たまてばこ新聞

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レコーダー録画鑑賞「M3 ~ソノ黒キ鋼~」。

2015年03月17日 10時16分43秒 | TVアニメ鑑賞記録
 視聴前から「暗い」「重い」という評判は知っていました(汗)。ロボットアニメであることと、佐藤順一監督作品、脚本が岡田麿里さんということから、期待をしつつ観始めました。確かに画面全体は黒が基調、ものすごく暗かった…(苦笑)

 SFものによくある複雑な世界設定、そして最低限の説明しかされないところはまぁ許容範囲でした。公式で用語見てください的な話の進め方には慣れているので(うわ)。逆に丁寧にテキスト表示で解説されても雰囲気壊しますしね(その辺はワートリ辺りとターゲット層の違いが)。

 という訳で、序盤は話に入っていくのに精いっぱい。それでも嫌じゃなかったのは、キャラデザが実際動くのを見たら好みだったのと、メインの少年少女達がそれぞれに心の闇を抱えてもがいていたからですね。心理描写がこまやかだったし、キャストさんも皆合っていて良かったです。

 徐々に謎が明かされてくる中盤から最終回までは一気に観ました。無明領域が人の手で起こされたもの、それぞれに大切な人を幸せにしたい、自分も幸せになりたいと願った為に起きてしまったという悲しみの連鎖。

 でもミナシが願うように人すべての思考が繋がったとしても、皆が幸せになることはないし、争いもなくならないでしょうね。実際もし誰かと繋がったら、自分の全部を見られてしまいますしそれは恥ずかしいです、さすがに(汗)。分からないからこそ、ふれあって言葉を交わして繋がることが大切なのだなと思いました。実際、読島の人達も憎しみからあんなことをしてしまったのですし。他人(家族含む)を理解して共感することは非常に難しいです…。

 主人公のアカシも、兄への複雑な思い(尊敬と嫉妬、劣等感)を戦いの中で受け入れ、序盤の卑屈な感じから前向きに進もうとし始めて、最終的には良いエンディングでした。シバガネ化した子達も少しずつ回復していて良かった…。

 ただひとつ気になったはヘイト。そもそも殺人犯なせいか、序盤で早々にリタイア、終盤も出番が少なく、彼だけ救済が無かった気が…。もう少し動いているところ、見たかったです。

 シバガネ化した人間をLIMにしてロボの核にする発想は若干エヴァを感じさせましたね。エヴァはその人の実体は無かったですけれど…。

 とりあえずこのアニメのムックが欲しいです…。どこかで作っていただけないかな。
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