和尚の大和路

和尚が撮った大和路写真を中心に、
旅で見つけた写真なども・・・

伊勢本街道3

2011-05-17 07:22:53 | カメラ
前回の続きです。

高井は仏隆寺への分岐でもあります。

写真の家は宮田家です。

分岐からすぐ、坂を登りきったところに
旧旅籠松本家があります。見晴らしがいいです。


500mほど痛みを我慢すると千本杉に着きます。



このあたりは宇陀市赤埴(あかばね)と言いますが、
赤埴には千のつくものが3つあります。
この千本杉と千年桜、千体仏の3つです。
千本あるわけでなく、樹齢千年でもなく、千体あるわけではありません。
千はたくさんに意味です。
千年桜はあの有名な仏隆寺のさくらです。

千年桜


千本杉の横に美しい民家があります。
津越家です。



津越家の前は辻になっていて、一旦右手に下り、
左に巻くようにして諸木野へ緩やかに登って行きます。
街道らしい道が続きます。


途中の沢で痛めている足を
オニギリを食べながら冷やします。
心持ち痛みが和らいだ感じです。
諸木野関所跡を過ぎれば、
諸木野の集落はもうすぐです。

急に視界が開けます。


こんな看板がありました。


江戸時代にはここに9軒の旅籠があったようで、
いまでも各家には屋号が残っています。
また諸木野は写真愛好家では有名なところです。
この村に笹岡さんという方がおられます。
笹岡さんは家横のサクラの開花にあわせて、
田植をしてくれます。
今回の写真 葉サクラですが・・・


2年前の写真があります。
こんなにきれいです。
ここに写っているのが笹岡さん夫妻です。

笹岡家でコーヒーを入れてもらい、
小一時間の休憩をしました。
笹岡さんありがとうございました。

水2ℓ補給をして、今日の難所、石割峠越えです。
今日どこまで行けるかで今後の予定を決めます。

林道を歩き詰めると、山道に入ります。
せいぜい15分ぐらいです。
峠の手前で青年に会いました。
彼は街道を歩いているのではなく、
山から下りて来たようです。
地元の人を除いて道中で会った唯一の人です。

石割峠695mです。

展望もなく、そのまま素通りです。
下りになりますので、足への負担が大きくなります。
500mほど下ると車道に出ます。
出来るだけ先まで行こうと思いますが、
このあたりから今日のねぐら探しです。


石垣にあった道標をここに持って来たそうです。
「廻國供養」菅野村出身(御杖村)僧光悦の作とあります。
あの有名な、いや有名かどうかは知りませんが
これが光悦の道標です。

何ヶ所かテント場候補をあげながら先きへと進みます。
室生寺からの県道に出て、
すぐに黒岩への登りです。
写真を撮る気力もなくひたすら歩いた先がこのテント場です。

右上の山が住塚山です。
住塚山の中腹が屏風岩です。

ここまでが限界でした。

つづく

おまけの屏風岩