日田市議会議員 いかわたいき(居川太城)のブログ。

議員活動やプライベートも含めて感じた事、思った事を等身大に記載して参ります。

3月議会開会と一般質問

2012年03月08日 19時14分24秒 | 日記
議会が始まりました!当たり前ですが、行動ができないので動きたくてウズウズしています、いかわたいきです。

少しブログの更新が空きましたがちゃんと活動してましたよ~。後日その分は更新します!

さて、表題にあるように日田市では2月27日に3月議会が開会しました。



今回も一般質問に立ちました。議題は

〇 障がい者のいる家族に対する支援について ~障がい者をみる家族に対するケアと今後の取組、計画~
〇 東日本大震災に関する支援について ~市としてできる支援、アフターケア~

この2つを質問した目的は「心のインフラ整備」です。少し長くなりますが、お付き合い下さい。

まず、最初の家族支援は、家族のストレスの度合いは、障害の重症度に比例するとは限りません。障がいは千差万別。発症・受傷前の本人の役割や家族関係、本人の進路も含めた家庭内での重要事項を決定する際の相談相手の有無、本人以外の要介護者の有無によっても異なります。本人や家族からの情報収集により、ストレスの軽減が可能な要因を探し対応します。

僕も訪問したご家庭の状況ですが、重度心身障がいのため在宅生活を始めると、新しい情報が入りにくかったり、周囲の人の障害への理解不足や社会参加の機会の減少により、当事者・家族共に社会的に孤立してしまうことがあります。
もう一つの家庭の状況は支援学校を卒業された父母の方々です。在学中は保護者コミュニティに参加されていましたが、卒業と共に現状の制度に合わずあぶれてしまった家族も先ほど申した孤立感や知識、情報不足をなりがちだと考えます。当事者・家族会の存在、コミュニティは、障害やその対応、介護方法といった様々な知識・情報を得ることと併せて、孤立感の解消やストレスの軽減、社会参加の機会の場として重要と考えます。

僕は少しでも障がい者に対する現状が知りたくて、日田市内にある障がい福祉施設全部を回っているのですが、現在はちょうど半分まで来ています。そこでの意見に障がい者の抱える問題全体に対応する包括的支援や相談支援体制がうまく機能していないと感じました。今後、家族に対するケアとしてこの体制を強化するには少し機能性に乏しい気がしてならないです。一番は人手が足りないからです。

今回は相談、そしてコミュニティの強化を争点としたいと考えています。そのためにピアサポート、IT活用のコミュケーション、傾聴ボランティアの3つを提言します。

※ピアサポートとは、同じような立場の人によるサポート、早く言えば同じような境遇の人がお話や相談を聞いてくれるという事。

※傾聴ボランティアとは、癌患者や施設で暮らす高齢者の話をじっくり聞くボランティアです。。

IT活用のコミュケーションは近々日田市のHPはリニューアルされるのでそこに掲示板を設け、保護者や親達の書き込みや相談の場所を作る。(教えてgooやヤフー知恵袋といった形)

これ等に共通しているのは、孤立している親達のコミュニケーション、相談や情報等の横の繋がりの強化ができるという事です。
そして、これを挙げたのも予算をほとんど必要としないからです。ピアサポート事業は障害者自立支援法に「ピアサポートの強化」とあるので国からの負担金もでる。IT活用のコミュケーションは大分県が力を入れる形になるので、いずれ県からの補助もおりる。傾聴ボランティアに関しては、市は健康運動員等のボランティアに力を入れているため、その枠を少し広げるだけで可能です。

孤立していて誰にも相談やお話ができない親達の状況は、みんなが思っている以上に辛くて大変で苦しいんです。
僕は自分の親がどうのとかではなく、そんな人達を見てきたから少しでも助けたいんです。



次の東日本大震災に関する支援についてですが、アフターケアとは今はインフラ整備、復旧も進んでいくかと思われますが…なら心のインフラ整備はどうだろうか?今回はそこを聞きたいと思ってました。

僕が懸念しているのが被災地での子供達です。まだ自分をコントロールできないというのもありますが、特に3歳~7歳くらいまでの子供には、突然泣く、怒る、はしゃぐ、無口になるなど、さまざまな症状が起きており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や、急性ストレス障害では、頭痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状が現れ、風邪薬や解熱剤で対応している子供もいるようです。しかしながらPTSDなど心の病のこういう症状は、1つの最初の壁であって、心の傷のケアはまだまだ、不充分です。
子どもへのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対策心理療法士や心理カウンセラーのボランティアチームも組織されはじめ、関西圏や九州からも被災地へ行きました。深刻なPTSDに悩まされる子供たちがこれかも増えているのは間違いないです。

復旧は国レベルの力が必要だが、それを僕達は見ているだけでいいのか?日田市には日田市にしかできない事があるのではないか?と考えてました。

読売新聞の記事に福岡市早良区の県立修猷館(しゅうゆうかん)高の2年生約350人が5~8日、東日本大震災で被災した宮城県を修学旅行で訪れた。
「あちこちで『被災地を忘れないで』『来てくれてありがとう』と言われた。将来の夢は考えていなかったが、苦しい状況でも前に進もうとする人たちを支える人間になりたいと思うようになった」と言う学生もいた。

これを踏まえ、僕の考えは、逆にこちらに呼ぶというのはどうだろうかと?実際に、大阪や愛媛は既に被災地の方々を修学旅行に呼ぶ支援を行っている。
疎開支援も良いが、働く場所と居住の確保と難しい面もある。では大人数ではなく、10~20人の小規模で少し滞在を長くする、例えば一週間くらい。
そして日田を散策してもらうと共に温泉に浸かって貰う。散策は日田に疎開するというイメージがつきやすいし、昔から「湯治(とうじ)」という言葉があります。
今は温泉付き有料老人ホームというのもある、日本人と温泉は切っても切れない関係。何故かというと古来より、温泉は心も体もケアでき、安心と癒しを手に入れる事ができるから。

湯治で有名な温泉の一例では、群馬県の草津温泉、山口県の俵山温泉、そして大分県別府市の鉄輪温泉と明礬温泉。
鉄輪温泉の泉質は日田温泉と同じ塩化物泉、明礬温泉の泉質は天瀬温泉と同じ硫黄泉。どちらを選んでも湯治には優れているという事。いわゆる「プレ疎開」とイメージして頂ければ幸いです。


僕は基本は太く短くではなく、細く長く日田市ができる支援を提案します。

今すぐとは言わない、インフラ整備も含めて復旧もできていない地域もある。だからこそ、ある程度が整われた5年後、10年後を考えた時にできる日田市としての支援を今から何かしら計画しておくべきではないでしょうか?

答弁については2つとも前向きな回答も頂き、プレ疎開については民間にもそのような考えを持った業者もいて連携を図っていくとの事です。


かなり長くなりました。


東日本大震災からもうすぐ1年が経とうとしています。3月11日の東日本巨大地震のため無念にも、ご家族、ご親戚、ご友人を亡くされた方々に心からお悔やみの言葉を述べさせていただきます。


では、また。