   「辛亥」の44年後・・・①10干より・・・(40年後も「辛」、その4年後・・・「乙」) 
               ②12支より・・・(36年後も「亥」、その8年後・・・「未」) *だから「乙未(イツビ、きのとひつじ)」
10干=甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸 
12支=子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
(①・②の覚え方は、6/22付「27-① を終えて・・・1級チャレンジャーのために・・・(その1:干支の覚え方)」をご参照ください。)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<糲:レイ、ライ、ラツ、くろごめ、あら(い)、そまつ(な)>
・第2版・・・「そまつ(な)」以外は音訓にあり。掲載熟語などは、「粢糲(シレイ)」「粗糲(ソレイ)」「疎糲(ソレイ)」「癘粢(ラッシ・レイシ)」「糲(くろごめ)」。
・「糲粢」だけ「ラッシ」「レイシ」どちらで読んでも可ということか・・・こういう法則性のないのが一番困る(ーー)大漢和・大字源・漢字源は「レイシ」のみ・・・。
・各辞典によれば、「糲」の熟語で「ラツ」「レイ」両方で読んでいる熟語は、(辞典によっては「レイ」のみの熟語もあります)
 「糲飯(レイハン・ラツハン)」「糲餐(レイサン・ラツサン)」「糲米(レイベイ・ラツベイ)」(←大字源は「レイマイ・ラツベイ・ライマイ」)
・・・と、ムチャクチャですね(ーー)・・・少なくとも漢検掲載熟語の読みだけはしっかり覚えるしかなさそうです(ーー)
・さらにややこしいのが、漢音・呉音などの取り扱い(読み方)、辞典によってチト(とても)異なってました。
 大字源:レイ(漢・呉)、ライ(漢)、ラツ(漢)
 漢字源:レイ(漢)、レ(呉)、ラツ(漢)、ラチ(呉)・・・ははははは、もう無視するしか手だてなし(^^;)
・ちなみに、漢検2および各辞典ともに、音による意味分けはありませんでした。・・・余計、混乱するジャン!!

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漢検1級 27-③に向けて その76 粲  糝

2015年12月18日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その76 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
●音訓整理・・・大字源と漢字源も活用して音訓&熟語の再整理を進行中・・・全5冊のノート中、やっと3冊分を消化。あと2冊!!その一部を、下記のように、「漢検漢字辞典第2版」と比較しながら公開しています。理解の深化に役立てば幸いです👋
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<粲:サン、しらげよね、あき(らか)、あざ(やか)、きよ(らか)、わら(う)>
・漢検2では「きよ(らか)」は意味欄の方でのみ記載されているだけ。熟語は「白粲」「粲粲」「粲然(=燦然)」
・「粲粲」と「粲然」は「あき(らか)」・「あざ(やか)」のところの熟語として記載されているが、他の辞典によれば、
 「粲然」=あきらか、清らか、笑うさま・・・という意味があるようだ。
・一字訓読み問題で「粲然ー粲らか」と出た場合、「きよ(らか)」と回答したら×になるのかな(ーー)なんか、×になりそうな気がする(ーー)
・「わら(う)」に対応する熟語は載ってませんが、「一粲(イッサン)に供する」とか「一粲を博す」とか使いますね。また、「笑粲(ショウサン)」という熟語もありますが、こちらは分かりやすい・・・。
<糝:サン、シン、こながき、めしつぶ、ま(ぜる)、まじ(える)> *この「糝」、前もどこかで書いたかもしれない*
・「まぜる、まじえる」は訓読みには載せていない・・・意味のほうで説明しているのみ(ーー)
・熟語は「糝粉(シンこ)」「糝薯(サンジョ)」。
・「糝粉」・・・音読みなら「サンプン」(大漢和)
・「糝薯」・・・漢検2はハッキリと「サンジョ」のみ。漢字源もハッキリと「シンジョ」のみ。(^^) *他の漢和辞典(大漢和・大字源・字通)は掲載なし。***広辞苑では「シンジョ」*** ・・・これ、普通に、昔から「シンジョ」って読(呼)んでいませんか~。
・故事の中に「七日、火食せず、藜羹、糝(サン)せず」・・・孔子の「陳蔡の厄」で有名?・・・火食も米をまぜた羹も食えない悲惨な目に遭った故事らしい・・・。
・ついでに、綺麗な熟語「糝野(サンヤ)」=米粒を野にまき散らす→雪景色の形容・・・そろそろ、関東平野でも“糝野”が見られるかも。

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漢検1級 27-③に向けて その75 蹻 屮

2015年12月17日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
手賀沼公園入口の閑散たる風景
<漢検1級 27-③に向けて その75 >
●真冬の特訓中・・・「syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)」を公開中です。奮ってご参加ください。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<蹻:キョウ、キャク、キョク、あ(げる)、おご(る)、かんじき>
・第2版では音訓すべて載っていたと思う・・・第1版より充実・・・ただし、熟語掲載はナシ。音による意味分け(の説明)もナシ・・・(ーー)。
・意味のところで
 ①あ(げる)、足をあげる・・・
 ②強くさかんなさま 
 ③おご(る)・・・
 ④わらじ、ぞうり
 ⑤かんじき
 と詳細に分けて説明しているのに・・・。意味のところだけ、しっかり書いたってダメでしょう、・・・漢字の辞典なんでしょ(ーー)
・ま、それはちょっと置いておいて、真夏の特訓・模試(第9回)で、この「蹻」を使って、
 「1. 其の馬、蹻蹻(キョウキョウ)たり 2.小人、蹻蹻(キャクキャク)たり 」の音読みを出題しました。
 その後の調べ方の精度向上により、この同語・異音・“異義”語の分かりやすい説明を発見しました ・・・
 漢字源「キョウキョウ」は、「頭をあげ、背が高くて強そうなさま」「キャクキャク」は「底の高いくつをはいたように、つまらぬ人がいばるさま」だって(^^)・・・とっても分かりやすい説明でした👍他の辞典や漢検辞典も同じような意味ではあるけど平坦極まりない説明なのに、この漢字源の説明は出色でしたね👍
・漢検の最初の意味のところに戻ると、対応する熟語を、各辞典から拾うと・・・
 意味①・・・蹻足(キョウソク)=足を(高く)あげる、・・・
 意味②・・・蹻蹻(キョウキョウ)、蹻勇(キョウユウ)、蹻騰(キョウトウ)=勢い良く走る、「四牡蹻蹻(シボキョウキョウ)」(大漢和)・・・
 意味③・・・蹻蹻(キャクキャク)
 意味④・・・屮蹻(ソウキャク)=わらでつくったくつ、わらぐつ(大漢和・字通) *「・・・布衣屮蹻して、羊を牧す」
 意味⑤・・・乗蹻(ジョウキョク) *この「蹻」は「」に通ずとの説明あり(大漢和) 
       *同じ大漢和で「蹻車(キャクシャ)」=そりぐるま という熟語あり。この場合の「蹻」は「」に通じる由・・・。
       (参考)現行読みなら、「檋:キョク、キョウ、かんじき」、「橇:キョウ、セイ、ゼイ、そり、かんじき」 
 (注)大漢和は、漢検と同じく、④と⑤を意味分けしている。大字源には「かんじき」ナシ。漢字源は「かんじき」あるも熟語ナシ・・・。
 その他・・・蹻然(キャクゼン)=しっかり定着しないさま(大字源) *大漢和は「キョクゼン」
・・・もうっ!!ややっこしくて脳みそ破裂しそう(ーー)こんなん、超1級の試験じゃないと出ないよな(^^;)
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(ついで)
 屮蹻の「屮」:①音訓は「テツ、ソウ、め、めばえる」ですが、「くさ、わら」という意味も持ってます。②ネットなんかだと、この「屮」が「屮」と表示されているものがほとんど・・・。「屮」は「屮」の異体字と書いてるものもあるけど、「屮」と「屮(サ、ひだり)」は違う字・違う音訓・意味であるという説明もありますよお・・・。ま、この「屮」の字が書き問題で出ることは、絶対といっていいほど、無いと思いますけどネ👍👍👍

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漢検1級 27-③に向けて その74 沾 罠

2015年12月16日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その74>
●漢字の漢音・呉音・慣用音・・・前にも書きましたが、これらの音を1級漢字中心に調べ直している。スッキリすることもあるし、余計、混乱することもある。漢字の世界は奥深いというかなんというか、長い歴史をかかえている中での蓄積で、多種多様な読み方や意味になってしまっているんだろう。なにしろ、3000年の歴史を背景にしたものだからな・・・。以前見たNHKのドキュメンタリーで、古代の文字で生き残っているのは漢字だけとかなんとか言っていた。・・・このドキュメンタリーは面白いから何度も見ている👍
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<沾:テン、セン、チョウ、うるお(す)、うるお(う)>
・第1版では<テン、セン、うるお(う)>
・掲載熟語は「沾湿」・・・読みナシ
・こういう時って、必ず、辞典によって読み方が多様なんだよな、まったく(ーー)
「沾湿」の読み・・・
 大字源「センシツ・テンシュウ・テンジュウ」漢字源「テンシツ・テンシュウ」字通「センシュウ」大漢和「センシツ」・・・ははははは(^^)
・似たような熟語で「沾濡」・・・
 大字源「センジュ・テンジュ」漢字源(熟語なし)字通「センジュ」大漢和「センジュ」・・・ふふふふふ(^^)
・ついでに、「沾沾」・・・
 大字源「センセン・チョウチョウ」漢字源「チョウチョウ」字通「センセン」大漢和「センセン・チョウチョウ」・・・ひひひひひ(^^)
 *この「沾沾」の意味・・・
  大字源:①取り繕うさま ②軽薄なさま ③風の吹くさま    
  漢字源:大字源とほぼ同じ。
  字 通:自得するさま
  大漢和:大字源とほぼ同じ。
 *ちなみに、「チョウ」音をつかった熟語は、この「沾沾」しか見当たらなかった・・・。
・漢音、呉音、漢・呉音、慣用音の音も、大字源と漢字源でだいぶ異なってました・・・掲載省略・・・混乱するだけ・・・へへへへへ(ーー)
<罠:ビン、ミン、わな>
・音訓はこのとおり。熟語記載なし。ただし、意味のところに「わな」とは別に、意味②に「あみ。獣をとらえる網。」とあった。
・「なわ」は邦語なのでせいぜい「罠網(わなみ)」という語が記載されていた。 
・この、意味②のほうの熟語・・・「修罠」しか見当たらなかった・・・(漢字源にはこの熟語記載なし)
 字通:「ビン」音しかないので「修罠(シュウビン)」と読むのでしょう・・・直接のルビはないので不詳ですが。
 大漢和・大字源:「修罠を張る」という言い方で紹介されているが、読みのフリはなし・・・シュウビンでもシュウミンでもどっちでも良いのかも。
 ちなみに、ビン(漢音)、ミン(呉音)。
 なお、大漢和には、「うさぎあみ」の所でこの熟語記載があるので「兎をとらえる何かの網、わな」って感じでしょうか・・・他に「しかあみ」という意味もあるみたいで、対象外漢字での熟語が一つ記載されていましたが、省略。

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漢検1級 27-③に向けて その73 鬘 鬚

2015年12月15日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その73 >
●syuusyuu模擬試験問題(27ー③用)・・・第3作はほぼ完了。第4作目を作成中。今回は夏の特訓と違い、極力、出題範囲を意識して出題していますので、前20作とは趣を異にしていることと思いますが、いかがでしょうか。・・・そういえば、漢検漢字辞典第2版からの出題っていつからなんだろう・・・相変わらず出題範囲・時期のことはよくわかっていない者ですが(^^;)、第2版の中からも出題はしています、念の為。・・・高得点を狙う方は、問題を先取りして第2版までマスターしようとしているでしょうし、出たあと「新出だあ~」と騒ぐよりは、前倒しで「ヘンっ、やっと出たか」ぐらいの感想にしたいものだリンリン(^^)・・・
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<鬘:バン、マン、かつら、かずら>
・第2版に音訓すべてあり。掲載熟語は、「華鬘(ケマン)」「玉鬘(たまかずら)」。
・この「鬘」は、音では「マン」で読まれる場合が多いようですねえ・・・音を調べたら、これは各辞典で異なっていてややこしいけど。
 大字源:バン(漢音)、マン(呉音)
 漢字源:バン(漢音)、マン(慣用音)、メン(呉音)
 だって・・・。
 こういうの、こ、ま、る・・・。
<鬚:シュ、ス、あごひげ、ひげ>
・こちらは、大字源・漢字源ともに、「シュ」(漢音)、「ス」(呉音)・・・「ス」音での熟語なし(見当らず)。
・こういうところにも「鬘」と「鬚」の字のどちらが古いかがわかるような・・・当然、呉音使いの「鬘」の方が古い字なんでしょうね・・・勝手な想像ですが・・・。
・熟語・・・たくさんあります。
 鬚髯(シュゼン)、虎鬚(コシュ)、鬚塵(シュジン)、鬚頬(シュキョウ)、鬚貌(シュボウ)=ひげづら、鬚髪(シュハツ)・・・
・鬚鬣(シュリョウ):(これは“たてがみ”ではなくて)長鬚(チョウシュ)=長いひげのこと。 *以前、「鬣」には“たてがみ”以外にも現行の読みには無い意味がたくさんあることを紹介しました👍
・鬚眉(シュビ)=男子・・・こんな類義語は出ないとは思いますが(^^)
 漢字源:男子のこと。昔は女子はまゆを剃ったので、ヒゲとマユがあったのは男子のみであったことから。
 大字源:男子のこと。昔、男子の美しさはヒゲとマユにあると考えられたことによる。
 ・・・両辞典で、ちょっとニュアンスが違う所も(こういうところは別に困らないので)、なんとなく面白いですね(^^)

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漢検1級 27-③に向けて その72  穢 稷 穡

2015年12月14日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その72 >
●真冬の特訓・・・「syuusyuu模擬試験(27-③用)」を開始しました。ぜひ果敢にトライしてみてください。この時期から1月初旬にかけて公開していきたいと考えています。本番が2月早々なので、この時期にチャレンジして、復習や学習に役立ててください。さて、何回続くか(^^)真夏の20回はとてもムリですが、5回~10回ぐらいを想定しています👍
なお、感想なりコメントなりをお寄せいただければとても嬉しいです。よろしくお願いいたします👍
●文章題訓練・・・模擬試験開始に伴い、一時中断します。なお、その他の記事については適宜今まで通り、続けていく予定です。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<穢:ワイ、アイ、エ、あ(れる)、けが(れる)、わる(い)、きたな(い)>
・第2版にも音訓すべて載ってます。
・掲載熟語は、「蕪穢(ブワイ)」「穢行」「穢土(エド)」「穢身(エシン)」「汚穢(オワイ)」「垢穢(クエ)「産穢(サンエ)」「醜穢(シュウワイ)」
・「蕪穢(ブワイ)」・・・漢字源では「ブアイ」だけ。漢検では「ブワイ」としていますので要注意。
・「穢行」・・・漢検は読みを振っていない・・・大漢和「ワイコウ」字通・大字源「ワイコウ・アイコウ」漢字源「(熟語なし)」
・以前、「エ」音の熟語は仏教関係の熟語だから・・・とかなんとか書いたと思いますが、正しくは、「エ音は呉音で、古くから中国へ伝来していた仏教関係の熟語は昔からの漢民族の音(これが呉音)である「エ」音が多い」ということだと思います(考えなおしました)。
「ワイ」は漢音、「アイ」は慣用音・・・だから、「ワイ」でも「アイ」でもどっちで読んでも良いとは思いますが、それにしても「蕪穢」は「ブワイ」で決め打ちしていますからね、漢検さんは・・・(--)ま、でも、「アイ」慣用音といっても「ワイ」で読んでいる熟語が多いですね、ここに掲載している熟語以外でも・・・。
<稷:ショク、きび、たおさ>
・第2版にも音訓すべて載ってます。
・が、意味のほうは、「①きび 「黍稷」」「②五穀の神、そのやしろ。「社稷」」「③たおさ。」・・・で、下つき熟語で「后稷(コウショク)」←説明なし記載(ーー)
・「后稷」=(大字源)「①太古、農事を担当した長官。「后」は長官の意。「稷」は五穀の意。②周王朝の始祖。舜の時代、「后稷」の官に任じられた(史記・周紀)。」・・・って、何の説明もなく、こんな難しい熟語を載せておくんだもんなあ(ーー)
・「たおさ」なんて、「田長(たおさ)」の事なんだから、「稷官(ショクカン)=農事を掌る官」と載せておけば良いのに・・・。
・「きび」関連の熟語・・・稷食(ショクシ)=きびの食、稷米(ショクベイ)=高粱、たかきび。稷黍(ショクショ)=稷や黍。すなわち五穀のこと。
・ついでに、
 「稷狐(ショクコ・ショッコ)」「稷蜂(ショクホウ)」・・・これらは、城孤社鼠の類・・・穀物の神の祠に巣くう狐や蜂のことで、君主の側に仕える悪臣にたとえる・・・ということだそうです。
<穡:ショク、とりい(れ)、とりい(れる)、お(しむ)>
・第2版にも音訓すべて載ってます。
・これも、意味のほうで、「①とりいれ、とりいれる ②農事 ③おしむ、ものおしみ」って、意味②が入っていて、そこに「穡事」「稼穡」(=農業、農事のこと)となっている。・・・わざわざ、「②農事」としなくても「とりいれ、とりいれる」の方で対応できるんじゃないかなあ(ーー)
・「穡事(ショクジ)ー穡(とりい)れ」っていう熟語・一字訓読の問題は無いってことで良いのかしら???
・「おしむ」は、「吝嗇」の「嗇」に通じるということですが、「穡」の字での熟語は見当たりませんでした。

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漢検1級 27-③に向けて その71 窶 穹

2015年12月13日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その71 >
●予告・・・「syuusyuu模擬試験(27-③用))」近日公開(^^)
・文章題訓練もだいぶ続けているし、そろそろ、本格的な学習・・・冬の特訓・・・に入る準備をしています。つまり、また、「syuusyuu模擬試験」の作成・実施です(^^)
・自分の復習にもなるし、作ることで全分野を深掘りすることになるので、自分の力も相当つくことがわかったので、なんとか作りたいと思っています。2月に入ってすぐ27-③ですので、この時期に実施しないと(復習の時間も考えると)間に合いませんよね・・・。今度はなるべくオーソドックスな模擬試験にしたいと思っています(^^;)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<窶:ク、ロウ、まず(しい)、おか、つか、やつ(れる)、やつ(す)> *「やつれる、やつす」は邦語であるが、「まずしい」と同義にとらえている向きもある由(字通)
・第2版、音による意味分けあり・・・「ク」=まずしい、「貧窶(ヒンク)」・・・ 「ロウ」=おか、つか 「甌窶(オウロウ)」(=塚、小さな丘)
・訓には「おか、つか」の読みなし・・・意味のところで熟語とともに載せている・・・こういうトコロがイカンと云っているのに(ーー)
 *まずしい(やつれる、やつす)・・・窶国(クコク)=貧乏な国、窶国の民。窶困(クコン)=貧しくて困苦する。窶人(クジン)=貧しくて賤しい人・・・
 *おか、つか・・・以前、故事成語類で、「部婁(ホウロウ)に松柏なし」「培塿(ホウロウ)に松柏なし」って記載しましたが、本来は「“培窶(または培塿)”(ホウロウ)に松柏なし」ってのが適切な熟語なんじゃないでしょうかね・・・両字ともに「おか」って意味があるから。・・・「部」や「婁」は音が通じていることによる当て字的な使い方なんじゃないでしょうか。ま、一般的に通用しちゃっているみたいだけど(ーー)
<穹:キュウ、あな、おおぞら、ゆみがた、おお(きい)、たか(い)、ふか(い)>
・第2版、「ゆみがた」以外は訓にあり・・・音熟語は「あな」以外は、まあ、有るといえば有る・・・
・掲載の音熟語・・・
 「穹窿」「蒼穹」「青穹」「穹石」(=大きい石)、「穹谷」(=①深い谷 ②大きい谷、空谷。*弓なりに窪んだ大きな谷(漢字源))、「穹廬」=モンゴル族の移動式住居
・訓の「あな」と「たか(い)」に対応する熟語がないようなので・・・
 *「あな」・・・「穹窒(キュウチツ)」=穴をきわめふさぐ、鼠の穴とも(大漢和・字通)。ねずみの穴を全部探してふさぐ(大字源)。「穹岫(キュウシュウ)」=山の岩穴
 *「たか(い)」・・・穹嵌(キュウカン)=高くけわしい処、穹然(キュウゼン)=高く大きいさま
 
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漢検1級 27-③に向けて その69 筝 竇

2015年12月12日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その69 >
●真夏の特訓で作った模擬試験問題、今になっても根強い人気があるのでしょうか(^^;)意外に“売れて”いますねえ、毎朝、アクセス分析の「ページごとの閲覧数」ってのをチェックすると・・・。それと、「熟語の読み・一字訓読」シリーズ・・・これは面白くもなんともない記事ですが、矻矻と学習されている方がいらっしゃるのでしょうか、あるいは、熟語の検索で当該ページがひっかかるのかな(^^;)いずれにしても、直近の記事だけでなく、過去の記事も広範囲に読まれているようで、ちょっと嬉しい・・・。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<筝:ソウ、ショウ、こと、そうのこと、しょうのこと> *「ショウ」は呉音。「ショウ」では音熟語見当たらず。
・熟語は「筝曲(ソウキョク)」、「下つき」で「風筝(フウソウ)」←何の説明もなし・・・。
・「しょうのこと」も意味欄での説明のみ。・・・ま、これはマイナーだから問題にはしないが(ーー)。でも、筝簫(ソウショウ)=しょうのこと。
・問題は「風筝」・・・
 *各辞典によれば、①凧、いかのぼり、紙鳶、風鳶 ②(軒先につるす)風鈴  ・・・という意味。
 *「筝」自体とはあまり関係のなさそうな、この熟語をシレっと載せている・・・こういうトコロが何を考えているのだ!と、いいたい(ーー)
・まさか、「風筝」=風鈴なんて、類義語問題で出すつもりじゃないだろな(ーー)・・・なんと姑息な(ーー)
<竇:トウ、トク、あな、あなぐら、くぐり、みぞ> *「トウ」も「トク」も漢音・・・こういう時は音による読み分けがある筈・・・
・第2版では、「くぐり」以外は音訓表示あり・・・音による読み分けの説明はナシ・・・大体、音熟語の掲載がナシ・・・
 *あな、あなぐら・・・竇窖(トウコウ)=円形と方形のあなぐら、竇際(トウサイ)=あなぐらの辺り
 *くぐり・・・閨竇(ケイトウ)=圭竇=小戸、くぐり門。竇逕(トウケイ)=袋露地や小路。脇道。
 *みぞ・・・(「瀆・涜(トク)」と通じている由) 四竇(シトク)=中国の4つの大川のこと。 *「山川林沢、四竇に祭る」(周礼)
  この「四竇」は大漢和・大字源・字通ともに「シトク」と読んでいるから、間違いなさそう・・・。
・問題は「四竇(シトク)」以外の“みぞ”とか“水道”とかに当たる「竇」の読み・・・
 *大字源では、
  ①トウ(漢音)=あな、あなぐら、くぐりあな、・・・
  ②トク(漢音)=みぞ、水道  類:「瀆」
  とあるので、「水竇」という熟語は「スイトク」と読むのかと思ったら「スイトウ」(大字源・字通・大漢和とも)・・・。
 *なんじゃこりゃ、辞典もおっかしいんじゃないの?と思って、さらに、大漢和を精査したら、大漢和には、
  ①「トウ」音で、「みずぐち、水道」
  ②「トク」音では「みぞ」
  とあり、大漢和としては首尾一貫してた・・・だから「水瀆」は「スイトウ」(=みずぐち、水道)、「四竇」は「シトク」・・・。
 *大字源の音分け①・②の、②の中の「みぞ、水道」と一緒くたにしているのがマズイのかもしれません・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その67 瞽 瞎

2015年12月11日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その67 >
●27-③申し込み・・・
・ちょっとヤル気がまだイマイチですが、機をつける意味で、申し込んだ。しかし、どう考えても198以上はムリっぽい・・・でも、7-11で申し込んで清算したら、珈琲缶3個無料券が貰えたから実質4700円弱の検定代金だった(^^)ラッキー(^^)
・そんなことはともかく、いずれにしても、27-③は、少しは難度上げて、更なる向学意欲を増進するような問題にしてくれないと面白くないよ、漢検さん・・・。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<瞽:コ、くら(い)、おろ(か)>
・第2版には音しか載ってませんね・・・意味②のほうで「くらい、おろか」と説明はありますが・・・。
・意味①は「目の見えない人、盲人。「瞽女(ごぜ)」」、意味②は「おろか、道理にくらい。「瞽言」「矇瞽(モウコ)」」となっている。
  *盲人を意味する熟語・・・瞽者(コシャ)、瞽工(ココウ)=盲人の楽人・・・など、たくさんあるのに何故「瞽女(ごぜ)」だけなの?
  *くらい・おろかを意味する熟語・・・瞽見、瞽説、瞽叟(注)など
 (注)瞽叟(コソウ)
 *皇帝・舜の父の名。愚昧で肉眼は見えても善悪を分別する心眼が見えなかったから、こう言われた由。また、真の盲人だったとも。
 *これから生まれた故事成語が、「瞽叟は移らず」=瞽叟のような愚昧の著しい者は善に移れない。
<瞎:カツ、くら(い)>
・第2版には音訓ともあり・・・ただし、熟語はまったくナシ(ーー)。
・意味は、「①片方の目がみえないこと ②くらい、道理にくらい」だって・・・。
・これだけではいかにも不親切極まりなしですねえ・・・「瞎」の字の熟語は以下に記載する以外にもたくさんありましたよ。
・各辞典によれば、片方だけでなく「③盲目」という意味もあるようです・・・瞎子(カツシ)・瞎女(カツジョ):盲目者、瞎馬(カツバ)=盲目の馬
・また、俗語として「④でたらめ」という意味もあるようです・・・「瞎鬧(カツトウ)」「瞎説(カツセツ)」
・四字熟語・故事成語:「盲人瞎馬」、「盲人、瞎馬に騎る」=極めて危険な行動の喩え。・・・こういう大事な成語あるのに・・・。今度出るかな(^^)
・なお、「瞎虎(カツコ」は片目の虎、「瞎字不識」=字を知らない人をそしる語、「瞎榜」=学問がないのに科挙に合格した人をそしる語・・・なんてのもありました。

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漢検1級 27-③に向けて その65  矜 瞿

2015年12月10日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その65>
●小さなドラマ・・・斬奸状・・・
・書き問題の「斬奸(状)」・・・当初、すぐ頭に浮んで、解答欄に記載したのが「讒諫(状)」・・・なぜこんな熟語が浮かんだのか、今でも不思議といえば不思議だけど、この時はフッと浮んできてしまった・・・こういうことってありますよね、特に「語選択」では・・・。
・こうなるとイケマセン、考えれば考えるほど、心の中で、「これでいいんだ」「これで合ってる」「新出の問題なんだ」・・・と自己肯定・自己満足の悪魔の声が囁きだす・・・
・過去、この種の問題で(この悪魔の囁きにやられて)こういうミスを何度かした経験もあり、「これはイカン」「頭を冷やさないと・・・」と、一旦、この問題を回避した・・・(回避したままで放置すると、そのままということにもなりかねない危うさはあるのですが・・・)
・その後、解答欄に全回答を埋めた後、この「ザンカン」に立ち戻り・・・たしか残り5分程度あったと思う・・・
・あらためて、当初の回答「讒諫」をしげしげと見ると、「そしって、いさめる」って変な熟語を作ってんなあ・・・と、「こりゃ、絶対、間違ってる!しかも、こんな難しい単語や熟語を書き問題で出すわけがない・・・」と頭が冷静に働いた・・・
・んで、何気なく、隣の同音異語問題の「ザンカン(慙汗)」をフト見たら、「慙」の上半分の「斬」が目に飛び込んできた!!おっとおおお!「この“斬”、“斬る”・・・カン、奸佞邪知、奸属、奸臣、奸人・・・おっとおおお、「奸(人)」を斬る」・・・これだあああああ・・・・・
・と、正解に気がついたら「試験終了1分前で~す」のコール!!(たしか、コールあったような気が・・・)・・・ちょっとアセアセ、手も震え、消しゴムも震えたけど、なんとか「讒諫」を叮嚀に叮嚀に消して、ここは冷静に冷静にトメハネクズシに注意して「斬」、「奸」、と書いた・・・簡単な字で良かったあ~(^^;)・・・と、ホント、今から考えると、この一分間、自分の中では、小さな小さなドラマが、まさにドラマチックに展開されていたのでありマチタ・・・しかし、これで貴重な2点をゲット、おそらくは暫くは(自分では)塗り替えられない大・新記録が達成された瞬間でちた・・・オシマイ。
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<矜:キョウ、キン、カン、つつし(む)、あわ(れむ)、ほこ(る)、やもお>
・第2版では、すべての音訓が載ってます。
・音による意味分けと掲載熟語も以下のとおり・・・
 「キョウ」:①あわれむ、かなしむ・・・「矜育」「哀矜」「矜恤」 ②つつしむ・・・「矜厳」 ③ほこる・・・「矜恃(持)」
 「キン」 :ほこの柄・・・掲載なし
 「カン」 :やもお ・・・掲載なし
 「コン」 :矜羯羅(コンガラ) 不動明王の脇侍。矜羯羅童子。「金羯羅(コンガラ)」とも書く。 (*「矜」:現行音にはないが、「コン」音)
・各辞典を調べると、一杯、音があり、辞典によっても異なる・・・
 たとえば、大字源・・・①キョウ(漢・呉) ②キン(漢・呉 ③キン・ギン・ケイ・キン・ゴン(呉) ④カン(漢)・ケン(呉)・・・こんなん、覚えきれん。覚える必要もナシ(ーー)
・伝えたいことは2つ・・・
 ①漢字源では「あわれむ」意味の熟語も「キン」音で読んでいるものが多いから漢字源で学習している人は要注意かも
  漢字源では「矜育(キンイク)」「矜恤(キンジュツ)」「矜哀(キンアイ)」など・・・これらは漢検辞典ではすべて「キョウ・・・」読みのみです。
 ②第2版に掲載のない、音に対応する熟語
  「キン」(ほこの柄)・・・「棘矜(キョクキン)」(大字源)「棘棗(キョクソウ)を伐りて矜(キン)となす」(漢字源)
  「カン」(やもお、年老いて妻のない男)・・・矜寡(カンカ)=鰥寡(カンカ)
<瞿:ク、み(る)、おそ(れる)>
・第2版では、すべての音訓あり・・・掲載熟語:「瞿然(クゼン)」「瞿瞿」←読みないが、「クク」だと思われる。
 「瞿然(クゼン)」=驚いてみるさま、おそれるさま、(ほかにも、多様な意味あり
 「瞿瞿(クク?)」=おどろきあわててみる、(ほかにも、多様な意味あり)
・「瞿瞿」に読みが振ってないのは「瞿瞿(キョクキョク)」という読みもあるからかもしれない(^^)
  「瞿瞿(キョクキョク)」=喪に服している時の視線・不安そうなさま(大字源)、心が動揺して物のはっきり見えないさま(大漢和)
  *字通、漢字源には「キョク」音なし。
  ま、この「瞿瞿(キョクキョク)」のほうは、覚えておいても受検には役立たないと思う。

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漢検1級 27-③に向けて その63  癘 癰

2015年12月09日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その63 >
●「漢検1級『猫姐(ねこねえ)』が行く」ブログ・・・「猫の飼い主」さんの新たな引っ越し先です。ハンドルネームも新たに、模擬試験問題第9回目を提供してくれています👍恰好(格好)の学習材料ですのでトライしてみてください。問題を多く解けばそれだけ力がつくことは間違いないです👋
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●漢検第2版から・・・
<癘:レイ、ライ、えやみ、はやりやまい>
・第2版の音訓:レイ、ライ、えやみ (「はやりやまい」は意味の方にあり。)
・掲載熟語は、
 「疾癘(シツレイ)」「疫癘(エキレイ)」「瘴癘(ショウレイ)」 :いずれも、「えやみ、はやりやまい」のこと。疫癘。
 「癘気(レイキ)」:感染症や皮膚病などをおこす悪い気。
・問題は「ライ」音・・・「瘻」のところで説明しましたが、「ライ」音は「癩(ライ)」のことで、「らいびょう・ハンセン氏病」のこと。
・ただし、「レイ」音にも「らいびょう、えやみ、・・・」(大字源ほか)と、「らいびょう」を意味するものがある。
・だから、たとえば「癘病」・・・「癘病が流行している」とかだったら「レイビョウ」、「癘病はらい病のことだ」とかだったら「レイビョウ・ライビョウ」と読む。
 *大字源では、前者は「レイビョウ」、後者は「ライビョウ」と振っている。
 *「癘人」(=悪疾のこと。らい病のことと思われる。大漢和・字通所載。)・・・大漢和では「ライジン」、字通では「レイジン」。
・結論
 全部「レイ」で読んでも×には出来ないと思うが・・・(^^;)
<癰:ヨウ、はれもの>
・掲載熟語は、「癰腫(ヨウシュ)」、「癰疽(ヨウソ)」 *「癰は浅くて大きいもの、疽は深くて悪性のもの」との説明あり。
・大字源では、「腫れが大きくて根の浅いのが「癰」、深いのが「疽」」となっていた。ま、似たような説明ですが・・・。
・こういう説明が入っているのが理解を助け深めるからOK(^^)・・・他でもバランスよく、そういう説明を増やしてほしいもんだ(・。・)
・四字熟語では「吮癰舐痔」が有名・・・。
・第2版では「癰疽」は上記のとおり、「はれもの」の意だけですが、「癰を治療する者、医者」(大字源・漢字源)という意味もあるようです・・・孔子の説話の中に出てくる用語でもあるようですから、一応、頭にとどめておいた方が良いかも。「癰疽が行く」なんて文章があったら、医者のことですから(^^)・・・間違っても「悪性のできものが歩いている!!」なんて、勘違いしないように(^^)

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漢検1級 27-③に向けて その61  瘤 瘻

2015年12月08日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その61 >
●日本統一漢字辞典・・・「ボクちゃん日記」のボクちゃん先生の大構想・・・こういう発想がいいですね(^^)漢字界(ってのがあるのかどうか知らんが)の閉塞を打ち破る大発想・・・🎶垂名竹帛・竹帛之功🎶、ぜひ実現してほしいものです、ふふふ。 *漢字の世界が閉塞しているかどうかも知りません、言い過ぎだったらゴメンね<(_ _)>・・・「信長の野望」みたいでカッコいいリン!(^^)!

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●漢検漢字辞典第2版から・・・
<瘤:リュウ、はれもの、こぶ、じゃまもの>
・第2版では、熟語「贅瘤(ゼイリュウ)」、読み「はれもの、こぶ」・・・大見出しの「瘤(こぶ)」の意味④で「じゃまなものや目ざわりなもののたとえ。「目の上の~」」とあるのみ。
・この、訓読みの「じゃまもの」がどうにも気になって色々と調べた・・・
・結論は、和訓(邦語)で、どうやら主として“子供”のことを指しているらしいことがわかった。
  漢字源「①こぶ。しこり。②こぶ(日本)。足手まといになるもの。特に子供のこと。」
  大修館(漢語新辞典)「国語。じゃまもの。厄介者。また、子供。」
  (大漢和・字通・大字源には、この「じゃまもの」の意味・説明が全くなかったと思う・・・で、念のため、国語辞典にも当ってみた)
  広辞苑「こぶ:・・・⑤邪魔なもの。妨げとなるもの。⑥厄介者。特に子供をいう。「~つき」」 
  *大辞林・大言海も広辞苑とほぼ同様の内容だが、大辞林に「連れ子。じゃまになるから・・・」とあった。
<瘻:ロウ、ル、はれもの、こぶ>
・第2版の音訓では<ロウ、ル、こぶ>のみ(「はれもの」ナシ。)でも、意味では、「①首の周りにできるはれもの ②背骨がまがる病気 ③こぶ」。
・熟語は意味の①~③とは関係なく、「瘻管」「痔瘻」「胃瘻」が記載されている。
・こういうところがイカンと云ってるんだけどな・・・「意味は重要度順に載せている」んだったら、①~③の熟語なりを載せなきゃダメでしょ(-_-メ)
・たしかに、各漢和辞典を調べても、そんなに多くの熟語はありませんが・・・
 ①はれもの:瘻癘(ロウレイ・ロウライ)=首のはれものと癩病(ハンセン病)のこと。*「瘻」は「瘰癧(ルイレキ)」の意。
 ②背骨がまがる病気:痀瘻(クル)=佝僂(クル) *「痀」は対象外。 ・・・他で、対象外でも載せている熟語あったでしょ、まったくモウ(>_<)
 ③こぶ:「瘤」に通じるということで、この語での熟語は見当たらず。
 *②の意味の場合、「瘻」は「ロウ」でなく「ル」音(漢音・呉音とも)のようです(漢字源・大字源)。

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漢検1級 27-③に向けて その59 畭(畬) 疳 瘧

2015年12月07日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その59 >
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<畭(畬):ヨ、シャ、あらた、やきはた>
・第2版で、音による読み分けあり・・・。
 「ヨ」音の場合、開墾して2~3年の田・・・すなわち、「あらた(新田)」を意味する・・・「畭田(ヨデン)」のみ、熟語掲載あり。
 「シャ」音の場合、「やきはた、やきた」を意味する。
・紛らわしいけど、「畭田(ヨデン)」なら「新田に開墾した田、新田」のこと、「畭田(シャデン)」なら「雑草を焼き払った田」のこと。
・漢字源に分かりやすい説明があった・・・
 もともと、「中国の少数民族の名。主に福建や浙江に居住する焼き畑をする民なので、「畲(ヨ) 」といい、字体を少し変えて「畬(シャ)」とした」ということでした・・・。もともとは、この人たちやこの人たちのやっていた田を「畭・畬(シャ)」「畭田・畬田(シャデン)」と云ったんでしょうね・・・。
<疳:カン>
・掲載熟語は「脾疳(ヒカン)=小児の慢性胃腸病」、「下疳=性病の一種」「疳性」・「疳積」=・・・小児のひきつけ・貧血症・神経過敏症
・読みは「ヒカン」しか振ってなかった・・・けど、順に「ゲカン」「カンショウ」「カンシャク・カンセキ」でしょう・・・。
・問題は「類:癇」となっていること・・・
 *「疳癖(カンペキ)」なら「かんしゃく、癇癪」のことで「類」ということでOKだと思うが、
 *「疳積(カンシャク・カンセキ)」は(幼児の貧血症のことで)「癇癪(カンシャク)」とは異なるので注意が必要・・・。
 →「貧血のせいで幼児にカンシャクが生じた(発生した)」という問題だったら「疳積」と書かないと×でしょう
 →「幼児がカンシャクを起して怒っている」という問題だったら「癇癪」でしょうね・・・
 (大字源では、わざわざ「疳積」のところの説明で「「癇癪」とは別。」との記載があった)
<瘧(ギャク、おこり)>
・掲載熟語は「瘧疾(ギャクシツ)」(=瘧(おこり)に同じ)
・当て字で<瘧草(えやみぐさ)>・・・①リンドウの古名(リンドウの葉を瘧(おこり)の薬としたことから) ②オケラの別称
・①の説明などは良いですね・・こういうところは褒めてあげないと(^^;)
・ついでに、「疫病草」も当て字で「えやみぐさ」と読む。当て字で、「疫病(えやみ)」と読むから、これは簡単か・・・。

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漢検1級 27-③に向けて その57  猗 黎

2015年12月06日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その57 >
●漢検協会さんへのお願い(要請)
①漢検漢字辞典・・・「第3版」を出すつもりなら、今度は、少なくとも現行訓読みはすべて「訓」のところに掲載してほしい。わかりづらくてたまらん。ほかにも色々要請したいことあるが、最低限、これだけは実現してほしい。ま、第3版はいつになるかわからんけど・・・その時まで、こちらもお付き合いしているかどうかわからんが・・・これからの人のためでもあるからね(ーー)
②リピーター対策・・・何らかの新機軸を打ち出してほしい。(私のイメージしている“リピーター”とは、「一定回数以上連続合格の実績がある者」。)リピーターは検定合格のためではなく、“漢字の世界の奥深い世界を探求したいため”(漢検さんも推奨しているはず)に学習しているので表彰状や認定証が欲しいわけではないので・・・。以前もどこかにアイデア書いたりコメントしたりしていますが、ホント、何か考えてほしいもんだ(^^)・・・企業で商品開発・企画・営業推進部門を20年近く経験したし、経営コンサルタント(中小企業診断士)の資格・経験もあるから、アイデアはいっぱいあるんだけどな(^^) *診断士の資格は「更新制」になっちゃったので今は喪失してますけど(^^;)漢検さんにはそういう部門なりスタッフはいるのかね?アイデア・企画なんか、いくらでも無料で提供してあげてもいいよん、リンリン。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<猗(イ、ア、ああ、うつく(しい)、たお(やか)、なよ(やか)>
・第2版の訓読みには<たお(やか)、なよ(やか)>は載っていいない・・・意味の方にはあります。
・熟語は「猗嗟(イサ、ああ)」「猗猗」「猗靡(イビ)」「猗頓之富」  *「猗猗」は読みが振ってないが「イイ」で“いい”と思う(^^;)。
・気になったのは「イ」音も「ア」音も、両方とも「漢・呉音」となっていたこと(大字源)・・・こういう場合は、ほとんど、音による意味分けがあるので、じっくり見てみたら、「猗儺(アダ)」というのが“あっだ”(^^;)
・「猗儺(アダ)」=婀娜(アダ)・・・“婀娜”のほうが一般的ですね。
・ちなみに、この「猗儺」・・・
 大字源・漢字源「アダ」のみ。大漢和・字通は「イダ、アダ」の両読みでした。  *だから「イダ」と読んでも×にはならないかもしれない。
<黎(レイ、リ、おお(い)、もろもろ、くろ(い)、ころあい)>
・第2版の訓読みには<ころあい>は載っていない・・・意味③の中には「ころ、ころあい」と出ている。
・「黎明」・・・意味①の「くらい、くろい」の所に載せているけど、大見出しの「黎明」では「①夜明け、明け方 ②物事が始まる時期のたとえ」とあるよお・・・。訓で対応するのは「ころあい」の方なんじゃないのお?(^^)

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漢検1級 27-③に向けて その55 鷸 麕

2015年12月05日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<漢検1級 27-③に向けて その55 >
漢検漢字辞典第2版からー
●「鷸蚌の争い」の「鷸(イツ、しぎ、かわせみ)
・漢検漢字辞典第2版にも「鷸蚌之争」、「鷸冠」、「<鷸子(つぶり)>」掲載あり・・・(←当て字でなければ「鷸子(イツシ)」となる)
・このうちの、「鷸冠(イツカン)」・・・(漢検第2には説明なかったと思う)・・・
・通常の解釈では「かわせみの羽飾りのある冠」・・・
・面白いのは大漢和・大字源と漢字源の解釈というか説明が異なっている・・・
 大漢和・大字源:①カワセミの冠 ②しぎの羽で飾った冠鷸(しぎ)は雨の降るのを予知するので天文の官の冠とする)
 漢字源:カワセミは雨の降るのを予測するといわれることから、天文をつかさどる者がかぶった。
 だって(^^) *字通にも「鷸は雨を予測する」との説明あるも、肝腎の「鷸」が「カワセミ」なのか「シギ」なのか、判別つかず。
・さて、 「鷸冠」の「鷸」は“かわせみ”なのか“しぎ”なのか(^^)・・・漢字の先生はあまり詳しくなさそうなので、鳥類学者か天文学者、来てくれえ~(^^;)
・なお、ついでに、・・・「鷸蚌」の「鷸」は“しぎ”のことですね。
●麕(キン、クン、のろ、くじか、むら(がる))
・第2版で、「麕」は音による意味分けあり・・・「キン」=のろ、くじか 「クン」=むらがる、あるまる
・掲載熟語は、「麕至(クンシ)」(=むらがり来る)「麕集(クンシュウ)」(=むらがり集まる)
・「むらがる」の場合、「クン」で覚えておけば良いみたい・・・だが、辞典によっては以下のとおり。
 「麕至」:大漢和「キンシ」大字源「クンシ・グンシ」字通「キンシ・クンシ」
 「麕集」:大漢和「キンシュウ・グンシュウ」字通「クンシュウ」漢字源「クンシュウ」
 ・・・いったい、どうなってんだ(ーー)この辺が漢字の世界のよくわからないトコロ(ーー)・・・
・ついでに、「キン=のろ、くじか」に該当する熟語・・・第2版にはナシ・・・
 「麕身(キンシン)」=のろの形をした身体、「麕兎(キント)」=のろとうさぎ ・・・いずれも大漢和のみの掲載。

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