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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

ジュコウ、維(これ)祺い。以て、ケイフクを介す。

2018年01月09日 | 故事成語類
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●(またまた贅言・・・)(観てないからよく知らないけど)最近、“漢字”の“クイズ”みたいな番組が多い?或いは人気がある?他の人のブログやツイッターなんかを見てると、よく話題になっているような・・・で、倩、考えたんだけど、もしかしたら、こういう番組を漢検さん(というか、問題作りを担当している学識経験者さん?なんか)が苦々しく思ってんじゃないのかしら?“漢検1級てのは、こういうクイズみたいなんとはチャウんやで、もっともっと奥の深いものがあるんや・・・よっしゃ、ほなら、これからはしばらく漢検1級の“スゴさ”ってのをわからしてやらんかい!”とでも思ったかどうかして、“超”難化してんじゃないのかな(笑)
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●模試倉庫さんの模試、ぜんぶ復習終了・・・まあ、よく間違えた・・・1度やっただけじゃやはりダメだね、何度も繰り返してやらないと・・・良い復習になりました。今回は、全部、紙にいちいち鉛筆で書いて解いたんで、余計に学習が深化したような気がする・・・
●ついでに、模試倉庫さんの「大見出表問題」てのも、やりだした・・・あと1作を残して完了予定・・・
●今回は模試倉庫さんの記事に“負んぶに抱っこ”で<29-3>に臨もうかな・・・(笑)・・・
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●(「大見出表+α」問題で)「夭死」の対義語で“ジュコウ”とあった・・・「寿考」・・・なぜかできた・・・
●なぜできたのかを色々としらべていたら、当ブログにも「寿考」って熟語を掲載していた・・・けど、古代史関連の記事(「魏志倭人伝」のところ)の中に出てた・・・魏志倭人伝は古田さんの著作物で、何度も読んでるんで、それで記憶に残っていたのかも知れない・・・
●ついでに、さらに色々としらべたら、この「寿考」、詩経・大雅の詩の中にある・・・詩文の中の“ケイフク”も含めて故事成語類にもなりそうなんで紹介しとく・・・

ジュコウ(寿考)、維(これ)、祺(さいわ)い。以ってケイフク(景福)を介す 」

(寿考は本当に祺(さいわ)い。みんなでその景福を(神と人の間にあって)介し祝う。 *これはネットから解釈借用しました*)

ー参考ー(なんと、両熟語とも漢検2にも載っていた)
寿考(ジュコウ)
(漢検2):長生き。長命。 「考」は老いる意。
(広辞苑):(詩経・大雅、行葦)「寿考維棋、以介景福」」(「考」は老の意)ながいき。長命。 *広辞苑では「棋」となっているが、「祺」が正しいようだ・・・。広辞苑の誤植???

景福(ケイフク)
(漢検2):(「景」:)・・・意味④大きい。めでたい。「景運」「景福」・・・
(広辞苑):大きな幸い。 
 cf.慶福:めでたいこと。幸い。喜び。 

ー当ブログから抜萃ー 倭人伝(紹煕本三国志)
・・・その会同・坐起には、父子・男女別無し。人性酒を嗜む。(魏略に曰う。「其の俗、正歳、四節を知らず。 但 春耕・秋収を計りて年紀と為す)
大人の敬する所を見れば、但 手を搏ちて以て跪拝に当つ。その人の寿考、或いは百年、或いは八、九十年。その俗、国の大人(タイジン)は皆四、五婦、下戸(ゲコ)も或いは二、三婦。婦人は淫せず、妬忌せず。盗窃せず、諍訟少なし。其の法を犯すに、軽き者はその妻子を没し、重き者はその門戸及び宗族を没す。尊卑各(おのおの)差序有り、相臣服するに足る。租賦を収む。邸閣有り。国国は市有り。有無を交易す。使大倭(シタイイ(ゐ))之を監す。・・・
*文中の「寿考」、私は寿命と思っていたけど・・・。

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莫春には春服既に成り・・・ ~ 浴沂之楽 ~

2018年01月07日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●<29-3>、ここのところの超難化?で、受検断念する人や継続受検をあきらめる人も出てきているようだ・・・
●今度の<29-3>が一体どういう難度になるのか、興味津々・・・もし、同じような難度で継続するようだと、愈、“1000人受けて10人受かるかどうか”という(前にどこかで書いたような気がするが)、とても希少価値ある資格ってことになるか・・・こんな資格はどうでもいいけど・・・受かったって、その後も続けて学習いていなければ、すぐ実力は落ちるからねえ・・・
●模擬試験倉庫38&チャレンジャー向け模試その1終了~・・・直近の模試なので20~30分で出来ちゃうけど、それでも為になる・・・やはり、実際に書いて(練習して)みるってことは大事・・・
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●「莫春」・・・(漢検2)①くれ。ゆうぐれ。「莫春」・・・*読みのフリはないけど、“ボシュン”と読むんだろう・・・他の辞典などでもそうだし・・・「莫宿(ボシュク)」って読み問題を出した記憶あり・・・音による読み分けは書いてないが、“くれ”の意味のときは“ボ”と読んでおくのが適当だろう・・・
●この「莫春」、調べていたら、論語の一節の以下の文らしい・・・

・・・「曰わく、莫春には春服既に成り、冠者五六人、童子六七人、沂に浴し、舞雩に風し、詠じて歸らん。」(先進第十一)(述而第七)

*後半の「沂に浴し、舞雩(ぶう)に風し、詠じて歸らん」は記事にしたことあり。
*この文から、「浴沂之楽(よくきのたのしみ)」という成語、四字熟語が出来ている・・・

 <浴沂之楽(よくきのたのしみ)>
  悠々自適の楽しみのたとえ。名誉や利益の追求に心を向けないこと。「浴沂」:沂水(きすい)という川で浴すること。

*「ヨクキの楽しみ」って故事成語で出るかも・・・難問。地名でも、「鄒魯の学」なんてのが出題されたから侮れないかも・・・

●論語の一節は、ネット上に、以下のような解説があった・・・

*春の日に若者や子供と一緒に、沂水のほとりに遊び、温泉に入り、祭天の壇上で涼み、歌を詠じて師の家に帰ってこよう。のんびりして徳を養い、世に出ることを急がないこと。孔子が弟子たちに抱負をたずねたときに、曾皙が答えたことば。孔子も感嘆して賛成した。
*「沂」=魯の国の川で温泉がある。  舞雩=天を祭り雨乞いをする祭場。「ぶむ」とも読む。

*晩春の爽やかないち日、新調の春着を纏い近所の青年たち五六人とわらべたち六七人を連れだって、曲阜の町外れに流れる沂水のほとりで湯浴みをし、そこから数町南へ行った田んぼの中に、ぽつんと小高い舞(ぶう)台(昔から雨乞いの儀式が行われる所)の丘に登り、爽やかな風に湯上りの身をまかせ、すっかりいい気分になって、夕暮れともなれば歌をうたいながら家路を辿る。そんなごく平凡な日常生活を送れることが私のささやかな望みでございます」と。孔子はそれを聞いて「あゝ」と深いため息をついて、「私も點(曽晢の名)の考えに同調したい」と言った。(論語普及会)


(その他参考)
<沂:ギ・キ・ギン ふち・ほとり>
意味:①中国の川の名。沂水。 ②ふち。きし。ほとり。

・「沂」は川の名前の場合「沂水(ギスイ)」・・・「ギ」と読むのかと思っていたが、当該辞典では「キ」と読んでいる。
・以前、公開していた「沂」の熟語・・・
<沂:ギ、ギン、キ、ふち、ほとり>
ふち:(「ふち」は「縁」の意)沂鄂(キガク・ギンガク)=器物のへりにつけた凹凸文(凹を「沂」、凸を「鄂」という由) *大漢和は「ギン」読みのみ。 
ほとり:沂垠(ギンギン・キギン)=辺隅、へり、かたすみ *大漢和は「ギン」読みのみ。  
その他①:河沂、海沂、江沂、臨沂・・・ (これらは「ほとり」の意と思われる)
その他②:「ギ」音は地名・川の名などで使われている。
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「天下に三つのタッソンあり」・・・ほか4つ

2017年12月27日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・<29-3>の申し込みを完了した。よく考えたら、<29-3>本番まで、もう1か月ちょっとしかないんだ・・・年度第3回目は矢張り早いですねえ・・・。特に臘日・鶏旦を挟んでの日程なので、余計短く感じるのかも・・・。
・まだ、あまり力が入らんけどなあ・・・しかし、そんなことは言ってられない。これは自分自身(の心)との戦いであるのだから・・・この間読んだ、宮城谷さんの「呉漢」・・・紹介し忘れたけど(疎覚えなので正確ではないかもしれないが)“志というのは、人に笑われるくらいのものでないと志とはいえない・・・”なんてのがあった・・・以前、成績優秀者で表彰されたときに壇上で“満点めざしているんですが・・・”と言ったら、会場で嗤笑されたことを思い出した、ははははは。
・29-2直後に立てた学習方針・計画などとはだいぶ逸れた学習になっちゃったけど(この件は別途整理予定)、そろそろ復習中心の本番向け学習に楫を切らんとイケナイ・・・。
・でも、ま、今回も新規の“大きな”取り組みとして、
 ①広辞苑を中心とした国語辞典掲載熟語などの網羅的学習(当て字、音熟語、訓よみ熟語などなど) 
 ②<29-3向け模試>5作(作成過程での漢検2辞典掲載熟語などのチェック・深掘り)
 を完了したので、とりあえずは自己満足。
・さて、模試等で、出し残した故事成語類について5つほど紹介・・・これらも国語辞典などに掲載されている熟語などなので、故事成語類あるいは語選択問題などで出るかも・・・
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天下に三つのタッソン(達尊)あり   

 *三達尊 デジタル大辞泉 :(「孟子」公孫丑下から)天下で尊ばれる三つのもの。朝廷では爵位、郷里では年齢、民を治める者では徳。
 *三達尊 広辞苑もほぼ同様(朝廷では爵位を尊び、郷党では年歯(よわい)を尊び、世に処し民を安んずるには徳を尊ぶこと)
 *達尊  広辞苑:世間一般に尊ばれる物事。官爵・学徳の類。


智仁勇の三者は天下のタットク(達徳)なり (=三達徳)
 *三達徳 デジタル大辞泉 :三達徳(「礼記」中庸から)時代や身分を超えて、どんな 場合にも通じる三つの徳。智・仁・勇をさす。
 *三達徳 広辞苑:(中庸)広い天下のどこででも一般に通ずる三つの徳、すなわち智・仁・勇。三徳。
 *達徳  広辞苑:古今東西を通じて変わることのない徳。

宋(の)德は隆盛にして、治教はキュウメイ(休明)なり

大学章句「宋朝の徳は盛んとなり、その統治と教化は立派で明らかであった」*休明(キュウメイ):(「休」は大の意)君徳の大きく明らかなこと。

*大辞林・第三版 休明:〔「休」は大きい意〕 君徳大きく英明なこと。
*広辞苑:(大辞林とほぼ同じ)君徳の大きく明らかなこと。
 
堯の君たるや、ギギ(巍巍)たるかな、唯、天を大なりと為す 

(論語) 巍巍蕩蕩=高大で広遠なさま(論語・泰伯)
 *漢検2では「巍巍」=「魏魏」なので、「魏魏」でもOKかも知れない。

徳は大人をキイ(枳維)し、大人は卿をキイ(枳維)し、卿は大夫をキイ(枳維)し・・・邑は家をキイ(枳維)し・・・

*枳維(キイ)=上下がつながって蔽いたすけること。「ふせぐ、まもる」意あり。「徳は大人を枳維し、大人は卿を枳維し、卿は大夫を枳維し・・・邑は家を枳維す」(逸周書・小開解) *その他さまざまな読み・意味あるも略。
(大字源)連結して守る。からたちの生け垣で防備することからいう。「君は国を枳維す
(ネット)
《逸周書•小開》:「德枳維大人、大人枳維公、公枳維卿、卿枳維 大夫、大夫枳維士、登登皇皇、君枳維國、國枳維都、都枳維邑、邑枳維家、家枳維欲 無疆。」 ⇦ これを“八枳”というらしい。 
 *これは、過去模試で何度か音読み問題で出題している。

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名教の内自ずから楽地あり

2017年11月13日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●広辞苑調べをしていたら、「名と明と銘」・・・この字のつく同音異義語がたくさんある・・・まとめようかと思ったけど、かえって混乱させそうなのでヤメた・・・大体わかると思うけど・・・例えば、「明君と名君」「明主と名主」なんかはわかりやすいと思うが、「名器と明器」や「名徳と明徳」なんかは、ちょっと意味が相当異なるから難しいとは思う・・・でも、こんなの、1級では出ないだろう・・・ただ、文章題の中で出されるとちょっと困るかも知れないけど・・・あと、「名と銘」・・・これは「銘」のほうを理解しておけば大丈夫かも・・・
●ということで、調べていたら、広辞苑に「名教」があった・・・

・過去記事(「漢検1級 28ー②に向けて  故事成語類問題その35」)で、

 メイキョウ(名教)の内自ずから楽地あり:人倫の教えを守っていればその中におのずから愉快なことがある

 と掲載していたもの・・・。

名教:(広辞苑)人として守るべき道を明らかにする教え。儒教

デジタル大辞泉:人のふみ行うべき道を明らかにする教え。また、 儒教の教え。

goo国語辞書【名教】:人のふみ行うべき道を明らかにする教え。 また、儒教の教え。名教の内自ずから楽地有り《「晋書」楽広伝から》人倫の教えを行う 中に、おのずから楽しい境地がある。

・こんな調べから、“後追い”で確認できることもある・・・

<ついで>
(広辞苑)
明珠:①透明でくもりのないたま ②すぐれた人物のたとえ。
(三省堂 大辞林)
明珠:光り輝く玉。宝石。また、すぐれた人物のたとえ。 [句] 明珠兼乗も未だ一言 に若かず ・ 明珠を闇に投ず


(漢検2)
明珠暗投(メイシュアントウ)
どんな貴重なものでも、人に贈るときに礼儀を失すれば、かえって恨みを招くたとえ。また、貴重なものをその価値のわからない人がもっているたとえ。「明珠」は輝く宝玉のこと。

大辞林:明珠兼乗も未だ一言に若かず 〔「新唐書薜収伝」による。 「乗」は馬車の意〕 何台もの馬車に積んだ明珠でも、主君のためを思う諫めの一言の価値には及ばない。

*この故事成語には、「すぐれた人物のたとえ」という意味までは含まれていないようだ・・・
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屏翰:大邦は維(これ)、ヘイ(屏)なり。大宗は維(これ)、カン(翰)なり

2017年11月08日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-2、合格はしていたようだ・・・が、何点とれているかは、ちょっと気になるところ・・・なにしろ、字が下手な上に、ちゃんと書けているかどうか、まだ心もとないところがあるからな(ーー;)今回は試験会場までの往復タクシー代も含めると受検費用は1万超えたデ・・・私事はあまり言いたくないけど、今回は逑が具合悪くて車で送ってもらうどころか(今でもそうだけど)、毎日の炊事・洗濯も熟しながらの受検だったからなあ・・・ま、一応、受かっていたようなので一安心ではあるが・・・
●さて、昨日は到頭自転車屋さんに行って、ヘルメットと新規自転車購入の発注をした・・・早ければ今週中には入荷されそう・・・もう冬になっちゃうけど、愈、“手賀沼散歩&鳥見”復活~・・・というよりも、まずは体力づくりをしないとイカン・・・天気にもよるけど、10分も歩くと、もう疲れちゃってダメなんだよね(ーー)
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●さて、「屏翰(ヘイカン)」・・・「藩屏」とか「藩翰」とか「藩籬」とかの類義語を整理していてみつけた熟語でもあり、また、故事成語類でもあるようだ・・・
(色々と調べていたら、驚いたことに、なんと、あのボクちゃ先生のブログもネットでヒットして、とっくの昔にこの熟語が掲載されていた・・・漢字検定 漢検1級ブログ ボクちゃん日記PART2(漢検一級編) 【辞典1355】 屏翰(へいかん) 屏(かき)となって君主を守る重臣. 2014年05月08日
・・・ホント、ボクちゃん先生のブログも熟語の宝庫だなあ・・・勿体ない(^^)・・・)

屏翰(ヘイカン):(大字源)国家の重臣。

大邦は維(これ)、屏なり。大宗は維、翰なり :(詩経)の句に基づく。翰は、土塀の両辺を支える柱。
 大邦:(広辞苑)大きな国。大国。
 大宗:(広辞苑)①物事のおおもと。・・・②(略)

 *この詩経の一節から出てきた熟語のようだ。
 *なお、ついでだけど、
  同音熟語で「屏扞(ヘイカン):ふせぎ。まもり。藩屏。」というのもあった・・・これもほぼ同じ意味のようではあるが、重要熟語は「屏翰」のほうかな?

・ちなみに、この「屏翰」の使用例(文例)をネットで調べたら、ボクちゃん日記の熟語掲載以外に、(古いけど)、以下のようなのが見つかった・・・いづれも難読の文章の中で使われていたけど、こういうの、文章題で出されたらシンドイだろうなあ・・・


文例①
<第一次世界大戦期の貴族院 - 日中歴史研究論壇>
貴族院:帝国議会における上院・・・華族議員が中心. ・「貴族院の設は以て王室の屏翰を為」し、議員は「均く、上流の社会を代表する者」(伊藤博文『憲法義解』). →貴族院の 本分:「皇室の藩屏」「是々非々主義」の意識. 〔内藤一成 2008〕.・・・

若しそれ大にしては議院閉会の際、危急命令の発布を要し、小にしては会計上法規の外に臨時に処分するの必要を生じるの類、之を枢密院に諮詢して然る後に決行するは、即ち為政の慎重を加うる所以にして、此の場合においては枢密院は憲法又は法律の一の屏翰として、政事上の末弊たる濫横の処分を監視するの任に居る者なり。

文例② (出典・参考・引用 山鹿素行注・解「孫子諺義」 孫子孫武古典)
山鹿素行曰く、 ・・・
大全に云はく、・・・
輔字正に是れ輔車相ひ倚るの輔、須らく閑閑一段の理を講出し来るべし。
故に国の為に安攘の謀を効いたすを輔と為し、国の為に屏翰の力を宣ふるを輔と為し、国の為に奔走禦侮の忠を輸(いた)すを輔と為す。
凡そ此れ皆な将の事、故に国の輔と曰ふ。
正に将は其の輔の才を尽さざる可からず、組は其の輔の任を重くせざる可からざるを見るなり、と。・・・
 (語句解説 屏翰(へいかん):重臣。屏風と両辺の柱。)

文例③韓愈(韓退之) 「故自天寶已來,當藩垣屏翰之任・・・」(そうしたことから、天宝安史の乱より以来、藩翰・藩屏の重責の任にあたっていた)

文例④帝国議会の貴族院  (文例①と同じか)
「貴族院ノ設ハ以テ王室ノ屏翰ヲ為シ、保守ノ分子ヲ貯存スルニ止マルニ非ス。蓋立国ノ ...」
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人を犯すものはランボウ(“乱亡”)の患いあり (〇動乱滅亡 ✖治乱興亡)

2017年11月04日 | 故事成語類
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●ちょうど1年前(ホントに、11/4の記事!)、故事成語の記事で、
「今、漢検準1級の「完全征服」を復習していたら、気になったことがあったのでお知らせしておきます。
 憖、1級の学習に没頭していると、ついつい、筆が走ってあらぬ熟語を書いちゃったりしますし、ちょっと前に「乱妨」の記事を書いたこともあり少しく責任みたいなものを感じちゃったので・・・。

 ・人を犯すものは乱亡の患いあり
 
  *治乱興亡の「乱」と「亡」です。
  *「人を迫害した者 は、その応報が自分にも及び、乱れ亡びることになる」という意味。
 ・お間違いの無いように・・・。                             」
という記事を掲載しましたが、
この説明の中で、「治乱興亡の「乱」と「亡」です。」って書いたのは正しくなかったようだ・・・

 (大字源)
  乱亡(ランボウ):乱れたり滅んだりする。動乱滅亡。


 とあった・・・。「動乱滅亡」の「乱」と「亡」のようだ・・・。

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「乱亡」とは関係ないが、「乱暴」と「濫妨/乱妨」の違いについての記事は、何度か掲載していますので、そちらをご覧ください。
取り敢えず、広辞苑所載のものだけ再録しておきます・・・。

(広辞苑)
「乱暴」:荒々しい振る舞いをすること。無法な振舞。②粗雑であるさま
「濫妨/乱妨」①荒れまわること。荒らすこと。東鑑「濫妨狼藉を致すの由・・・」 ②掠奪すること、うばいとること
 *広辞苑には、一般的に使われている(と思われる)「乱暴狼藉」と、この「濫妨狼藉」の2つの四字熟語が別に掲載されている。
 乱暴狼藉:荒々しく振舞い、他人に危害を加えること。
 乱妨(濫妨)狼藉:(上記の「濫妨/乱妨」①のところに文例として出ているのみ) *ネットなどでみると、どうやら、中世・戦国時代の用語のようだ・・・「乱暴狼藉」との違いは、掠奪を伴うかどうかということらしい・・・
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「故事ことわざ事典」「成語林・故事ことわざ慣用句」の復習②(完)

2017年10月14日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・「故事ことわざ事典」(新文学書房 昭和58年出版)と「成語林・故事ことわざ慣用句」の復習完了・・・26-③で「仏に方便、聖人に権道」なんて出たからなあ・・・この時はやられたと思った・・・難しい漢字じゃないが、知らないと対応できないものがママあるのが故事成語類・・・キリないけど・・・でも、今見直すと漢検2にも「権道」は載ってんだよなあ・・・単なる熟語で載ってるんで、難しいといえば難しい・・・
・その①は漢検辞典掲載のものを中心にまとめたが、今回はそれ以外で、出たらちょっと引っかかりそうなものを選んだ・・・
・ぜんぶ、過去記事にあるものなので、習熟している人には無用ですが・・・でも、出たら面白いなあ・・・
・これで本日の記事は終了です・・・受検後、また、お会いいたしましょう👍
君国にして耕耘に務めざるは、キセイ(寄 生)の君なり

ギホウ(義 方)の訓(おしえ) : 正しい道を以って師弟を教育すること

キン( 瑾 )を懐きて瑜を握る   :美しい徳を抱持している意。

子供のネドイ(根問い・根問) :子供の知識欲の強いこと

ハクジョウ(柏 上)の桑(ソウ)  
 *貞操のかたい婦人をいう。女が柏上の桑の歌をつくって、王からまぬがれた故事による。 (注)「柏舟の操」とゴッチャにしないように注意。

フフン(傅 粉)かと疑う:顔があまりにも白いので白粉でもしているのかと疑った故事。(魏の文帝の故事)

フベイ(負 米)の嘆 :故事:( 「子路 米を負う」 貧しいくらしのこと )

フンド(糞 土)の言 :道理に外れたいやしむべき言をいう。

ホウダン(飽 暖)は淫欲を生ず

ホウチョウ(蜂 蝶)香に随う 

ユヘン(兪 扁)の術 :名医。ユは黄帝の時の名医。ヘンはヘンジャク(扁鵲)のこと。

ランヨク(卵 翼)の恩 :養育した恩をいう。

緑衣コウリ(黄 裏) :間色である緑が正色である黄に勝つ。貴賤がところを換えることをいう。

弱目(よわめ)のリョウゲ(霊 怪) 
 *体力や気力が弱っているときに悪霊や物の怪がとりつくということ。不運が重なって到来すること。「弱り目のリョウゲ」とも。「弱り目に祟り目」

礼楽ケイセイ(刑 政)その極は一なり

レンケイ(連 鶏)倶にセイ( 棲 )に止まる能わず 
 *闘鶏の鶏はすぐ喧嘩するから同じ止まり木にとまらせることはできない=両雄並び立たず

廉にしてカ( 化 )有り  :清廉潔白な人が他に良い影響を及ぼすこと

白馬 ロカ(蘆 花)に入る :禅。白色という点では等しいが質の点で違いがある・・・

髪をカン( 簡 )して櫛る 
 *髪の毛を一本ずつとかす。不必要に細かいことに念を入れるたとえ。「髪を簡して櫛り、米を数えて炊く」(荘子)

人をメンヨ(面 誉)するを好む者は背(ハイ)にしてこれを毀るを好む (荘子)

貧賤に戚戚たらず 、富貴にキンキン(忻 忻)たらず 
 *「・・・、富貴に汲汲たらず」ともいう。

憎い(憎々(ニクニク)の)腹からイトイト(愛 愛)が出る  :憎らしい嫁がかわいい孫を産む

鶏をして夜を司らしめ、リ( 狸 )をして鼠を執らしむ 
 *(韓非子):「リ」は野猫(または猫)のこと。

大羹は和せずしてイミ(遺 味)あり (礼記)・・・「大羹」のほうで出るかも・・・

テイカ(鄭 家)の奴は詩をうたう :「門前の小僧 習わぬ経を読む」の類

鉄桶をホントウ(翻 倒)す :ホントウ:ひっくり返すこと 
 *(仏)人間として脱することの難しい煩悩を克服して悟りを開くことのたとえ。

天地、ゼンコウ(全 功)無し :だれも完全な能力を持ち得るものではないということ。

ザイサン(在 三)の義  :父、師、君によって、人は食べていくことができるということ。

ザガラ(座 柄)に経が読まれぬ  :ザガラ:一座の客の状況。

シンイ(瞋 恚)去り難し家を守る狗の如し、ジシン(慈 心)失い易し彼の野鹿の如し

セキリン(石 淋)の味を嘗めて会稽の恥を雪ぐ  :セキリン:結石のこと

其の道に非ざれば即ちイッタン(一 箪)の食(シ)も人より受くべからず (孟子)

カイ( 階 )を釈(す)てて天に登る  :はしご無しで天に登ろうとする、不可能なことのたとえ

風はハソウ(破 窓)を射て灯(トウ)滅し易く、月はソオク(疏 屋)を穿ち夢成り難し
 *「風は破窓を射て灯火(ともしび)滅し易し」:みすぼらしい家や貧しくさびしい生活の事

寒時はジャリ(闍 黎)を寒殺し、熱時はジャリ(闍 黎)を熱殺す 

(ネット)表記的に闍梨とも書く。 ①阿闍黎の略。 ②禅宗では、僧侶一般を指す場合に用い られる。「闍黎よ」という呼びかけにも使われる。
(ネット)
『碧巌録』第四十三則
挙す。僧、洞山(とうざん)に問う、「寒暑(かんじょ)到来す、如何(いかん)が回避(かいひ)せん」。山云く、「何ぞ無寒暑の処に向かって去らざる」。僧云く、「如何なるか是れ無寒暑の処」。山云く、「寒時は闍黎を寒殺し、熱時は闍黎を熱殺す」。
「闍黎」とは阿闍梨(あじゃり)の略で僧の尊称、ここでは、「お前さん」という程の意。「殺」は意を強める助辞、ゆえに、「寒殺」「熱殺」は寒さに成り切る、熱さに成り切るという意。・・・
(ネット)“かんさい”“ねっさい”と読むとなってるネットもある。・・・熱時熱殺闍黎(ねつじにはじゃりをねっさいす). この殺という字にはコロスという意味は ない。・・・

キカン(飢 寒)身に至れば廉恥を顧みず 

キ( 機 )の前に薬なし  
 *「キ」はキコン(機根)のこと。仏の教えによって開かれる人間の潜在的能力。もともと能力のない者はどのようにしてもよくはならないということ

木もキ( 規 )によって直く、人は人によって賢し

コウカ(功 過)は少しも混ずべからず (菜根譚)

コクサク(刻 削)の道は、鼻は大なるに如くは莫く、目は小なるに如くは莫し 
 (韓非子) *「刻“鑿”」と書きそうになった・・・

イ( 衣 )、新を経ずんば、何に由りて故ならん

鼬のマカゲ(目 陰)  :疑い深そうに人を見つめることのたとえ。 マカゲ:手をかざして遠方をみること

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「故事ことわざ事典」「成語林・故事ことわざ慣用句」の復習①

2017年10月14日 | 故事成語類
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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・「故事ことわざ事典」(新文学書房 昭和58年出版)と「成語林・故事ことわざ慣用句」の復習中・・・26-③で「仏に方便、聖人に権道」なんて出たからなあ・・・この時はやられたと思った・・・難しい漢字じゃないが、知らないと対応できないものがママあるのが故事成語類・・・キリないけど・・・でも、今見直すと漢検2にも「権道」は載ってんだよなあ・・・単なる熟語で載ってるんで、難しいといえば難しい・・・
・そういう視点から、(漢検2掲載の熟語・言葉を中心に)一度、まとめたものを見直してみた・・・
・ぜんぶ、過去記事にあるものなので、習熟している人には無用ですが・・・でも、出たら面白いなあ・・・

コビキ(木挽き・木挽)の一升飯  :仕事が重労働なので大食することをいう
(漢検2)木挽(こびき):木をのこぎりでひいて、材木にすること。また、それを職業とする人。
タイギ(大 疑)は大悟の基
(漢検2)下つき:大疑(タイギ) 
良工は人に示すにボク( 朴・樸 )を以てせず 
 *名工は必ず完成品でなければ人に見せることはない。名を重んじるからである。
  (注)成語林は「朴」。手持ちの事典では「樸」。 ・・・「朴」のほうが一般的、通用性がありそう・・・「朴」で書いたほうがよさそう・・・
春マジ(真 風)に七里走って苫を負え  
 *急いで雨の対策をせよという教え。マジ:南風のこと
(漢検2)
〈真風〉まじ:南または南西の風。まぜ。 季夏

ならず者の振りズンバイ(飄 石)  
 *虚勢を張ったりするさま ・・・当て字だけど読みとかで出るかも・・・
 (漢検2)〈飄石〉ずんばい:小石。また、小石を投げること、そのような遊び。石投げ。

形に似せてヘソ(綜 麻)を巻く 
 *何をするにもその人の性格や個性が表れるものだということ ・・・これも同じ・・・
(漢検2)〈綜麻〉へそ:織機にかけるために、紡いだ糸を環状に巻きとった束。おだまき。

飛驒のタクミ( 工 ) 、和泉のソマ( 杣 ) :それぞれその腕前が一流で有名なこと
*「たくみ」の漢字は、「伎」「工」「匠」がある・・・読み問題かな?

粟のヒ( 粃 )有るがごとし (書経):いつかは選り分けられる運命にあるというたとえ 
*「粃」は対象外だと思ってたら、漢検2には「秕」の異体字って出てる・・・「秕」でも「粃」でも良いのか・・・
*他の記事で「粃」は対象外と書いていたかも・・・後日、調査しないと・・・

シシ( 肉 )食った報い ・・・「獣食った報い」でもよさそう・・・

風、エダ( 条 )を鳴らさず  :世の中、平穏無事なことのたとえ。出典「論衡」
  注:「枝」でもOKか・・・読み問題か・・・

昨日はヤモメ( 孀 )、今日は姑  :人の境遇の急変さ  *「寡」でも良いとは思うが・・・

カ( 蚊 )を駆(か)らず:親の方に「カ」を追いやらないこと・・・親孝行のたとえ。 

 *故事成語ことわざというよりも読みか、書きで出そうなものだな・・・「蚊」じゃなくて、「駆る」「駈る」のほうで・・・
 *「駈(か)る」でもOKだろう。「刈る」類は意味からして✖だろう・・・ 
  駆:中学…ク、か(ける)、か(る)準1…お(う)
  駈:ク、か(ける)、か(る)

(オマケ)
皮切りのイッキュウ(一灸) 
(漢検2)皮切り ②最初に据えるときの一つの灸(キュウ)。「―の一灸(イッキュウ)(何事も最初は苦しいということのたとえ)」
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遺佚せらるるも怨みず、阨窮すれども憫えず

2017年10月13日 | 故事成語類
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遺佚せらるるも怨みず、阨窮すれども憫えず

(漢検2)下つき:安佚(アンイツ)・遺佚(イイツ)・・・
(大字源)
 遺佚・遺逸(イイツ):①みすてられる。君から見捨てられる。②うしなう。なくする。なくなる。遺失。③わすれる。

・・・・(余談)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*「放棄」の類義語で、「遺佚」を出題したが、もともとはこういう故事成語で理解しておいた方がよさそう・・・

(ブログ)遺佚(いいつ):「遺佚而不怨、厄窮而不憫」(孟子)。 朱熹注:遺佚、放棄也。 遺佚=①見すてられて用いられない。「遺佚而不怨、阨 窮而不憫=遺佚せらるるも怨みず、阨窮すれども憫えず=主君に見捨てられても別に怨みもせず、どんなに困っても少しもそれを苦にしなかった。 ②わすれる。

(孟子の公孫丑篇)

「柳下恵は汚君を羞じず、小官を卑しとせず。進められては賢を隠さず、必ず其の道を以てし、遺佚(いいつ)せらるるも怨みず、阨窮(やくきゅう)すれども憫(うれ)えず。故にいわく『爾は爾たり、我は我たり。我が側らに、袒裼裸裎すると雖も、いずくんぞ能く我をけがさんや』と。故に由由然として之と偕にして、自ら失わず。援きて之を止むれば、而ち止まるなり。援きて之を止むれば而ち止まるは、是れ亦去るを屑しとせざればなり」

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君子の徳を脩むるはケイカンに始まる・・・

2017年10月06日 | 故事成語類
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・ヤバイな、トラvsベイ・・・CS第一st、14日(土)と15日(日)のデーゲームじゃないかあ・・・どうしよ(ーー)
・今日は雨天で阪神戦中止だし・・・メッセ骨折後ならし登板予定だったのにな・・・大和もケガしちゃうし、ちょっと暗雲???
・ということで時間がまたできたので、また模試の復習から脱線・・・

君子の徳を脩むるは笄丱(ケイカン)に始まり、鮐背(タイハイ)に終わる

笄丱(ケイカン)=青少年(字通)、初めて成年となった年頃(大漢和)、成人になりはじめの頃。丱は、あげまき。(大字源)
・鮐背(タイハイ):ふぐのようなしみのある老人という意味。「鮐」は1級対象外だが、「駘」に代替できる(と思ってる)。
 「鮐(タイ・ふぐ)」=駘背(タイハイ)=老寿 ・・・この「駘」は、「みにくい という意味。
 (注)大字源で調べたら、
  鮐背(タイハイ):年より。老人。年をとると背中にふぐの背の斑点のようなしみを生じるのでいう。同)台背
 となっていて、鮐背=台背のようだ・・・大字源には「駘背」という熟語掲載はなかった・・・以前調べたのは、字通か大漢和なので、どちらかには掲載されている筈・・・

・いずれにしても、後者の熟語は難しいから、出るとしても、

君子の徳を脩むるは笄丱(ケイカン)に始まる  ・・・までだろうか・・・ま、出ないな、故事成語では・・・。せいぜい、読み問題ぐらいかな?

*以前、孟子か、儒教系の出典だろうと思って疑問符つきで紹介していたけど、調べたら、出典は、<中論·脩本>らしい・・・
《中論·脩本》: 故君子修德,始乎笄丱,終乎鮐背・・・

*<中論>:正式名称『根本中頌』(こんぽんちゅうじゅ)は、初期大乗仏教の僧・龍樹(ナーガールジュナ )の著作。


<余談1>漢検2にも、(どこかで紹介済みだが)「駘」の字に“みにくい”意をもつ熟語はひとつ掲載されている。

 (漢検2)意味:・・・⑤「哀駘(アイタイ)」は、さえないさま。みにくいさま。・・・

<余談2>「笄」は女子のもの思っていたけど、古代では、男女ともに使うものだったんだ・・・認識を改めた・・・

(大字源)
 「笄」の字義
 🈩こうがい。かんざし。①たばねた髪をとめるもの。男女ともに用いる。②男子が冠をとめるために挿すもの。
 🈔こうがいを髪に挿す。女子は十五歳で髪を結い、こうがいを挿した。ひいて、女子が成年に達すること。

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屠門を過ぎてタイシャクする 

2017年10月02日 | 故事成語類
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・四字熟語の復習で「屠毒筆墨」の「屠毒」は“蠹毒”とか“荼毒”とかにはならないのかを調べていて見つけた故事成語?・・・になるのかいな・・・

屠門を過ぎてタイシャク(大嚼)する  

 *肉屋の前を通ると、口を大きくひらいてかむまねをする。肉を食べなくとも、それで気持ちを満足させる。

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ショショク馨(かんばし)きに非ず タクリョウ、禁なし・・・

2017年09月24日 | 故事成語類
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黍稷(ショショク)馨(かんばし)きに非ず 
 (注)「馨(かんばし)き」は現行読みにナシ。また、異なる読みをしているものもある

 ・黍稷非ㇾ馨(黍稷馨(かんばし)きに非ず):供物の黍稷が芳しいから神が感応するのでなく、人の明徳の力が神を感ぜしめるのだということ(書経)
 *馨:ケイ・キョウ かお(る)・かお(り)・・・現行訓には“かんばしい”はナシ。

(漢検2)
 ◎黍稷(しょしょく):もちきびとうるちきび。また、きびとあわ。転じて、五穀
(漢検2)「黍」:五穀の一つ。きび。イネ科の一年草。「黍禾(ショカ)」「黍稷(ショショク)」
(大字源)
 黍稷:もちきびと、うるちきび。
 黍禾:きび。禾黍。黍粢(しょし)。

(補足)
「黍稷非馨、明徳惟馨」(出典:書経 君陳)
(「書経 君陳編)
 「我聞曰至治馨香感于神明。黍稷非馨。明徳惟馨。爾尚式時周公之猷訓。」
 (我聞く、曰く、至治の馨香、神明に感ず。黍稷馨しきに非ず。明徳惟れ馨し。爾尚(ねがは)くば時(こ)の周公の猷訓に式(のっと)れ。)

 *この文の「至治の馨香、神明に感ず」は、漢検過去問(読み)で出ましたねえ・・・
(大意):神はお供えの黍稷をかんばしいとして喜ぶわけではない。供える人の神に対する明徳をかんばしいとして、喜ぶのである。人の明徳ほど神をよろこばせるものはない。

沢梁(タクリョウ)、禁なし
 沢梁(たくりょう):(大字源)沼地と、やな。魚や燃料としての葦などをとる沼地。
 沢梁、禁なし:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けないこと。人民の漁業を禁止しない寛大な政治。

(既出)「沢梁に禁なく、人を罪するに孥(ド)までせず:人民が沼地で魚や燃料をとるのに禁制を設けず、罪を妻子にまで及ぼさない。寛大な政治のこと。
*沢梁:漢検2掲載熟語
(「梁」の下つき)・・・橋梁(キョウリョウ)・魚梁(ギョリョウ)・沢梁(タクリョウ)・棟梁(トウリョウ)・・・

慎莫(シンマク)に負えぬ

 慎莫:①物事の始末をよくすること、身の回りの処理を良くすること。みじんまく。 ②実直、律儀、まじめ
 慎莫に負えぬ:進退きわまる。始末に困る。

 デジタル大辞泉「慎莫に負えぬ」:始末に困る。手のつけようがない。慎莫に いかない。
 「しばらく取っ組んでゐたが、身が重くて慎莫にをえなんだを」〈滑・浮世風呂・四〉
(参考)身慎莫(みじんまく):①身のまわりを引き締めととのえること。身じたく。身じまい。②金銭などを隠して貯えること。へそくり。

 *「慎莫(シンマク)に負えぬ」は、そのうち、「慣用句的表現」の記事にても再出予定・・・
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帷薄修まらず(帷薄不修)=帷幕修まらず(帷幕不修)

2017年09月23日 | 故事成語類
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★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●先の記事のつづきでもある・・・
 ・大字源で「帷」関連の熟語を看ていたら、
  帷牆・帷墻(いしょう):はしたもの。身分の低い者。帷は、とばり、墻は垣根、主君のそばに仕える身分の低い女子や男いるところをさす。
  帷薄(いはく):垂れ絹とすだれ。室内のしきり。転じて、寝室。ねや。閨房。
 *帷薄不修(いはくふしゅう):男女関係がだらしないことのたとえ。
  「帷薄」は寝室を囲っているしきり。 寝室を整える暇もないということから。 高位の人の淫らな行為を遠回しに言う言葉。
  「帷薄修まらず」とも読む。 出典:『漢書』「賈誼」

  帷薄(いはく):①たれぎぬと、すだれ。帷簾(いれん)。②後宮。また、女性の部屋。帷幕。
  帷幕(いばく):①とばりと、まく。ともに、垂れ絹。一説に、そばに垂れるのを帷、上にあるのを幕という。幃幕。
          ②作戦計画をするところ。大将の陣。幕府。本営。帷帳。
          ③女性の居室。閨房。帷薄。
 (だから、帷薄=帷幕=閨房となるか・・・)
 *帷幕不ㇾ修(イバクおさまらず)」:家庭内が乱れ、男女がみだらなこと。帷薄ㇾ不修(イハクおさまらず)

 とあった・・・

●以前の当ブログ模試で「イハク修まらず」を出題したけど、「イバク(帷幕)修まらず」という故事成語にもなるんだ・・・

●また、四字熟語であれば、「帷薄不修(いはくふしゅう)」「帷幕不修(いばくふしゅう)」となるんだろうか・・・

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自ら反りみて縮からずんば、カツカンパクといえども吾惴れざらんや

2017年09月17日 | 故事成語類
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・これも漢検DSの1級の読み問題のひとつ・・・「惴れざらんや」の「惴(おそ)れざらんや」の読み問題だったけど・・・

・記憶に新しい、漢検過去問の「褐寛博」・・・もうだいぶ前から、この熟語には練習中に触れていたんだ・・・「非望を覬覦するの愚」の「非望」もそうだったけど、意外に、漢検DSも役にたっていたんだ(^^)

自ら反りみて縮(なお)からずんば、褐寛博といえども吾惴れざらんや

・<孟子>の一節。孔子が語った「大勇」についての言葉。
  「吾嘗て大勇を夫子に聞けり。『自ら反りみて縮(なお)からずんば、褐寛博といえども、吾惴れざらんや。自ら 反りみて縮(なお)かれば、千万人といえども、吾往かん。』」
・孟子が師である孔子に「大勇とは」と尋ねたときの孔子の言葉。

・訳、通釈は不要だと思うけど・・・
「自らを省みて、正しくないとわかれば、たとえ相手がとるにたらないものでも私は恐れる。しかし自らを省みて、正しいと思うのであれば、私は千万の敵であろうと恐れることはない。」
 「自分を顧みて、自分の言い分が間違っていると悟ったら、日頃、馬鹿にしていたり、軽蔑しているような者でも畏まって自分を改める。しかし、自分の信念に間違いがないと確信したならば敵は、幾千人いようとも、吾一人往かん。義とは、そのようなものである。 」

*「縮」の現行読みには“縮(なお)”はナシ・・・。

(漢検2)褐寛博(カツカンパク):①粗末なだぶだぶの衣服。 ②身分の低い卑しい人。無頼漢。 *広辞苑ほかにもアリ。

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市はテンすれども征せず・・・   

2017年09月17日 | 故事成語類
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・漢検DSの1級の読み練習、まだ700/2699字・句・・・まだまだ色々と記事にするのがありそう・・・はやく、練習に戻らなくちゃ・・・


市はテン(廛)すれども制せず 

・・・DSはこういう問題だったが、調べると、「市はテン(廛)すれども“征”せず」のようだ・・・

・出典:「孟子・公孫丑章句上」 (文・解釈ともネットから借用、ちょっと加筆訂正などしているので正確かどうかは不明)

・つづきの文
 「市は廛して征せず、法じて廛せずば、天下の商、皆悅んでその市に蔵することを願う

 (「市は廛(てん、店舗税)して征(税)せず、法じて廛(てん)せずば、「天下の商」皆悅んでその市に藏することを願う。)

  解釈その1:店舗税だけにして物品税や消費税を取らない、あるいは規則だけにして一切の税をとらない(自由な無税の市場?にすれば、あらゆる商人商品が押し寄せる。
  解釈その2:市場に対しては店舗税だけに留めて取引税を取らず、店舗税は法定の税だけに留めるならば(*)、天下の商人は歓喜してその市場で荷揚げしたいと願うだろう。
  (注)後段の原文「法而不廛」は衍文という説もあるようだ・・・が、略。


・さらに(途中の文を省略して)つづきの関連の文
 「・・・廛(てん、住宅・住む)に夫里の布(賦役税・地税)なければ、天下の民、皆悅んでこの氓(たみ:流れ込んでくる民、流民難民)がやってきてその民となることを願う

  解釈その1:「住宅税・賦役税・地税が無税」なら世界中から人は流入してくる。
  解釈その2:居宅に夫・里の布(住民税と固定資産税)をかけなければ、天下の民は歓喜してその国に帰化したいと願うだろう。

 *「夫里之布」・・・漢検四字熟語辞典掲載アリ・・・詳細はそちらを参照・・・この四字熟語の出典は上記の孟子のここからのようだ・・・
 *氓(たみ)
  (漢検2) 
    意味 :たみ。移住民。庶民。「氓俗」「民氓」
    下つき:蒼氓(ソウボウ)・民氓(ミンボウ)・流氓(リュウボウ)

ー参考ー「廛(テン)」には、「みせ・店」の意味のほかに、「居宅」の意味もある・・・前半と後半の「廛」は、その違いがあるようだ・・・

(漢検2)
廛:①やしき。すまい。「廛宅」 ②みせ。店舗。「廛肆(テンシ)」類)店
店:①みせ。品物を並べて売るところ。「店舗」「商店」 ②たな。貸家。「店子(たなこ)」「店賃(たなチン)」
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