とりとめもないBLOG

ただの日記です

舞洲と夢洲へ行ってきた

2011-04-03 03:39:06 | KLX125

昨日昼頃の陽気に誘われて、KLX125で散歩ツーリングに行ってきました。
目的地は、大阪市民なのに未だに一度しか足を踏み入れたことの無い舞洲と、一度も踏み入れた事が無い夢洲。
淀川左岸の堤防沿いをちんたらと走りながら海老江を抜けて、北港通りへ。そのまま東へ向かって、USJの北側をパスすると、此花大橋です。浪速の名橋50選によると、総工費は340億円。

 舞洲に到着すると、やはりここは、他の地域から来たら、殆どの人がUSJと勘違いする、「大阪市環境局 舞洲工場」には足を運んでおかねばなりません。 「舞洲スラッジセンター」とあわせて、総工費1409億円(内デザイン料6000万円)。
 大阪市の総人口で割ると、一人当たり5万3千円程の総工費ですが、どこぞの地方自治体のように、意味の無いゴミの分別をさせられたり、ゴミの分別が守られているかどうかを当番制で見回ったり、わざわざ権益会社が作った自治体指定のゴミ袋を使わされたりと、どう考えても無駄としか思えないような事に、時間と労力を割かれなくていいのは、この超高温で何でも燃やしつくす、最強焼却施設のおかげである事を認識しておかなければなりません。
 実家がある神戸市ではゴミの分別が大変らしくて、地域によっては、ゴミの回収日には朝の5時とか6時から、収集場所に見張りを立てて、ゴミの分別が間違いなく為されているかを確認し、ゴミ回収車が来るのを待つそうで…アホかと。
 現実問題として、100万人以上が暮らす都市から出るゴミを焼却せずに処理すると、ゴミの体積だけでも相当なものになる。 ペットボトルやガラス製品等は、色が付いてたり、ちょっとでも汚れてたりすると、リサイクル対象外になってしまう(しかも判定するのは人間)。 リサイクル率がやたらと低いペットボトルやプラスチックゴミなんか、燃やしたほうが燃料の代わりになって、高温に耐えうる焼却炉なら、むしろ燃焼効率があがる。体積も大幅に小さくなって、後処理も非常に楽だ。メリットのほうが圧倒的に多い。
 まぁ、紙と金属はリサイクル効率が高いから分別すべきだとは思うけどね。
 というわけで、デザイン代6千万円出して、結果がコレってのは、どうかと思うけど、このレベルの焼却施設に関しては、私は大いに賛成なのです。人間、生きてればゴミを大量に出すんですから。マイ箸とかマイカップ使ってゴミを出さないとか言ってる偽善者は、それらを洗うのに大量の水を消費して、下水に垂れ流してるという事を理解しておいたほうがいい。
 ずぼら人間な私としては、是非とも大阪市には現在のゴミ収集方法を維持して頂きたい。

あ、脱線した。えーと、そのゴミ処理施設、前に来た際には、通過しただけだったので、あまりマジマジと見ていなかったのですが、今日は外側から、じっくり見てきました。

「大阪市環境局 舞洲工場」

この工場で処理するゴミは此花区と福島区の分がメインらしい。職員さんに聞いた訳じゃなくて、ネットで調べただけなので確信はありませんが…まぁ、大阪市には高性能焼却炉が多数存在するわけです。もちろん普通のデザインで飾り気はありませんが。うちの近所にもありますしねぇ。

「舞洲スラッジセンター」


ただ、これらの工場の中を見学するのは、予約が必要なので、中まで見学したい人は、コチラのホームページで、ご確認ください。
スラッジセンターの裏にある常吉大橋の下は釣り人だらけで、完全に海釣り公園化していました。
そういえば、常吉大橋は珍しく橋の設計書のPDFが公開されているので、興味のある方は見てみては如何でしょうか?ちなみに気になるお値段は125億円。


あまりにもゴミ処理施設が目立ってしまって、存在感が希薄な舞洲の中央部には、オリンピック誘致に失敗したために公共交通網がバスしか無いからなのか、異様に利用客が少ない「舞洲スポーツアイランド」がある。 総面積は126.5ha。広い広いと思っていた大阪城公園や鶴見緑地が106ha程なので、大阪市内では最大の公園という事なのかな…でも、たぶんここにこういう施設がある事を知ってる人は、大阪市民でもあまり居ないんじゃないかな。 と思うぐらい、閑散としていました。土曜日なのに。

舞洲スポーツアイランドの北側にはオートキャンプ場があるのですが、まぁ、アスファルトを引いただけの、ぱっと見、パイロン置いたら、そのままジムカーナのコースが幾つか出来るんじゃね?って感じの場所。

オートキャンプ場の西側には、レンタルカートのミニサーキットがありました。


 そんなわけで、舞洲の散策は終了。夢洲へ渡ります。
 夢洲には、「夢舞大橋」を渡るのですが、この橋はなんというか、超特殊な橋で、浮体式旋回可動橋という世界でも類を見ない構造になっています。
 
 wikipediaによれば、「緊急時(咲洲・夢洲間の航路が航行不可能となった場合)には可動部を旋回させ、大型船舶の航行も可能な構造となっている。」とあるけど、そんな緊急時には、おそらく夢舞大橋を潜れないような大型船舶は大阪港に入港制限がかかると思うのだけど、どうなんだろう。 あ、逆か。大阪港から脱出しなければならない事態が起きたときに可動させる必要があるのかな。
 おそらく必要に迫られて使う機会が100年に一度あるかないかのシステムを組み込んだ為、総工費は635億円。 同じような長さの此花大橋が340億円という事を考えると、本当にゼネコンや謎の天下り先の為に税金を使ってるんじゃないのか?と思えてくる。いや、半分は当たっているに違いない。可動橋作るよりも高さの高い橋を作ったほうが安いに違いないのだから。だって、浮体部410mの物体が片開きの扉みたいに動くんだぜ。まぁ、見た目は面白いからいいけど、使わないんだったら作るなよな。
 現在の夢舞大橋は片道3車線のうち左1車線はガードレールで潰していて、荒れ放題になっている。歩道の出入り口は柵で塞がれているし、夢洲側など歩道のスロープが地面から数メートル無くなって、浮いている状態だった。したがって、自転車や歩行者はなかなか夢洲へは行き難いのだけど、先にも記したとおり、車道一車線は荒れているけど、自転車専用道路みたいになっているし、歩道もボロボロだけれど、歩くには支障が無い程度には維持されていた。 だから、ここを通れば、大丈夫…とは、言えないけれど、なんとか行けるんじゃないかな。まぁ、自己責任でどうぞ。

 さて、そんな夢舞大橋は、ちょっと前まで工事関係車両が使うばかりで、一般車両が使うことは無かった。 というのも、夢洲はただの埋立地で一般人が使うような施設は無かったからなのだけど、つい最近に「夢咲トンネル」が開通した事で、咲洲へ渡れるようになった為、一般車両も多少はみかけるようになった。らしい。 なぜ「らしい」なのかというと、初っ端にも書いたけれど、舞洲も夢洲も用事が無くて、全く踏み入れてない場所なので、以前がどうだったのか分らないんですよね。ほんとに。

 で、この夢咲トンネルが、トンネル部分だけで、総工費1060億円。道路とOTSの併設トンネルなんだけど、OTSはまぁ、当分走ることは無さそうです。 てことは、そのOTSが使う筈だった部分のトンネルは余ってる訳で、ぜひとも原付(125cc以下)と自転車と歩行者が通行できるようにして欲しい。ミニ地下鉄程度の車両が走る広さなのだから、少なくとも、しまなみ海道の自転車道よりも広い筈ですし、無理ではないと思うのですよ。

 そう、この夢咲トンネルは自動車専用道路なのです。大阪港咲洲トンネルも自動車専用道路ですし、結局自転車と125cc以下の二輪は住之江まで行って、咲洲へ入らねばならないのです。 これが不便で仕方が無い。なんとかしてよ。議員さん。
 そんなわけで、トンネルのところでUターン。左手に埋立地を見ながら、「ここ開放してくれたら、オフロードバイクとか、MTBとか、ジムニーとかATVな人たちが、色々と勝手にコース作って遊びそうな感じだなぁ」と思いました。周りに住宅も無いし、本格的にやろうと思えば、相当に広いコースが作れそう。

 まぁ、やらないだろうなぁ。

 そんなわけで、大阪市は人口密集地帯ではありますが、こんな感じで海側は土地や施設が余りまくってます。折角何千億円もかけて作った道路や施設なのだから、なるべく無駄なく使いたいものです。

 なんか、何百億とか書いてて、感覚がよくわからなくなってきた…えーと、製造業は利益率が低すぎて、比較対象としては、微妙なので、もう少しだけ利益率が高いと思われる家電量販の雄「ヤマダ電機」の2010年度の純利益が559億円。この利益を得る為に2兆161億円売り上げて、12,235人の従業員を働かせているわけですな。って、身近そうなところと比較してみたけど、やっぱり分らんわ。 500億円あったら、何ができますって感じの比較対象が思い浮かばない。 どうにも発想が貧弱だわ。

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