hiroべの気まま部屋

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父からの手紙:第12回(1991年4月?日)

2013-05-19 09:02:13 | 父からの手紙


 先日紹介した「ニオイバンマツリ」、ほぼ真っ白に変化しました。

 さて、父からの手紙、第12回をお届けします。前回からは約1年経っています。

  父の字は自己流の崩し字で読めない字が各所にあります。次のように一部加工しましたので
ご承知置きください。

 ①句読点もない文章のため、句読点は適当に補いました。
 ②誤字、脱字はそのままとしました。旧漢字も可能な限りそのままとしました。
 ③略字、当て字は「カタカナ」表記としました。
 ④個人名は、関係者しかわかりませんが、一応仮名(イニシャル)としました。
 ⑤一部私の説明を追記しましたが、追記部分は‘  ’で囲みました。

 1991年4月?日 父78歳

 ‘退院連絡の手紙’

 拝啓

 久しく御無沙汰致し居ります。
 皆様御変り御座いませんか。御正月には、忙路の中、遠路帰郷下さいまして、
御幸志感謝致し居ります。

 私、入院後約一ヶ月位い全然食事進まず、遂に、二十四時間点滴と成り
(家政婦さんに全部世話に成る)、私自身は当然ですが、家の者も覚悟志て居た様ですが、
全く、自分でも不思議に想える程少しづゝ快方に向ひ、四月六日、先生の御許しを戴き
退院する事が出来、皆々様に只々深く感謝するのみです。

 陽春、桜の季と成り、御地もほゞ同様と想われますが、只今、八分から満開です。
 昨日は午前中、生憎の天気でしたが、午後は雨も上り、伊賀川堤、岡崎公園など大変な
人出と想われます。
 今年は、善光寺の御開帳との話、出来れば、婆さんと御参り出来れば想って居ります。

 一昨日は、犬君‘当時飼っていた柴犬(太郎)’を連れて梅園公園方面散歩に行き、
土筆見付け少々採って帰りました。

 新緑の最も心地佳い季節に入ります。
 皆々様、御体大切にして下さいます様。
 (退院出来た事を謝し、一寸御便り申上げました)
                                   SK‘父’
 御母様
 HM‘私’
 ME‘妻’