竹田ゆかりのブログ

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問題だらけの包括予算制度/市民を愚弄する「徳育基本条例」制定の趣旨

2014-02-22 09:53:08 | 日記
問題だらけの包括予算制度
市民を愚弄する?「徳育基本条例」制定の趣旨

昨日、2月定例会代表質問が行われた後、関連質問を致しました。

関連質問の行い方にはいくつかの決まりがあります。
すべての会派の代表質問が終わったのち、次の順序で行われます。

①会派に属する議員が、自分の会派の質問に関連して行う関連質問が行われ、次に
②会派に属さない議員の関連質問が行われ、最後に
③他会派の議員の関連質問が行われます。

今回、関連質問に立ったのは、私一人でした。以下、質問の内容です。
大きくわけて次の、2点のことについて質問しました


1)問題だらけの包括予算制度
これまでの予算の組み方は…
たとえば、教育部が一年間執行する業務経費の中には、経常的経費(人件費・学校運営費・施設管理費・教材・備品・燃料費など、業務として毎年必要な経費)と、実施計画事業経費(短期的に集中して取り組む事業、耐震工事・空調設備設置など、特別にかかる経費)があります。
今までは、経常的経費にのみに、シーリングがかけられ、それぞれの部局内でやりくりしてきました。
そして、実施計画事業経費の方は、各部から挙げられた実施計画事業を全庁的な視野に立って、どれを優先するのか、優先順位を決めて事業を決定し、経費が落とされました。
しかし、2014年度予算編成から、導入された包括予算制度では、
経常的経費も、実施計画事業経費も合わせて枠が決められ、各部内で、予算配分をしなさい…というものです。
効果として一般に挙げられているのは、
 〇部局内での自由度が増すのでやる気が起こる、創意を生み出す
 〇コストダウンを行えば、お金を他のことに回せる マネージメントができる
 〇部局内での財政的な問題意識の共有化ができる
というものです。
反面、
「財政が厳しい!財政が厳しい!」(本当ですか?)という、大合唱の中で、各部にかけられたシーリングは25パーセントから30パーセントと聞いています。「あれかこれか」の選択というより、「あれもこれもできない」状況下におかれたそれぞれの部局は大変だったことと思います。
そもそも、26年度枠がどのように決められたかというと、25年度実績(経常的経費・実施計画事業経費含めて)をもとにしています。ということは、
25年度が終わる時点で、そろそろ、切り上げてもよさそうな事業を持っていた部は、ラッキーなわけです。
反対に、26年度からどうしてもやり始めなければならない重要かつ、大きな事業を抱えていた部は、他にいくら緊急性・重要性・優先性のある事業が予定されていても、挙げることができない。つまり、部局間で事情が異なり、不公平が生じているわけです。
更には、一律のシーリングですので、規模の小さい部局は事業運営にも支障をきたすことが予想されます。
そこで次の質問をしました。
  ●包括予算制度導入によって生じる課題を認識できているのか
  ●来年度の部別配当枠はどのように決められるのか
  ●部局間調整はどのように行われたのか
  ●毎年のローリング、見直しは具体的にどのように行われる予定か

納得のいく答弁を頂けませんでした。


(2)市民を愚弄する「徳育基本条例」制定の趣旨
市長は、ある会派の代表質問でこのような答弁をしました。
徳育基本条例は、「市民一人ひとりが、道徳性や規範意識を持ち、互いに助け合う人間作りに地域全体で取り組んでいく必要があると考えている」ので、市民と議論を重ねながら…と応えているのです。私はあきれました。

そこで、次の質問をしました

  ●条例を作らなければならないほど、鎌倉市民には道徳性や規範意識がないと市長は考えているのか。
  ●答弁のとおり「市民一人ひとりが・・・・・・」と考えているのか。確認
  ●昨年の選挙のおりに出された、政策集の中では、「自分が生まれ育った国や地域に誇りを持つため、徳育基本条例を制定する]と述べている。徳育基本条例を何のために作るのか。定まった、理念がないのではないか。

納得のいく答弁を頂けませんでした。

再質問は2回まで。しかし、再質問の一回目は、答弁の漏れたところがあったので、促したのですが、それも一回と数えられてしまい、議長から、止められてしまいました。納得がいきません。最後の質問、最後の言葉も言えず、私の関連質問が終わることになりました。
議会の進行の仕方に、疑問を感じます