アマプラ配信鑑賞「サマーゴースト」。

　劇場公開された当時、信長君がTwitterで宣伝しまくっていた作品。観始めたら約60分と短く、逆にびっくりしてしまいまいした。

　短い、ということで不要な説明や過去回想は極力排し、3人の少年少女と1人の幽霊(？)少女との出会いから別れまでを一気に描いています。幽霊の子が実はひき逃げからの殺人で自分の死体を探し母親に返したいと願っていたというところは本当に切ない。幽霊として彼らに会うことより帰りを待つ母親を思う気持ちが、声優じゃない俳優さんのある意味作っていない声にシンクロしていました。

　3人の子ども達も、母親の半虐待、学校でのいじめ、不治の病とそれぞれに重い事情。幽霊の子との短い交流の中で少しだけ自分への見方を変えていきます。ドラマチックに変化が無くても彼らには大きな一歩であることが映像から伝わってきました。音楽も良かった。

　ラスト、幽霊の子の遺体を発見して一年後に再会するも病気だった少年は亡くなってそこにはいなかった。最後のこのシーンが心にしみます。

　地方ではほとんど公開されなかっただろうけど、1時間と短いし出来れば学校などで上映してみたらどうでしょう。説教臭くない内容だから良いと思うなぁ。

アマプラ配信鑑賞「スキップとローファー」。

　P.A.WORKSの原作付きアニメ。パリピ孔明とは全く違うテイストのほんわか青春ストーリーでした。

　地方から東京の進学校へ入学した美津未の周囲で起きる人間関係を巡るドラマがメイン。入学式のボーイミーツガールに始まり、ちょいクセのある友人がひとりまたひとり増えていきます。青年漫画原作らしい、派手なシーンのない日常の積み重ね。進学校のせいなのかみんな他の子の言動に察しが良く、本格的な対立になる前に終了します。これはこれでアリなリアルかも。表に見えないギスギスは普通に存在するから。

　打算のない言動で周囲に気づきを与える美津未は、彼女のようにふるまえない人にとって羨望の存在。そして現実にますいないような気もする。だからこそのフィクションでの主人公なんだろうなぁ(CV黒沢ともよさんうますぎる！)。

　でも気づかないだけで、実は隣にいるかもしれない、ですね。

　アニメはPAらしく原作の良さを生かしかつ表情や動き豊か。ふとした仕草が心に残りました。特にOPのダンスが可愛くて！フルで観たい！！OP曲もED曲も作品にぴったり合ってて良かった。

　こういう作品ほど2期が無いのはねぇ…さみしいなぁ。

アマプラ配信鑑賞「マッシュル-MASHLE-」。

　ハリー・ポッターシリーズや過去ジャンプ作品のパロディがてんこ盛りな作品でした。ギャグものかと思うとバトル主人公の設定や敵対関係はシリアスに向いているので、本当に何でもありなんですね。それらがごちゃごちゃしていないのは良いと思います。

　主人公マッシュのキャラクターが派手なアクションの割に丁寧言葉で口数少ななところ、モノローグがほぼ無しなところが好感度高め。周囲のキャラクターは人気のランス以外が地味目で敵もサクッとバトル終了する雑魚レベルのせいかやはり地味。キャラアピールはかなりしていましたが…(マッシュ絡みのバトルはっ彼が強過ぎる為ワンパンマンみたいにあっさり終わる)。

　魔力がないことを知られたマッシュが今後どのような待遇を受けるのか、新たな強敵の登場と共に気になります。幸い、2期が来年放映予定。原作も完結とのことで、どの辺までストーリー進むのか楽しみ。