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世界フィギュアスケート国別対抗戦2023

2023-04-18 | フィギュアスケート
久しぶりにフィギュアスケート観戦に行きました。
国別対抗戦1日目(アイスダンス、男女シングル)です。




◆東京体育館

タイミングを逃しチケット完売だったのですが、ダメもとで公式リセールに申し込んでおいたら当選!

フィギュアスケートを観戦するのは2012年と2013年の国別対抗戦、2013の冬季国体(東京)以来で10年ぶり4回目です。

氷を削る音やドン!というジャンプの着地音、拍手、声援、照明など、やっぱり生はスピード感、空気感、一体感が全く違います。アイスダンス6組12人と男女シングル24人の36人の演技をたっぷり6時間楽しめました。特に演技前の「6分間練習」は選手一人ひとりが凝縮された面白さ。メッシングがイーグルで何回転もしていたときは大きな拍手が。


◆プログラムには応援用の各国国旗が入っていました

周りの観客(たぶん95%は女性)のベテラン感というか熱心さはかなりのもので、みなさん各国の国旗やお気に入りの選手のバナー(タオル)をしっかり準備してスタンディングオベーションの嵐。お隣から聞こえる会話は「〇〇くん、ワールドのときと構成かえたわね」「あのルッツちょっと回転足りなかったわね...でもダウングレードにはならないでしょう」「あら?〇〇コーチ来られなかったのかしら」などなど。明らかに10年前よりハードルが上がっています。

さて女子ではイヘイン、レヴィト。男子ではブラウン、メッシング、エイモズ、ジュンファン、マリニンなどの演技に引き込まれました。マリニンの4回転+3回転の高さにはびっくりでした。

そしてアイスダンスのかなだいを見られたのもうれしかったです。高橋大輔選手は10年前の国別対抗戦(シングル)と今回の対抗戦(アイスダンス)両方で見ることができたのですがすごいことだと思います。


◆左は2023、右は2012のプログラム

次回は2年後。場所などは未定ですがまた行ってみたい。

(2023.4.13)

フィギュアスケート世界選手権&平昌オリンピック(今ごろですが)

2018-03-26 | フィギュアスケート

なんとソチオリンピック以来4年ぶりのフィギュアスケート記事。

フィギュアスケートファンのブログは数多くかつ内容も専門的。とてもじゃありませんが自分のような素人は恥ずかしくて何を今さら。。。なのです。でもせっかく大事なシーズンも終わりますので、4年前と比べて雑感を少し。

◆大熱戦だったオリンピック

男女シングルだけでなく、ペアもアイスダンスも、全種目ハイレベルの戦いが続いて見ごたえ十分のオリンピックでした。毎回物議となる「採点」についても、今回は妥当ではなかったかと(素人目には)。放送中に画面左上に表示される得点表もよかったと思います。

その一か月後の世界選手権は疲れが出た選手が多かったようです。オリンピックの年はもう少し間をおいて開催はできないのでしょうか?(国別対抗もないし)。

◆驚くべき技術面の加速

4年前のソチでは男子の4回転は2種類跳ぶのでも大変だったのに、その後ルッツ、ループ、フリップと一気に増えて、ネイサン・チェンはついに5種類制覇。しかも4回転ルッツからの連続ジャンプも珍しくない。凄い時代になりました。女子も3回転+3回転は当たり前で、セカンドに3回転ループも。また、ペアのツイストリフトやスロウジャンプにも4回転が!

高難度ジャンプは見ていて面白いのですが、反面、ジャンプが失敗した時のリスクや怪我も怖い。個人的にはスピンが美しかったアリッサ・シズニーのような選手がもっと出てきてほしいのですが、今のルールだとやっぱり「まずはジャンプ」になるんでしょうね。

◆羽生選手の神がかった気迫の滑り

本当にすごいドラマを見てしまった。。。なんといってもジャンプが演技全体の中のパーツとして調和を取りながら完璧に組み込まれているのが素晴らしい。特に助走なしのトリプルアクセルは何回見てもほれぼれ。。。それにしても彼の精神力は凄い。

◆恐るべしロシア女子

ソトニコワ、トゥクタミシェワ、リプニツカヤ、ポゴリラヤからあっというまに次世代のメドベージェワ、ザギトワ、その下にはトゥルソワ、コストルナヤと次から次へと優秀な選手を送り出すロシア女子(特にエテリ門下生)。総合的な養成施設もあるようですが、いったいどういう教え方をしているのでしょうか?

ザギトワは昨年度のジュニアグランプリで見て気に入ったのですが、たった一年でオリンピック金メダル。しかしあまりにも世代交代が早すぎないでしょうか。リプニツカヤも好きだったのに。。。もったいなさすぎます。(ザギトワもまさか引退とかしないでしょうね)

◆ベテラン勢の活躍

そんな中、コストナー、長洲未来、ボロノフ、ビチェンコといったベテランの活躍が印象的でした。コストナーの優雅な滑りや長洲未来のトリプルアクセルへの挑戦、若手に負けないボロノフやビチェンコの4回転など、「大人」の演技が見られたのはうれしいことです。

◆楽曲について

ボーカル入りはまったく違和感なしです。以前はクラシック曲が多くてそれも楽しみだったのですが、クラシック曲はもともとが長く、時間や演技に合わせた無茶苦茶なカットや繰り返しなどが気になっていました(ミーシャ・ジーなどのように、以前からクラシック1曲を見事に使う選手もいましたが)。ボーカル入りが許可になって曲の選択肢が増えたせいか、わざわざツギハギしなくてもすむ曲を選べるようになったのかな?

◆アイスダンスとペアはもっと放送して!

オリンピックではアイスダンスもペアも全ペアを放送してくれましたが、普段はあまり見ることができません。この2競技は非常に面白いのでぜひ放送希望です。ペアの豪快なツイストやリフト、アイスダンスの正確無比なツイズルなど、見どころはいっぱいあると思います。

◆ルール改正はどうなる?

今後のルール改正では男子シングルも演技時間が女子と同じ4分になるとのこと。ザギトワで論議となった「後半にジャンプ全て」も見直される模様。ジャンプの基礎点はどうなるのか?演技構成点の比重は?どう改定されるにしろ、選手が混乱したり一般のファンがよく理解できないようなルールにならないよう願います。

◆おまけ

 フェルナンデス、メッシング、ラノッテ(エキシビジョン)のチャップリンはハマり役。ぜひどこかで三人の共演を!笑

 

ではまた4年後に?

 

 

 


ソチオリンピック フィギュアスケート② 男女シングル、アイスダンス、エキシビジョン

2014-02-24 | フィギュアスケート

とうとうエキシビジョンも閉会式も終わってしまいました。取り残されないうちに続きをいきます。

【男子シングル】 

まずは羽生結弦の金メダルに拍手!特にショートは気分爽快。ジャンプのたびに「よし!」と叫びながら思わずテーブルを叩いてしまいました(笑)。これで4回転サルコウが決まるようになったらどこまで行くんでしょうか。

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◆この絵、最高に笑えます

急浮上で3位に入ったデニス・テンは昨年の世界選手権を思い起こさせる演技。4位のフェルナンデスはもったいなさすぎました。後半の3連続ジャンプで最後が2回転サルコウになってしまったので勘違いしたらしいのですが、一瞬のことですからねえ。。。そして表彰台には届かなかったけれど高橋大輔の「ロング・アンド・ワインディング・ロード」にゃ泣けました。。。

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◆もう見られないと思うと本当に惜しい

パトリック・チャンは最後まで本調子ではなかったようですね。以前はチャンはあまり好きではありませんでした(得点が高すぎて)。でも最近彼の滑りを見ているとピアノの鍵盤やヴァイオリンの弦の上を指や弓が自在にすべっていくような感じがしてけっこう好きになり、ここのところ下半身ばかり見ていました(笑)。彼は「歌モノ」よりは「器楽モノ」、それもロマン派などよりは今季のようなバロック音楽がぴったりだと思います。世界選手権では羽生選手と2人で「ノーミス演技」の戦いを見せてほしいものです。

他にもプルシェンコ、アボット、ジュベールなどいっぱい感想はあるのですが、これから応援していきたい選手を一人。アメリカ19才のジェイソン・ブラウンです。

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◆羽生選手と同じ19才。

表現力、柔軟性、ジャンプの安定感などが素晴らしく、4回転は跳ばないのに9位に入っています。そして人のよさそうな温和な顔立ちと顔より大きそうな手(笑)。これからが楽しみです。

【女子シングル】

これはもう「浅田真央の感動のフリー」でしょう。恐らく日本中の人が涙したことと思います。これ以上は何を言っても蛇足にしかならないのでやめますが、「集大成」と言わずもう少し現役続行してくれないものでしょうか。。。

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◆言葉になりませぬ。。。

しかし女子シングルはレベルが高かった。男子が転倒やミス続出だったのに、女子はほとんど失敗がない。特に最終グループのあの火花散るような緊張感。やっぱりいざとなったら女性は強い(笑)。

若さと勢いあふれるソトニコワ、2大会ノーミスのキム・ヨナ(これってすごいことだと思う)、円熟のコストナー、惜しかったけれどあいかわらず驚きの柔軟性リプニツカヤ、そしてかねてから応援しているゴールドとワグナー(もう少し点数が出てもいいのでは?)の追い上げ、こんなハイレベルな戦いはそうそうないでしょうね。

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◆ゴールドもあと一歩!

浅田真央のフリーとともに感動したのはコストナーでした。ショートの「アヴェ・マリア」にフリーの「ボレロ」、まさに音楽と一体となった演技は素晴らしかった。

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◆脚が長い。。。まるで氷上の鶴

「跳んでいる」というより「舞い降りてる」ようなジャンプ、優雅な身のこなし、衣装、「大人の女」にしか出せないであろう色気と雰囲気があります。そしてジャンプでもスピンでもずっと笑顔。高橋大輔と同じく、こういう人はもう出てこないのではないかと思うと引退が残念です。

さて今後はロシアの若手女子軍団が気になります。リプニツカヤ、ソトニコワだけじゃないので脅威です。自分が好きなのはリプニツカヤとポゴリラヤ。ポゴリラヤは今回はオリンピックには出ていませんがリプニツカヤと同じ15才。グランプリシリーズのエキシビジョンで踊った「CATS」がよかった。

【アイスダンス】

デイヴィス&ホワイト組とヴァーチュ&モイア組は文句のつけようがないほど隙のない完成された演技で、「試合」を見ているというより極上の「ショー」を見ている気分。アイスダンスを堪能できました。ツイズルはスローのビデオ再生で見ても完璧に揃っています。どうしてあんなことが可能なのか。。。

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◆デイヴィス&ホワイト組

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◆ヴァーチュ&モイア組

う~ん、この2組、ただただ「すごい」としか言葉が出てきません。できればこれからもまだまだ演技を見せてほしいです。

この2組に迫る名演だったのが3位のイリニフ&カツァラポフ組。この「白鳥の湖」は「本場の白鳥はこうだ!」といわんばかりの実にドラマチックかつダイナミックな演技で興奮しました。音楽の使い方もうまい。

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◆イリニフ&カツァラポフ組の豪快なリフト

6位でしたがイタリアのカッペリーニ&ラノッテ組の明るい「セヴィリアの理髪師」も大好きです。やっぱりロッシーニは楽しい!

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◆カッペリーニ&ラノッテ組

【エキシビジョン】

どの選手も本当に楽しそうに滑っていました。コストナーのエキゾチックなシェエラザード姫の衣装と演技にため息。キム・ヨナはシングルの試合後から表情がすごく柔らかくなったような気がします。フェルナンデスのエキシビジョンは名ナンバー。ゴールドの「シカゴ」はカッコよすぎました。

※ロシアのジュニア・ペアのフョードロワ&ミロシキン組には驚いた。男性はどうみてもフィギュアというより「相撲部屋」体型(笑)。それがなんとビールマンスピンやっとる!世界ジュニア3位というのにまたびっくり。ロシアはまだまだ秘密兵器が出てきそうですな。

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◆ある意味エキシビジョンでいちばん気になりました。

(2014.02.24)


ソチオリンピック フィギュアスケート① 団体戦とペア

2014-02-22 | フィギュアスケート

2週間にわたって競技が繰り広げられたソチオリンピックがもうすぐ閉幕します。

以前からフィギュアスケートは好きだったものの主だった選手の演技しか見ていませんでしたが、今回は男女シングル、アイスダンス、ペア、ほぼ全ての演技を見ることができました。さすがにちょっと疲れましたが。。。

自分は素人ですし、多くのフィギュアスケートブログにあるような専門的な感想はとても述べられませんが、感じたことやこれから期待したい選手などについて書いてみたいと思います。

【団体戦】

代々木で開かれた「国別対抗戦」を見に行ったことがあったので雰囲気は予想できましたが、さすがにオリンピックとなると各国とも力の入れ方が違いますね。特にロシアは開催国そしてかつてのフィギュア王国の威信をかけて気合の入れ方がすごい。

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選手にとってはこの団体戦は日程なども含めてどうだったのかわかりませんが、ファンとしては単純に演技を見られる機会が増えるし、シングルだけでなくアイスダンスやペアも注目されてよかったのでは、と思います。

ただ4種目揃えられる国は限られているので(今回もフェルナンデスやデニス・テンは出場していない)、参加国や上位国が毎回同じようになるとどうかなと思います。また選手のコンディションや公平さを考えると、個人戦を先にやって最後に団体戦の方がいいのかもしれません。でもみんな個人戦で燃え尽きちゃうかも。。。?

【ペア】

これはもうロシアの圧勝。優勝したボロソジャル&トランコフ組の豪快で高速回転のトリプル・ツイスト(やめてくれ!と声が出るくらい)や高いリフト、氷面ぎりぎりのデス・スパイラルなどはさすがです。トランコフが「ロシアの黄色い熊」に見えました(笑)。

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◆貫禄のボロソジャル&トランコフ組(金)

自分としては続く2位となった同じロシアの若手、ストルボワ&クリモフの「アダムズ・ファミリー」が流れるようなスピード感と安定感抜群で素晴らしかったと思います。ちょっとコミカルなステップもありましたし、最後に決めたトリプル・ジャンプではストルボワが「やった!」と思わず叫んでいたようにも見えました。このペア、今後大注目です。

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◆若さあふれるストルボワ&クリモフ組(銀)

3位のサフチェンコ&ゾルコーヴィ組もとてもよかったのですが、ジャンプの失敗が残念でした。音楽は「くるみ割り人形」の「アダージョ」をほぼそのまま使っていましたが、ペアに限らずせっかくの名曲をずたずたに切り貼りしたり増幅している選手が多い中、好感が持てました。

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◆惜しかったサフチェンコ&ゾルコーヴィ組(銅)

また、表彰台には届かなかったものの、中国のパン&トン組の「レ・ミゼラブル」が情感にあふれていてよかったのと、イタリアのベルトン&ホタレク組の絶妙なバランスのリフトも印象的でした。

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◆どうやってバランスを?ベルトン&ホタレク組

(2014.02.22)


ジャパンオープン2013 (TV)

2013-10-07 | フィギュアスケート

 ジャパンオープンでシーズン開幕。TV観戦での感想ですが、フィギュアにはまってまだ日の浅い素人ですので見当違いもあるかもしれません。ご容赦を。


☆ジェフリー・バトル

 いったい「トリスタンとイゾルデ」でどう滑るのかと見ていましたが、思わず引き込まれました。ジャンプなどでミスが多かったのが残念。このワーグナー、高橋大輔にもぜひ滑ってほしい。きっと彼ならではの濃厚な世界が見られると思います。

☆ハビエル・フェルナンデス

 さすがの4回転ジャンパー。素晴らしい!衣装も面白い。彼にはコミカルなナンバー(昨年度のチャップリンとかエキシビジョンとか)がよく合うと思うので、そういうナンバーもぜひやってもらいたいです。「スーパーマンメドレー」で赤いマントをつけて4回転サルコウとか(笑)。

☆小塚崇彦

 4回転も決めて悪くなかったんですが、印象に残る部分があまりないというか(失礼)。。。持ち越しの「序奏とロンド・カプリチオーソ」のせいもあるかな?それからあの赤と黒の衣装はちょっと。。。バトルみたいにシンプルにした方がいいのでは。

☆高橋大輔

 ジャンプに苦しんでいましたが、やっぱり高橋大輔しか出せない世界ですね。「ビートルズ・メドレー」は他に曲の組み合わせはなかったのかなあとも思います。ちょっと物足りない気がします。これからどう変化していくかに注目。

☆村上佳奈子

 どうしたんでしょう、ミスが続き表情も冴えないまま終わってしまいました。十分力はある選手なので頑張ってほしいと思います。彼女にはぜひ滑ってほしいナンバーがひとつあります。それは「CATS」。フリップに入る時の彼女のアクションはまさしく猫。きっとハマると思うんですが。。。

☆アシュリー・ワグナー

 いい演技でした。ミスもほとんどなく気合も十分。毎年彼女が使う曲は構成やつなぎがうまいな~と思います。去年の「サムソンとデリラ」も中間部ではあえて同じオペラからのアリアを挿入するなど新鮮でした。「ロミオとジュリエット」はちょっとなじみがない部分もあるのですが、これからどう仕上げていくか楽しみです。もう少し点数が伸びても良かったのでは?

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◆最近のワグナーは目つきが違う。

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◆このころのワグナーもかわいくてけっこう好きです(笑)。


☆浅田真央

 トリプリアクセルの着氷が乱れたり小さなミスがありましたが、調子は悪くなさそうです。脚が(一段と)きれいになったな~と思ったのですが気のせいか?衣装も明るくていいんですが、また羽根?が落ちないか心配です(笑)。


さて来週からいよいよグランプリシリーズ開幕。楽しみです。(2013.10.07)