
私の好きな『真夜中のパン屋さん』シリーズの作者の新しい小説です。
本の紹介には「・・・真っ暗な路地裏にあたたかな明かりをともす路地裏の食堂を舞台に、足りない何かを満たしてくれる優しい物語。」と書かれていたのでかなり楽しみにしていたのですが・・・・
これって ホラー小説?
冒頭から不思議な雰囲気で突然話が始まり 場面が急に変わってしまい、不安感いっぱいのまま話が進んでいきます。
道に迷っておなかをすかせた高校生がたどり着いた屋台はこどもは基本無料。そのかわり「あなたの秘密を教えること。」 そこで少年は自分の秘密を話しはじめ・・・・
母校に教育実習にやってきた大学生たちは猫が缶に閉じ込められるという不思議な事件を調べ始める・・・・
とにかく 早く先を読んですっきりして終わりたいと思いながら読んだ本でした。
『真夜中のパン屋さん』も スッキリ温かなお話、ではないのですが こちらはもっと混沌としているというか・・・・
ふたつの小説の共通点は『夜』にあると思います。
子どもの頃から暗くなったら家にいるように言われて育っているせいか 私は『夜』に外に出ることが悪いことをしているようで怖いような魅力的なようななんとも言えない感覚に陥ります。
物語はまさにその『夜』の不安感、孤独感、昂揚感を背景に進められているように思います。
次の巻が出たら買うかどうか・・・・微妙です。 この作者を読んでみたい方、『真夜中のパン屋さん』シリーズをお勧めします。










明日から一泊二日で例によって 家族ぐるみのおつきあいのAさんご夫妻とお出かけしてきます。
桃の花がきれいに咲いているのではないか、と楽しみにしています。 戻ってきたら写真をご紹介できれば、と思っています。 では行ってきます。