不意に目に止まった一枚の古い写真
バァさんの遺品のアルバムの中から…
何十年ぶりに…
当時
まだ20歳の頃
それから2年後の僕自身の身に
大変なことが起こるとは全く知らずにいた
若かりし横顔
ジジイになった今とはまったく違う
面影すら感じさせないほど…
髪は高校生の頃から伸ばし始め
まだ長髪が流行っていた
そんな昭和50年頃…
珍しく
似合わないネクタイにスーツ姿なのは
23歳になったばかりの若さで
オヤジの反対を押し切って成し遂げた
姉の結婚式だったから…
東京の片隅のぼろアパートで
一人暮らしの親不孝な学生だった僕を
呼び寄せたのは…
親の反対を押し切った姉の
狂おしいほど熱い情熱に
なんとも言えない共感を覚えたから…
そんなことを
ボケ始めて忘れ物が多くなった今も
ボンヤリと覚えている
でも…
あの頃から
僕の成長は止まってしまっている…
のかもしれない…
すでにもう3倍以上の年齢に
達してしまったというのに…
そう…
成長することを止めてしまうほど
いまだかつてない
大変な出来事が2年後に起こることを
まだ知る由もなく…
どことなく不安定な瞳と
いまにも壊れそうなほど
脆くて頼りない表情の僕は
その出来事に耐えきれなかったのだが…
(to be continued…)
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