72候で
11月27日は「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」
只今、木々は紅葉し、
西高東低の気圧配置で
太平洋側は北風の強い季節です。
紅葉を終えた木々の葉を、北風が落とします。
◇
紅葉は木々が「冬越し」の為の糖分の貯蔵を開始したサイン。
黄色い葉「黄葉」は貯蔵開始、
紅い葉「紅葉」は貯蔵最盛期、
「落葉」は貯蔵完了を示唆している
とも言えるので、
そのゴルフコースの地域の季節の推移
(=ターフの糖分貯蔵のタイミング)を
周囲の木々の「黄葉」「紅葉」「落葉」で知る事ができると思います。
◆
「立冬が暖かい年の冬は気候不順」という諺があるそうです。
今年は例年よりも
西高東低の冬型の気圧配置が崩れやすく、
太平洋側で雨や曇が多いならば、
日照不足による光合成不足が
グリーン面の活性を鈍化させ、
それを補おうと
ターフは自身の貯蔵糖分を消費します。
そういう点でも、
この晩秋~初冬時期の肥培による
ターフへの貯蔵糖分の備蓄は重要といえます。
◆
ターフの細胞を硬く細かくすると
吸収した養分(糖分=フルクタン等)は
成長の為でなく、
優先的に貯蔵に回されます。
コーライ芝は節間のランナーに
ベント芝は茎~葉の下部にある葉基付近に貯蔵されます。
↑ ネギでいう白い部分にあたります。
葉の上部の細胞を硬くするのは「カルシウム」
葉の下部~茎上部の細胞(ベントでいう成長点付近)を
硬くするのは「カリウム」や「マグネシウム」です。
*成長点付近の細胞を矮化(縮小)させる機能を持つ
「プリモ」や「ビオロック」を使用した場合、
コーライ芝の節間が短く太くなったり、
ベント芝の根茎やしっかりしてコンパクションが向上したり
するのと同じ様な仕組みです。
◇
是非、晩秋施肥に
「カリウム」や「マグネシウム」を適宜に取り入れ、
貯蔵糖分を充実させて
「冬越し」と「来春の芽出し」を成功させて下さい!
◆
オススメの資材があります!
(1)「カリウム」なら「ミスト6号(8-4-24)」
カリウムを
約10~14日間土壌に留まるメチレン尿素と共に
ゆっくりと無駄なくターフ内に吸収する設計です。
(2)「マグネシウム」「カルシウム」なら
「カル・マグ・マックス(7-0-3)」
まず、硝酸態窒素と共に葉身から「カルシウム」を吸収します。
その後、土壌内では「マグネシウム(2%)」が
ポンプの役割で「カルシウム(4%)」をターフ内へ吸い込み、
残留なく吸収できる設計です。
(3)気候不順(曇や雨)、低温なら「ターフバイタル・プロ」
ターフの活性が鈍ると資材への食いつきも鈍ります。
主成分「グルタミン酸」が光合成に代わり”タンパク質合成”し
ターフの活性を持続させ
資材への”食いつき”と”肥効”を良くするので
秋冬の資材と是非タンクミックスされてみて下さい!
◆
よろしくお願いします!
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