県立5医療センター無床化
北海道に次ぐ広大な面積を有する岩手県の、地域住民の医療の在り方を巡って事件は起きました。
岩手県事業会計の累積赤字は膨らむ一方。
診療費未収金は182億2.800億円。金額べースで、入院患者の実に82%。
3月6日の岩手県定例議会本会議場。
県内5医療センターの入院ベッドを完全に廃止したい県側は代りに、センターと基幹病院を結ぶ送迎バス購入費、2.300万円の予算承認を求めました。
反発した議会側は修正案を提出、ただちに可決。
なんとしても県立病院の無床化を達成したい達増知事は、赤絨毯の議場に降りて、額をこすりつけ、前代未聞の土下座すること四度に及びました。
「礼をつくした」「みっともない」「恥かしい」県民の意見も割れています。
それにしても、公的病院の赤字って、一体なんでしょうか?
誰がここまで追い込んだのでしょうか?
「病院が、40キロも遠くなりました」と、老患者の嘆きが聞こえてきました。