たまてばこ新聞

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「ハッチング ー 孵化 ー 」を観てきました。

2022年06月27日 10時59分37秒 | 洋画、邦画など
 6月3日公開初日に観てきました。老舗の映画館の小さいスクリーン、観客は自分入れて5人というところから知名度が高くないことがわかります(北欧の作品)。サイコホラーかと思って観たらがっつりホラーでした…(汗)

 母親の願う理想の娘になる為、必死に努力する一方、それまで抑制されてきた本来の人格が生み出す感情を溜めに溜め込んだ少女を襲う恐怖の日常。過干渉母子の話は物語の要素として珍しくないのですが、ストレスの塊がやがてカラスの卵へと集約され、醜い子どもとして誕生するシーンはかなり怖かったです。とことんまでに醜く汚い外見は少女の内面そのものというのが何とも…。

 娘の気持ちを一切無視し、自分の果たせなかった夢を妄信し続ける母親の生き様も昭和で言うところのまさに教育ママゴン。卵が孵化しても行動を改めることなくエスカレート。象徴的なあの幸せファミリー動画は後半部では気持ち悪いものに映っていました。リアリティあり過ぎ(冷汗)

 隣に越してきた友人の少女が本当にかわいそうでした。愛犬は殺されるわ、自分は大けがさせられて試合に出られなくなるわ…。

 最終的に、孵化した子は主人公の少女の血を吸収し彼女になり変わったかのように容姿が変貌。そこでストーリーは終わります。この先がとても気になったのですが、観客の想像に任せたのかな。若干モヤモヤですね。一家の女王として君臨し支配続けるのか、さらにその上を行く母親とバトるのか…どちらにしてもあとは血まみれしかないか(大汗)

 過去、母子関係で悩みを抱えていた人(自分も)はかなり感情移入出来る作品かと思います。

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