(yahoo画像検索より)
今作は、ともかくマドンナ役の吉永小百合さんに尽きます。寅さん旅先で旅行中の3人娘と知り合います。その一人歌子役を吉永さんが演じています。
歌子はある悩みを抱えての旅行でしたが、寅さんの面白さに癒されます。そして、東京に帰り柴又を訪れます。当然ながら寅さんはいつもどおり舞い上がります。
そして、歌子はその悩みをさくら夫婦に相談します。そして悩みは解消、ある決断をし、そのことを寅さんに話します・・・、ということで、結末はいつものとおりです。
今作、内容も展開も全体としては今一です。ほとんど盛り上がりもありません。でも、なんといってもマドンナ役が吉永さん、というより、「小百合ちゃん」ですから、それで十分です。
今でも十分お綺麗な吉永さんですが、この映画の小百合ちゃん、綺麗でしかもやたら可愛くて、ともかく輝いています。寅さん映画というより、小百合ちゃんの映画。おそらく山田洋次さんも小百合ちゃんを撮りたかったのではないか、創作上の人物寅さんを、現実の女優吉永小百合が喰ったそんな映画です。
いつも昔の俳優さんを懐かしむ寅さんシリーズですが、今回は少なかったです。歌子のお父さん役の渋い俳優さん宮口清二さん、そうそうちょっと出ただけですが、落語家の桂伸治は懐かしかったですね。
なお、今作からおいちゃん役が、森川信さんから、松村達雄さんに替わっています。