たまてばこ新聞

アニメ&特撮オタ歴50年、まだ×2現役やってます!FF7リメイク絶賛プレイ中♪

「関心領域」観てきました。

2024年06月04日 12時37分09秒 | 洋画、邦画など
 5月30日、観てきました。…が、パンフが完売だった…公開1週間ちょっとで完売するとは全く予想外、かなしいの一言(ちなみに東京でも完売らしい…)。

 改めて映画のポスターを見てみると、背景の空が真っ黒なんですね。その理由は映画を観ると理解出来る訳です。良く出来ている。

 第二次世界大戦時代、ドイツ軍がユダヤ人たちの自由を奪い、拉致し使役し殺害した収容所のひとつを舞台に、その塀の外で何不自由ない生活を送る管理者とその家族の日々を描いています。

 一見した限りでは、4人の子どもに恵まれ、使用人を何人も使い、美味しい料理を食べ、よくある金持ちの生活。前半はこれでもかと日常描写を続けていきます。でも、そのバックグラウンドに聞こえてくるのは、収容された人々と看守たちの叫び声そして焼却炉の炎が燃える音…。その音が何を表すのか知識として知っていれば、この情景の異様さに気づかない訳がありません。恐ろしい。

 後半、主人公の男性は異動を命じられ、単身赴任。残された家族の生活は同じようでいて、徐々に異変をきたしていきます。子どもたち、特に男の子たちの影響の受け方がえげつない。

 最後、アウシュビッツの資料館の映像があり、何とも言えない気持ちになります。だけど、自分もその資料館を仕事として淡々と掃除している女性たちと感覚は変わらない…そんなところも心が痛む作品でした。
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「悪は存在しない」観てきました。

2024年06月04日 11時49分43秒 | 洋画、邦画など
 5月16日、観に行ってきました。「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督の作品と公開後に知り、SNSでの高評価も目にし、俄然興味が湧いて鑑賞となりました。

 舞台はとりあえず長野県の某所、某山奥の村となっていました。実際のロケ地は違っていましたけど。今でも古式ゆかしい山暮らしを続ける男性とその娘の住む地域に持ち上がるグランピング建設計画を巡ってドラマが進行していきます。

 地域住民に対する計画説明会のシーンが緊張感半端なく、自分の中で一番印象に残った部分です。住民たちの批判的な目、強い反感にさらされる企業の説明者が気の毒になるくらいの恐さでした。説明者たちも結局代理であり受け流すしかその場をやり過ごせない、あまりにリアルでいつの間にか作品の中に没入していました。

 その後、参入企業の実態が描かれ、コロナ対策補助金を当てにした投資(赤字の穴埋め)、しかもコンサルタントの言葉をうのみにした考え無しの計画だと判明します。そうか、当時はそうやって補助金を受け取ろうとした事業所がいたのか…。別の意味でお金に困っていたけれど、やはり不正に補助金貰おうとしていたなんて。そんな経営をする上司に雇われただけの担当者2人には確かに罪はないのかも。現地の人と交流しようとする善い人的な行動をとる担当者2人。そこからあの結末が生まれるとは…。

 いくら現地の人と交流して、集落の人々の暮らしを壊してまで計画を進める必要はないと思っても、おそらく下っ端には状況を変える力はないしなぁといつの間にか自分も物語の中にどっぷり入り込んでいるのでした。

 いつか何かに瞬間に、はっきり対立として揉め事に発展するのでは?との予想を大きく外し、猟銃の流れ弾に主人公の娘の命が奪われ、担当者の一人が主人公に暗殺(にしか見えないシーン)されるという驚きの結末を迎えます。もしかして主人公の家系ってそういう…?などと考えたりもしたけど、それじゃあまりに中二病過ぎる(爆)。

 自分にはこの結末の意味は難しくてわからないのが正直な感想です。この事件の後、この集落はどうなったのだろうとただただ気になります…。

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劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」観てきました。

2024年06月04日 11時10分26秒 | 劇場版アニメ鑑賞記録
 5月25日、ダンナを誘って2人で観に行ってきました、ウマ娘。テレビシリーズとSPは視聴済み、ゲームはやっていないけどスポ根ものは好物の為、ずっと追いかけてます。

 今作は、ジャングルポケットという勝利に対する渇望がこれまでのウマ娘と負けないくらい強い、勝気な子が主人公。レースに負けた相手、アグネスタキオンに勝つべく、特訓を繰り返します。特訓→葛藤→レースのパターンでストーリーが進行していきます。TVシリーズの大体4話分と言ったところ。

 そんな流れが見えやすい話の為、中盤ダレていると感じました。途中からマンハッタンカフェとダンツフレームが入ってくるあたりかな。この二人の立ち位置があやふやで印象が薄いのもありますね。バックボーンを描いている尺が足りないし、描いたとして主役のジャングルポケットが目立たなくなるかもしれません。劇場版は主役が目立ってなんぼの気がするのでその取捨選択は正しかったと思います。

 タナベトレーナーとフジキセキの大人チームが良い存在感を出していて、熱過ぎるジャングルポケットをうまくストーリーの上にのせていました。2人の為に、2人から力を貰い、ジャパンカップに勝利するジャングルポケットはとてもカッコ良かったです。

 にしても、ウマ娘も思えば遠くへ来たもんだ(遠い目)。というか、アニメ第1作は全体の雰囲気がもっとゆったりしていた気がする。作を重ねるごとにキャラデザも含め、熱血スポ根へ近づいているなぁ。最終的にどこへ向かうのかしらん?

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